大阪のシンボルであり人気の定番観光スポットといえば、多くの人が大阪城を思い浮かべるのでないでしょうか。 近年では海外からの観光客にも大変な人気で賑わっています。 小学生の頃連れられて訪れた記憶しかないので、今回改めてしっかり見学に行くことにしました。
大阪城エリア観光
大阪城は大阪市中央区に位置し、周囲には緑豊かな公園が広がります。 大阪城ホールや野球場などのスポーツ関連施設も隣接しており、文化・スポーツを複合的に楽しむことができるエリアです。
大阪城公園周辺にはたくさん駐車場がありますが、我が家は大阪歴史博物館の地下にある駐車場を利用することにしました。 大阪城公園からすぐ南方向にあり、大阪歴史博物館の見学もしたいと思っていたからです。(ページ下の地図参照)
大阪歴史博物館から大阪城天守閣までは約1km、徒歩15分くらいの距離です。
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大阪城
天守閣へのルートと見所
大手門土橋
横断歩道を渡り北方向に歩いて行くと、まもなく大手門土橋が見えてきました。 大手門に向かってまっすぐ伸びています。
大阪城天守閣開館時間に合わせて朝早く到着しましたが、既に多くの観光客が足を速めて天守閣方向に歩いていました。 やはり、海外の観光客がかなり多い印象でした。
千貫櫓
大手門土橋の左側に見えるのは、千貫櫓です。 高石垣の上に建ち、城内への敵の侵入を防ぐ重要な櫓となっていました。 現存する城内最古の建造物の一つで、1620年に創建されたそうです。
大手門
大阪城の正面玄関 大手門で、ここから二の丸に入ります。 豪華絢爛な大阪城天守閣に比して至ってシンプルな外観ですが、この門も江戸初期創建時以降現存する重要文化財です。
多聞櫓渡櫓
大手門をくぐると、すぐ左手にあるのが枡形の多聞櫓渡櫓です。 強固な佇まいで、敵の侵入を防ぐ重要な役割を果たしていました。
桜門
多聞櫓渡櫓より300mほど歩くと、本丸への入口である桜門があります。 左右には竜石と虎石と呼ばれる巨石があるのも見所の一つです。
桜門から北方向に、天守閣が見えてきました。
桜門枡形の巨石(蛸石)
桜門から中に入ると、すぐ目の前には驚きの巨石が目に飛び込んできます。 これは桜門枡形の巨石で、重さは108トン、表面積は36畳ほどもあるそうです。
ここに運ばれ置かれるまでに、いかばかりの労力と時間が費やされたのか想像すらできません。
巨石の横を通り過ぎ北方向に進むと、目の前に大阪城のそびえ立つ天守閣が見えてきました。 ここまで結構歩いてきて疲れていたけど、やっぱり美しい外観を見て感動です!
天守閣入館券売場
天守閣への入館券売場は、天守閣手前の右側にあります。
天守閣開館時間は9時からとなっており、その時間に合わせて行ったのですが、入館券売場には既に多くの人々が並んでいました。
でも、入館券はWeb購入することができ、行列に並ばずに優先入場できるのです。 平日でも行列になる状況のようなので、事前購入しておくことをお勧めします。
行列を尻目に、そのまま階段を上がって天守閣入口に向かいました。 5層8階の天守閣は、間近で見上げるとやはり大迫力です。
号砲
入口手前には青銅色の立派な号砲が置かれていました。 実際に時報として使われ、お城のドンと呼ばれていたそうです。
天守閣 - 館内
現在の天守閣は豊臣時代、徳川時代のものを経て、昭和6年に再建された3代目のものとなっています。 このため、内部の階段は上り下りしやすい近代的なものであり、エレベータもちゃんとあります。
まずは8階の展望台へと向かい、館内の展示物を見ながら降りて行くことにしました。
8階 展望台
地上50mの展望台からは4方向に広がる大阪の町並みを堪能できます。
東方向
すぐ近くには大阪城ホールがあり、その後方には格式高いホテルニューオータニ大阪がデーンと構えています。
北方向
金の鯱の向こうには堀を巡る御座船の乗り場が見えました。 ビル群の先は万博記念公園方向になります。
西方向
大阪府庁、大阪府警察本部 本庁舎など官公庁の建物が多いようです。
南方向
右端の方に見えるのは、車を停めた大阪歴史博物館です。改めて歩いて来た距離を実感~
グルリっと展望台からの眺望を楽しんだ後は、階段を下りて展示物エリアの見学に向かいました。
7階
豊臣秀吉の生涯について、ミニチュア模型やジオラマを使いわかりやすく紹介してくれています。 秀吉とゆかりある人々についても年表と共に説明があり、非常に勉強になりました。
6階
6階は回廊となっており、見学スペースはありません。そのまま5階へと下ります。
5階
圧巻なのは夏の陣をミニチュアの人形たちで再現したコーナーです。約300体の人形たちの動きは激戦の様子を精密に表現しており見ごたえがありました。
4階・3階
歴史資料展示エリアになっており、展示品は約2か月毎に変わるので、事前にHPでチェックしておくとよいでしょう。 このエリアは撮影禁止になっています。
2階
お城についてのパネル展示などがあります。
興味深かったのは、南側から見た豊臣・徳川大阪城本丸の比較図です。
大阪城といえば、豊臣秀吉により築城されたイメージが強かったのですが、 夏の陣で取り壊された城は完全に埋められてしまい、それを上回る規模の徳川家天守閣が再築されたとは知りませんでした。
その後落雷によって天守閣は焼失してしまい長い年月を経た後、昭和の世になってから現天守閣が近代的な手法により蘇ったんですね。
他にも天守閣の鯱、伏虎などの迫力あるレプリカの展示もあり、目を引きました。
写真撮影コーナーもあり、兜や着物類が並んでいました。外国人観光客などは特に喜びそうですね。
天守閣 - 周辺
館内の見学を終え、外に出て天守閣を見上げてみました。 やっぱり石垣の上に建つ姿は美しく迫力あります。
残念石
ところで、石垣の裾にほど近いところには大きく平らな石が横たわっていました。 すぐ横には「残念石」との説明書きが!
大阪城築城のため大名から献上されたものの、結局使われなかったということです。 実は大阪城の周辺など、他にもたくさんの残念石が点在しているそうです。 大変な労力により運ばれてきたであろうに、本当に残念なことだったでしょう。
桜門の方に引き返しながら、振り返って改めてじっくりと天守閣を眺めてみました。 緑青色の屋根、白漆喰の壁に、黄金の伏虎や装飾が合わさって本当に綺麗でした。
ミライザ大阪城
到着時は天守閣に向かって足を速めたまま通りすぎたのですが、本丸広場の東方向にはひと際目を引く建物がありました。
ここは旧第四師団司令部庁舎という歴史ある建物だったそうです。 現在はミライザ大阪城として生まれ変わり、レストラン、カフェやお土産売り場になっているようです。
天守閣の見学などを終え、休憩したいなぁーと思う心をくすぐるgoodな場所にあって、多くの人が足を向けていました。
南内堀(空堀)
桜門を通り本丸の外に出たところで、改めてお堀を覗いて気づきました。
「あれ?水がない?!」
お城の周囲は当然ながら水堀と思っていたのですが、南内堀は空堀で緑に覆われていました。 地形的に水堀にする条件が伴わなかったようです。
南外堀
一方、二の丸は石垣と水堀で囲まれており、南外堀も豊かな水で満ちていました。
上の写真は大手門を出て大阪歴史博物館に向かう途中で撮りました。(ページ下の地図参照)
奥に連なる美しい石垣や、そこからちょこんと覗く六番櫓など歴史を感じる風景と、 水堀を挟んで近代的なビルが並ぶ風景を一緒に眺めることができるビュースポットでお勧めです。
豊國神社
桜門より南方向には豊臣秀吉を祀る豊國神社があります。
天下統一という偉業を果たした秀吉にあやかり、出世開運・仕事運の他、商売繁盛、良縁成就、厄除招福など多くのご利益があるそうです。
鳥居の前には秀吉の銅像がありました。威厳に満ちた凛々しい立ち姿です。
天守閣に向かう人々の賑わいとは裏腹に、豊國神社境内はひっそりとしていました。 静かな時間の中、スピリチュアルを感じながら、しっかり参拝してきました。
大阪歴史博物館
大阪歴史博物館は大阪の歴史と文化について学ぶことができる体験型の博物館です。 駐車場として利用しましたが、大阪城と共に訪れたいと考え天守閣・大阪歴史博物館セット券を購入しました。
館内に入ると、まずはエレベータで10階に上がり、古代、中世、近現代へと展示物が目白押しとなっています。 精工なミニチュア模型などにより、視覚的にわかりやすく興味深いものも多かったです。
でも、それらの展示物よりも何よりも良かったのは、館内からの素晴らしい眺望です。 10階から下に降りる途中で、大阪城の全景をじっくりと見渡すことができるのです!
残念ながら窓ガラス越しのため反射して上手く撮影できなかったのですが、 高さ80mを超える展望スペースからの眺めは遮るものが何もなく、実際に目で見た風景はもっともっと素晴らしいものでした。
大阪城エリアを訪れて
諸説はあるものの、歴史的価値から考えると大阪城は姫路城、名古屋城と共に日本三大名城のひとつに数えられるようです。 久々に訪れた大阪城でしたが、改めてそのスケールの大きさや美しさに圧倒されました。
天守閣内部にはエレベータがあり、姫路城などのような歴史の重みは感じられませんが、 見事に再建された堂々たる外観は大阪を象徴し、なくてはならない存在となっています。
そして博物館としても数多く充実した展示があり、素晴らしい役割を果たしています。 秀吉の生い立ちや、その時代の流れなどを学び直すことができ、とても良かったです。 我が家は9時前には駐車場に車を停め、このページに書いたルートで大阪城エリアをじっくり見学し、半日を費やしました。
なお、観光客はかなり多いので、すんなりと天守閣入場を目指すのであれば、 チケットはWebから購入しておき朝一番に訪れることが必須です。 はじめての方も、子供の頃訪れて以来の方も、事前準備の上、時間に余裕をもってぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
大阪城エリアマップ
ピンクライン:実際に歩いた散策ルート
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