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【奈良公園エリア - 世界に誇る文化遺産】興福寺から東大寺へ歴史散策を楽しむ - 奈良県旅行記

奈良公園エリアには、東大寺、興福寺、春日大社など国宝、世界遺産が数多くあります。 緑豊かな公園内の散策を楽しみながら、華やかな仏教文化に触れることができ、 日本の歴史を知る上でもぜひ訪れたい観光地です。

車で奈良に訪れる場合、ぜひ利用したいのがパーク&ライドシステムです。 私たちはまず平城京跡に行く予定だったので、 そのすぐ近くの国道24号高架下駐車場を利用しました。

駐車場は無料で利用することができ、 観光周遊バスぐるっとバスを使うと人気観光地間を簡単に移動できます。

平城京跡の観光を終え、バスの奈良公園ルートで奈良公園エリアに向かいました。

猿沢池と采女の伝説

猿沢池は奈良公園の西側端にあり、749年に造られた人工池です。 すぐ北にある興福寺の放生池として利用されていたそうです。

水面には緑の木々や建物が映り込み、とても風情ある美しい風景でした。 興福寺五重塔などと共に見る風景は、奈良八景の1つとして有名です。

猿沢池の東側には、悲恋の采女と衣掛柳の伝説の碑がありました。

寵愛を受けていた采女は、帝の心変わりを嘆き、 衣掛柳に衣を掛け、猿沢池に身を投げたという伝説があるそうです。

近くにある九重石塔は周りの風景に溶け込み、更に風情が感じられました。

五十二段を上り、興福寺へ

猿沢池から北方向には美しい興福寺の五重塔が見え、 自然と惹きつけられて足がそちらに向かいました。

猿沢池から興福寺に向かうには、 五十二段と呼ばれる階段を上っていきます。 実際に五十二段あり、修行の段階を表現しているのだそうです。

興福寺

興福寺は藤原氏ゆかりの寺院で、710年創建とされています。 境内には五重塔、国宝館、東金堂、南円堂など多くの建造物があり、 歴史ある多数の国宝や重要文化財の数々を見ることができます。 1998年には世界遺産に登録されました。

興福寺五重塔

興福寺五重塔は730年に創建されたもので、その後1426年に再建されたそうです。 古都奈良を象徴する美しい立ち姿で、木造の塔としては国内2番目の高さを誇っています。

存在感ある興福寺五重塔は奈良のシンボルの1つであり、1952年には国宝に指定されています。

興福寺東金堂

五重塔の北に並んで建つ東金堂は、 726年に聖武天皇が叔母の病気全快を願って建立したそうです。

本尊である薬師如来坐像、日光菩薩立像、月光菩薩立像など、 堂内には多くの重要文化財が安置されています。

興福寺南円堂

南円堂は813年に藤原冬嗣によって建立されました。 八角形の屋根がお洒落で美しい建物です。 国宝の不空羂索観音菩薩坐像、四天王像などが安置されています。

西国三十三箇所の第九番札所となっており、多くの参拝者や観光客が訪れています。 通常は非公開となっており、年1回特別開扉日である10月17日のみ堂内を拝観することができます。

興福寺国宝館

興福寺では、国宝館も見逃せません。 宝物所蔵庫として建立され、40以上もの国宝を見ることができ、 じっくりと時間をかけて訪れたい場所です。

おそらく誰もが教科書で目にしたことがあるであろう 3つの顔を持つ阿修羅像や、 千手観音菩薩像などが安置されています。

すべての建造物内に入る時間はなかったのですが、 多くの重要文化財を目にして心洗われるような気持ちになりました。

次に、奈良観光では絶対に外せない東大寺方向に歩いて行きました。

奈良では当たり前のように見られる野生のシカたち。 神の使いとされ保護されてきたそうで、奈良公園内では多くのシカを見かけました。

東大寺

東大寺は、8世紀前半の奈良時代 聖武天皇が創建しました。 世界最大級の木造建築であり、多くの国宝を見ることができます。

奈良の大仏として多くの観光客が訪れる人気スポットで、 趣のある奈良時代の文化に触れることができます。

東大寺 南大門

東大寺南大門は東大寺の正面玄関といえる門で、国宝建築物です。 752年に建立されましたが、倒壊などの歴史を経て、1199年に再建されたものが現存しています。 高さは約25mあり、日本最大の山門だそうです。

南大門の見所は、何といっても阿吽の金剛力士像です。

左側の阿形像、右側の吽形像が向かい合う形で安置されており、 その力強い2体の仁王像は運慶、快慶父子により造立されたとされています。

東大寺 中門

東大寺中門は751年に建立され、1716年頃再建されたものが現存しています。 南大門より小さい建物となりますが、重要文化財であり朱色で存在感ある美しい門です。

東大寺 金堂(大仏殿)

2つの門から更に北に歩いていくと、東大寺金堂(大仏殿)があります。

758年に建立され、1709年に再建されたものが現存しており、 奈良の大仏はこの中に安置されています。

世界に誇る歴史ある木造建築で、 東西の幅57.5m、奥行50.5mという巨大で風格ある建物です。 驚くことに、建立当時のものは幅86mもあり、現存するものよりまだ大きいものであったそうです。

東大寺 盧舎那仏像

東大寺盧舎那仏像は、一般に奈良の大仏として知られており、 世界に誇る文化遺産です。 745年に製作開始されて、752年に開眼供養会が行われたそうです。

奈良の大仏の高さは約14.7mもあり、そばでみるとやはりその神々しさに圧倒されます。 大仏の周囲をグルリと回りながら眺めましたが、大仏周辺の空気感が全く異なって感じられました。

東大寺金堂内には、盧舎那仏像以外にも見どころ多いです。 盧舎那仏像の後ろ左側には、四天王の広目天立像、右側には多聞天立像が安置されています。

左脇侍の如意輪観音、右脇侍の虚空蔵菩薩が安置されています。 ほぼ左右対称の姿です。

敷地内は綺麗に整備されており、緑豊かな美しい風景が広がっていました。

このエリアには、すぐ近くに奈良国立博物館や、春日大社など まだまだ訪れたい場所があります。 ぜひまた訪れたいと思っています。

奈良公園エリア 観光マップ

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