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【冬のヨーロッパ旅行 - 私の防寒対策と現地で見かけた服装】準備万端で幻想的な世界へ

できればベストシーズンに旅行したい。

でも、長期休暇が取れるのがたまたま冬季になったり、あるいは冬ならではの風景を求めて旅行を決めたりすることもあると思います。

冬のヨーロッパ旅行 - デメリットとメリットは?

冬のヨーロッパは日本よりかなり寒いイメージがあります。 行ってみたいと思う国があっても、やめた方がいいかなと躊躇するかもしれません。

私も初めて2月にヨーロッパ旅行を予約する前は大丈夫かな、何を準備したらいいかな、といろいろ悩みました。

でも、実際に冬のヨーロッパに出かけてみると想像をはるかに超える素晴らしい旅行となり、その後は毎年のように寒い時期もいろんな国に出かるようになりました。

冬のヨーロッパについては心配なことが多いと思いますが、私の体験と感想を少し書きたいと思います。

冬のヨーロッパ旅行 - デメリット

雪の影響による交通機関 遅延運休のおそれ

冬は思いもよらない大雪などの影響が一番心配です。

ツアー催行中止なんてことになったら、たとえ全額返金になってもショック過ぎる…。

ツアー出発地に国内線で向かう場合などは、その便が欠航になってツアーに参加できなくなるリスクも!念のため前泊やキャンセル保険に加入しておく必要があります。

無事ツアーが催行されたとしても、飛行機の遅延や現地の道路状況悪化によって日程が大きく削減されてしまう可能性も。

私も雪には散々な目に遭っており、列車運休により駅で一日中過ごしたことや、帰国便欠航により延泊したことがあります。念のため帰国予定日の後2日間くらいは空けておくのが安心です。

寒さや道路の凍結が心配

予定通りの日程で旅行できたとしても、雪やみぞれなどの寒さにより観光どころでない場合もあります。

道路も柔らかい雪が積もっているだけならあまり心配ないですが、凍ってる場合は歩くのも一苦労。転んでケガするリスクも高まります。

日照時間が短く、観光に注意が必要

日の入りが遅く日暮れが早いため、夏場に比べると観光時間も短めになってしまいます。

個人旅行やツアー中のフリータイムの場合は、暗くなってくると不安なので思ったほど自由にうろうろできません。

観光地によってはお店など全部閉まっていたり、美術館などの開館時間も短くなっている可能性が高いので、個人旅行の場合は日程を組む時に注意が必要です。

どんより曇り空の日が多い

特に中央ヨーロッパより北に位置する国などでは、冬場は曇り空の日が多いです。

せっかくの美しい風景や街並みも、青空の中で見るよりやや色あせてしまいます。

どの季節に行ってもお天気ばかりは運次第ですが、できれば晴れの確率が高いベストシーズンに行きたいものです。

衣類など荷物が多くなる

なるべくシンプルに荷物を用意したいのですが、冬場は必要な物がいっぱいです。 どうしても衣類や身の回りの持ち物が多くなり、旅行準備も大変です。

下着・セーター・カーディガン類、冬用パジャマ、すべてかさばるし、マフラー・ひざ掛け・旅行中のカイロ、もろもろ用意するとスーツケースは行く前から重くってパンパン!

お土産品を更に詰め込んだ復路飛行機の重量制限も気になります。

冬のヨーロッパ旅行 - メリット

旅行代金が安い

そうは言っても、なんといっても冬場はお得な海外ツアーが多いのが魅力です。航空券も夏場よりはるかに安く購入できます。

私はいろんな旅行会社のHPを見て次の旅行先のツアーを探したりしますが、冬場はベストシーゾンと雲泥の差の低価格となっています。

同じような内容のツアーなら、ちょっと出かける時期を冬場に延ばし、分厚い服装で出かける価値ありです。

混雑なく、ゆったりと観光できる

人気観光地であっても、オフシーズンは観光客が少ないため観光を満喫できます。 写真を撮る時も他の人が映り込むことが少なく、綺麗に風景を収めることができます。

夏場は観光バスで大渋滞になるような道もガラガラだったりするので、バス周遊ツアーなどでもスイスイ快適に移動できます。

冬ならではの綺麗な風景に出会える

冬場は空気が澄んでいるせいか、天気に恵まれるとくっきりした美しい風景に出会えます。

また、雪化粧した山やお城など、忘れられない絶景を目にすることができます。

輝くイルミネーションが素敵

ヨーロッパ各地で行われるクリスマスマーケットなど、イルミネーションに包まれる風景はその時期にしか出会えないものです。

クリスマスシーズンにはぜひ訪れて幻想的な美しい世界に浸りたいです。

厚めコートで ばっちしスリ対策

ヨーロッパなどにはスリが多く、一人でバス利用する時などはちょっと緊張します。 そんな時も、冬場なら対策が簡単。

私はいつも貴重品は薄めの小さなショルダーに入れて斜め掛けにしていますが、 その上にコートをひっかけておくと安心感バッチシです。

もちろん他のシーズンも、治安が悪い地域では薄目のカーディガンなどを上から羽織って防御することもありますが、 コートならしっかりとショルダーを覆い隠すことができ、内ポケットにも貴重品を入れたりできます。

私の防寒対策と現地で見かけた服装

冬のヨーロッパ旅行で一番気になるのは服装だと思います。

「ヨーロッパ」とひとくくりにしても、国・地域によって、また何月頃か時期によって、朝か夜か一日の時間帯によって、それぞれ寒さは全然違います。 また、天候や風雨によっても感じる寒さは大きく左右されます。

私が今までの冬季ヨーロッパ旅行で着用した服装は参考程度によければご覧下さい。

12月上旬 南イタリア
  • 普通~薄手セーターとズボン
  • 薄手コート
  • ダウンベスト

南イタリアは真冬でも厚手コートが不要…という情報を見て、薄手コートとダウンベストを着て行きました。日本国内でもちょうどいい塩梅の服装でした。

でも、マテーラはやや高地にあるため、厚手コート無しではちょっと辛いなってくらい寒かったです。ホッカイロに助けられました。

実際、街を歩いている多くの人も、あったかそうなモコモコダウンを着ていました。

でも、ナポリから南に進むにつれてどんどん暖かくなっていき、一応持っていった手袋、マフラー、ひざ掛け等々ほぼ出番はなかったです。

パレルモなどシチリア島はかなり温暖で、薄手コートでちょうどよかったです。

全体的に南イタリアに関しては、ロングのダウンコートまでは必要ないと思います。 ほぼ薄手コートでも対応でき、寒い地域は重ね着やカイロで大丈夫な気がしました。

12月下旬 オランダ・ベルギー
  • セーターとズボン
  • ダウンコート
  • ダウンベスト
  • マフラー・手袋

厚手のダウンコートなどでしっかりと防寒する必要があります。 私もダウンコート&ベストのダブル着用とホッカイロで乗り切りました。

オランダ
ベルギー
2月下旬 ドイツ
  • セーターとズボン
  • ダウンコート
  • マフラー・手袋

オランダやベルギーと同様の服装で行きましたが、ダウンコート&ベストのダブル着用まではしなくって大丈夫でした。

でも、南に移動するにつれてアルプス山脈の影響から寒さが厳しくなっていくので、防寒具をしっかり持って行くのが安心です。

ノイシュヴァンシュタイン城へ
2月下旬 バルト三国・ロシア
  • 厚手セーターとズボン・タイツ
  • ダウンコート
  • ダウンベスト
  • 手袋・帽子
  • マフラー・スヌード
  • 防寒用ストール(ひざ掛けにも)

もう寒いなんて言うもんじゃないです!しっかりと念には念を入れた寒さ対策が必要です。

ダウンコートから下も寒いので、ズボンの下にはタイツ。靴下は重ね履きして雪道からの冷えを少しでも避けるようにしました。

バルト三国に行った年は折しも大寒波襲来中で、最高気温がマイナス10度を下回るような中の観光となりました。 耳や首元、手の先まで冷えきり、手袋・帽子、マフラー・スヌードなど必須でした。

寒すぎて耳が出てると痛くなるので、帽子は耳まで隠れる物がよいです。

手袋は二重にして着用するとグッと暖かいです。ただ、それでは観光地で写真を撮ったりスマホを触ったりするのに不便。 スマホ対応の手袋もありますが、私はフィンガーレスタイプの手袋も持参して使い分けました。

ロシアも寒かったです。でも、ふぶいたり、みぞれが降ったりしなかったので、意外と寒さは大丈夫でした。二度と行くことはない国だろうけど。。

2月下旬 ポルトガル・ギリシャ
  • 薄手セーターとズボン
  • ハーフダウンコート

ポルトガルは温暖で防寒はあまり必要でありませんでした。

ただ、天候が不安定で、私の旅行中も毎日のように急に大雨が降ってきて寒さを感じたりしました。 念のための用意はやはり必要です。

ギリシャはとっても暖かく、コートも脱いで腕まくりしてた日があったほどでした。 寒さが苦手な人には大変お勧め!

2月下旬 中央ヨーロッパ
  • セーターとズボン
  • ダウンコート
  • マフラー・手袋

オーストリア、ハンガリー、チェコ、スロバキアを周遊しましたが、曇り空の日が多く、肌寒く感じました。 やはり、暖かめの服や身の回りの物が必要です。

2月下旬 フランス・イタリア
  • セーターとスカート
  • ジャケット

それぞれ別の年に行きましたが、運よく天候や気候に恵まれ私はそんなに寒さを感じませんでした。

でも、厚手コートやダウンコートの方も多く見かけました。まだまだ寒さが残る時期なので、しっかりした防寒具があった方が安心です。

フランス
イタリア

その他、防寒対策について

歩きやすく底が厚めの靴を準備する

靴に関しては、どの国に行くにしてもヒールのないすべりにくい靴を履いて行くことが必須です。

ヨーロッパは石畳の道が多く足を取られてやすいし、雪道では転倒する危険が高いです。 底が厚めで足首まであるものを履くと寒さをシャットダウンできるので安心です。

なお、私は靴下を重ね履きするため、ワンサイズ大きめのブーツを用意しました。

ホッカイロに頼り過ぎない

寒波中のリトアニアを訪れた時のこと。ものすごくたくさんの貼るタイプのホッカイロを持って行きました。 でも、ほとんど使わなかったのです。

何故なら、ホテルのロビーやバスの中、レストランの中などはとっても暖かかったから!

外の寒さ対策のためにとお腹や背中にペタペタとカイロを貼った日があったんですが、 ホテルのロビーがあまりにも暖かくて街観光に出る前に耐え切れず全部剥がしてしまいました。

・・・とはいえ、やはり外は寒い・・・。

なので、脱ぎ着が楽なカーディガンなどを重ね着し、室温や屋外の気温に合わせて調節するのがお勧めです。

カイロを用意する場合は、必要に応じて持ったりポケットに入れたりできる、貼らないタイプの方がいいなって思いました。

また、私は寒さ対策に足裏や靴に貼るカイロも持っていったのですが、これも不要かなと思いました。 旅行中は靴を長時間履き続けるため低温やけどの心配もあるし、零下の雪道を歩く時でも靴下重ね履きと分厚い靴で十分でした。

冬のヨーロッパ旅行、困ったことも色々ありましたが、それすら今では印象に残る楽しい思い出です。

冬にしか見ることができない幻想的な美しもあるし、冬でも温暖な国・地域もあります。

準備万端の上、寒さに臆することなく冬のヨーロッパにぜひ出かけてみませんか。