Blogger

【デルフィ博物館】 古代ギリシャの世界!遺跡の出土品の数々 - ギリシャ旅行記 -

デルフィ考古学博物館はデルフィ遺跡に隣接して建てられており、 遺跡から発掘された貴重な彫刻や美術品の数々を見ることができます。

山の中にある、こじんまりとした博物館ですが、見どころ満載!歴史的に価値のあるものがたくさんあります。

デルフィ考古学博物館(Delphi Archaeological Museum)

世界のへそ

紀元前6世紀頃、世界の中心とされたデルフィの象徴、「世界のへそ」(Onfarosu)です! 大理石で作られており、アポロン神殿に置かれていたそうです。

現在デルフィ遺跡には下のレプリカが置かれているのですが、形も雰囲気も本物とは違いすぎ! もう少し、それっぽく作れなかったのかなぁ~

「世界の中心」として栄華を誇ったデルフィも、4世紀には建物が次々と破壊されてしまい、 地中に埋もれたままになっていたそうです。 その後、19世紀末に大規模な発掘が始まったそうで、その発掘時の様子を写真で見ることができます。

発掘作業は大変だったと思いますが、博物館内に展示されているりっぱな彫刻などが、 こんな感じで土の中から発掘されたなんて!改めて感動です。

アンディノス像

ローマ皇帝ハドリアヌスに寵愛されたという、美少年アンディノスの像です。 皇帝を救うために我が身を犠牲にしたというアンディノス、表情も少し物悲しく感じてしまいます。

アルゴスの兄弟

アルゴス出身の兄弟、クレオビスとビトンのクーロス像(青年像)です。

がっちり!プリプリのお尻。後ろ姿も凛々しいです。

ナクソスのスフィンクス像

顔は優しい表情の女性、体はライオン、そして羽を持つ大きな像です。紀元前6世紀のものだそう。 なんだか、アンバランスで不思議な感じだけど、見上げる高さ!ひと際大きく存在感があります。

青銅の御者の像

博物館内で最も有名な展示物の一つ。 紀元前5世紀の作品で、当時のままの姿で発見された非常に価値のあるギリシャ彫刻です。

作成当時の再現図と比較すると、雰囲気が良くわかります。 左腕は途中から無いものの、馬の手綱を引く立ち姿はとても凛々しく、誇らしい雰囲気でした。

彫りの深いキリッとした顔、その目にはしっかりと瞳が描かれ、なんとまつ毛まであります。 よくぞ、この美しい姿のまま発見されたものだと、改めて感動!

アポロン像、アルテミス像など

頭部のみですが、すばらしい黄金の装飾品で飾られた像が並んでいます。 2000年以上も前の作品だと思えないほど、すばらしい輝きです。

シフノス人の宝庫のレリーフ

紀元前530年頃の作品で、「アポロンとヘラクレスの争い」を描いたものとのこと。 宝庫には、他にも歴史ある非常に価値のあるレリーフがたくさんあったそうです。

他にも、デルフィ考古学博物館には歴史的に非常に価値のある素晴らしい出土品が並んでいます。

デルフィ遺跡と博物館はセットで行く人が多いと思いますが、まずは、先に博物館に訪れるのがお勧めです。 現地ガイドさんの説明を聞いたりして、ある程度知識を得ることができるし、 デルフィ遺跡の見どころポイントなどもよくわかります。 「あ、博物館で見たあれが、遺跡のここに実際にあったんだなぁ~!」とか、より感動が増すと思います。