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【デルフィ遺跡】 世界の中心だった古代都市!世界遺産の遺跡群 - ギリシャ旅行記 -

デルフィ(Delphi)は、神のお告げが人々の心の拠り所とされ、 政治にも大きく影響を及ぼしていた紀元前6世紀頃、古代ギリシャの中心地として栄えたところです。 デルフィのアポロンの神託(お告げ)は大変よくあたるとされ、 多くの市民や政治家がデルフィに集まってきたそうです。

【世界遺産】デルフィ遺跡

デルフィ遺跡から発掘された貴重な品々は、すぐ近くのデルフィ博物館に保存されています。 遺跡群は博物館から北東方向に位置し、石畳の細い道を登って行きます。

デルフィ遺跡群が見えてきました。パルナソス山の南側斜面に広がり、絶景を臨む山の急斜面にあります。

アゴラ(市場)跡

遺跡の入り口を入ると、すぐ目につくのがアゴラ(市場)跡です。 神殿へのお供え物や土産物などが売られていたそうです。

世界のへそ

道をまっすぐ進むと見えてくるのが、四角い枠に囲まれたスペースの中にある、円錐形のオブジェ。 これは、世界の中心とされたデルフィの、世界のへそのレプリカです。 (本物は、デルフィ博物館に展示されています)

宝庫

階段を登って行くと、宝庫があります。 紀元前5世紀当時の姿が見事に復元されており、入り口にはドリア式の柱が2本見えます。

シビルの岩

宝庫のすぐ近くには、 シビルの岩があります。 アポロン神に仕えるシビル (巫女)は、この岩の上で予言を行ったとのことです。

アテネ人の柱廊

更に階段を登って行くと、3本の細長い円柱が見えてきます。 これは、アテネ人の柱廊。元々は7本の円柱が建物を支えていたそうです。 紀元前480年、ギリシア艦隊が勝利をおさめたサラミスの海戦での戦利品を展示していたとのこと。 歴史の古さを改めて実感しつつ、当時の様子を想像しながら更に道を進みます。

アポロン神殿

見えてきたのは、聖域の中心となるアポロン神殿です。 アポロンの神託が行われていたところで、紀元前4世紀に建てられたものが残っているそうです。

世界の中心とされ、りっぱな神殿だったそうですが、 現在見ることができるのは、土台部分と6本の円柱のみです。

山をかなり登ってきました。大変眺めが良く、下には絶景が広がっています。 それにしても、このような険しい山の斜面に、りっぱな神殿を作った当時の人々の信仰力を思い知らされます。

古代劇場

古代劇場です。観客席は大理石で作られ、保存状態も良いそうで、 なんと現在もギリシャ劇などを上演して利用しているそうです。

こんな広大な風景の中、歴史ある遺跡群の中で観劇できるなんて、素敵♪♪

下の模型は、当時のデルフィを復元したもので、デルフィ博物館に展示されています。 写真の上の方にある、15本の柱がある大きくりっぱな建物がアポロン神殿です。 その更に上には古代劇場があります。 当時の建物の雰囲気や位置関係がよくわかるので、頭に入れてから遺跡見学に行くのが良いと思います。

上から見ると、斜面に点在する遺跡群の様子がよくわかります。

遺跡の背後には、切り立った岩が迫ってきてます。

デルフィ遺跡周辺マップ

縮小すると、アテネや、アラホバとの位置関係がわかります

遺跡の中で見かけた桜・・・と思っていたら、現地ガイドの方がアーモンドの花と教えてくれました。 ほぼ満開でとても綺麗に咲いていました。

かつて世界の中心とされた古代都市、デルフィ。その歴史に触れることができ、 実際に目の前ですばらしい遺跡を見ることができ、感慨深い時間を過ごすことができました。