テルモピレーは、ペルシャ軍とスパルタ軍の戦場跡として知られています。 紀元前480年、100万人ものペルシア軍の侵攻を迎え撃つ地となったのが、海と山に囲まれたテルモピレー。 300名ほどのスパルタ軍は最終的には全滅に至るものの、ペルシア軍に大打撃を与えます。
テルモピレー(Thermopylae)
レオニダス像の記念碑
テルモピレーの戦いでスパルタ軍を率いたのが、レオニダス1世。 彼の功績を称えて、彼の銅像(Leonidas Monument)がそびえ立っています。
レオニダス像の左右には、美しい2体の大理石像があります。 スパルタの象徴、エウロタス川(Evrotas River)と、 タイゲトス山(Mount Taygetus)を表しているのだとか。
テルモピレーは、ギリシア北西部にあるメテオラと、南に位置するアテネのほぼ中央部に位置するためか、 ギリシャ観光地を周遊するツアーでは立ち寄ることが多いようです。
でも、まっすぐ伸びる道路沿いにレオニダス像の記念碑がポツンとあるだけ。周りには特に何もなく、かなり殺風景。 悲劇的な戦場の舞台となったとは思えない、のんびりとした風景が広がっています。 長いバス移動の間の気分転換にはなりましたが、ちょこっと写真を撮って再びバスへ。
ヘラクレス温泉
さて、記念碑の場所からバスで数分西に行った所には、 ヘラクレス温泉(Hot Springs of Thermopylae)があります。
ギリシャには疲労回復や病気治療に効果があるとされる温泉がたくさんあるそうですが、 ここテルモピレーの温泉は、英雄ヘラクレスが体力を回復するのに利用したとのこと。
湧き出た温泉水が、山あいから滝となって岩場のあちらこちらに勢いよく流れ出ています。 ここの利用は無料。 私が訪れたのは2月の寒い日でしたが、多くの人々が水着で温泉を楽しんでいました。
白い湯けむりにつつまれ、気持ちよさそうです。滝の下で打たせ湯?むしろ滝行?する人も。。
さすがに水着に着替えて温泉に~という時間はありませんでしたが、 ツアー参加者の方々も、ズボンの裾をめくって足湯を楽しんでいました。
ちなみに、ここの温泉、数年前に「世界の果てまで イッテQ!」のロケで、 デヴィ夫人とお笑い芸人の出川哲朗さんが訪れて、 実際に水着で中に入ったようです。 デヴィ夫人のブログを検索してみると確認できます。
ところで、この温泉の周辺には「難民かな・・」と思われる人々がたくさんいて、 ちょっと治安が悪いような場所に思えました。個人では絶対に行きたくないかな・・
テルモピレー周辺マップ
縮小すると、メテオラやアテネとの位置関係がわかります。
テルモピレーでの滞在時間は短く印象は薄いのですが、メテオラからアテネまで4時間半ほどかかる合間に、 ほどよい休憩と気分転換ができました。