善通寺は弘法大使空海 生誕の地とされており、真言宗善通寺派の総本山です。
広大な境内は東院と西院に分かれており、多くの伽藍が建ち並んでいます。 四国八十八ヶ所霊場第75番札所でもあり、常に参拝者が絶えません。
善通寺 - 真言宗善通寺派の総本山
善通寺の正門は東院にある南大門です。
公共交通機関を利用した場合、善通寺出入口は南大門、あるいは東門になります。
善通寺 - 東院
南大門・東門(赤門)
JR善通寺駅から西南方向にまっすぐ伸びる道を20分ほど歩き、突き当りを右に折れて五重塔方向に進むと南大門があります。
一方、かつて多くの参拝者で賑わった赤門筋商店街がある赤門筋を通って行くと、東門があります。 東門は美しい朱色から赤門と呼ばれているそうです。
金堂(本堂)
金堂(本堂)は弘法大師空海により807年創建され、焼失などを経て元禄12年(1699)再建されたものが現存しているそうです。
手水舎では龍の口が水口となっていました。
本堂にはご本尊の薬師如来坐像が鎮座されています。 見上げる高さで、まばゆく黄金色に輝くお姿でした。
五重塔
東院でもひと際目を引くのがそびえ立つ五重塔です。
善通寺五重塔は高さ43mで、明治35年(1902)に再建されたものだそうです。
すぐ近くでじっくりと眺めることができます。なんと毎年連休中には1階と2階の内部が特別公開されているとか。 すごい!結構混むのかなぁ…どこの五重塔を訪れても内部を見学などしたことないので、これはぜひ見てみたいです。
鐘楼堂
本堂からすぐ南側には鐘楼堂があります。 五重塔の存在感がありすぎて、小さな鐘楼のことはいつもあまり意識せず通り過ぎてしまいます。
五社明神の大楠・五社明神
東院でもう一つすごい存在感を放っているのが五社明神の大楠です。
なんと推定樹齢1500年で、高さ約30m、幹の太いところは約10mに及ぶんだとか! 何回来ても、すごいパワーを感じ、自然と引き寄せられていきます。
南大門よりにある南大門の大クスと共に、2本の大木は香川県の天然記念物に指定されています。
大楠の根本には2つ朱色の社殿が祀られた五社明神があります。
大楠があまりにも元気に茂りすぎてそばに行かないと見えづらいのですが、江戸時代前期に再建されたものだそうです。
五百羅漢
次に東院から西院に向かいます。 ところで、東院の周囲にはものすごい数の羅漢像が並んでいます。
五百羅漢と言われるように、なんと500像以上おいでるらしい!
この中には自分や家族にそっくりな像がいるとかいないとか。お顔を眺めながらぐるりっと回るのもよいですね。
中門
中門は東院の出入り口です。
小さくシンプルな外観ですが、見上げた梁には雲龍や鶴を美しく彫り込んでいます。
善通寺 - 西院
仁王門
西院の出入り口となるのが仁王門です。
仁王門に立つ大迫力の金剛力士像は南北朝時代の応安3年(1370)に製作されたものだそうです。
ちなみに反対側から仁王門を眺めると、大きなわらじが飾られています。
廻廊
仁王門からは廻廊がのびており、その屋根裏には絵がいくつか掲げられています。
絵には弘法大師空海の誕生からの生涯が描かれています。
ついつい見落とし歩いて通るだけになっているので、今度じっくりと見上げて眺めてみようと思っています。
御影堂(大師堂) - 戒壇巡り
御影堂は弘法大使空海が生誕したと言われるところに建立されています。
こちらの手水舎は美しい花手水となっていました。見るだけでも心安らぎます。
御影堂でぜひ体験したいのが戒壇巡りです。
御影堂の地下への階段を下りると、真暗な中を回りながら進みます。 その奥の薄明かりのところで、弘法大使空海の声を聞くことができるのです。
本当の声は誰もわからないでしょうけど、低い声が響いてきて心地よい気持ち(になったような気が…)に浸りました。
鐘楼堂
西院の鐘楼堂には上って鐘をつくことができます。作法についてもわかりやすく書かれていました。
護摩堂
護摩堂には不動明王が祀られています。
ちょうど入口が開いており、上がってお参りすることができました。
遍照閣 - 四国八十八ヶ所お砂踏み
西側出口方向に進むと、右手奥に遍照閣があります。 ここでは四国八十八ヶ所お砂踏みができます。
四国4県にわたる四国八十八ヶ所巡りは、日数もかかるため主人が在職中の現状では行けていません。
でも、遍照閣1階には四国八十八ヶ所お砂踏み道場があり、四国八十八ヶ所巡りをしたのと同様のご利益があるそうなのです。
お砂踏み道場受付で両替をする時、小さな「結願の証」をいただけるので、八十八ヶ所結願…ということでいいのかな…
お砂踏み道場には八十八ヶ所すべての御本尊が祀られており、それぞれの寺院境内の砂を踏みながら拝んで回ります。
十二支石像
遍照閣手前には十二支石像があります。 いつも、自分と家族の十二支は念入りに拝んでいます。
ちなみに、十二支石像後方に見えるのは パゴダ供養塔です。
太平洋戦争 ビルマの戦いでの戦死者を合祀する供養塔ということです。
済世橋・正覚門
西院の出入り口にあるのが正覚門です。土台の白い漆喰塗りが美しい竜宮門です。
正覚門から済世橋を渡って境内から出ると、善通寺駐車場があります。 なので、自動車でアクセスした場合は西院から境内に向かうこととなります。
善通寺を訪れた感想
善通寺は何度か訪れています。
主人も私もお気に入りの場所で、善通寺を訪れる時は必ず四国八十八ヶ所お砂踏みをしています。 というか、むしろお砂踏み目的で善通寺を訪れています。
いろいろなお願い事を八十八回しっかり唱えながら回るのでかなり時間がかかりますが、回った後は心が洗われるような清々しい気持ちになります。
善通寺は弘法大使空海 生誕の地ということで、ご利益を授かることが期待できそうです。 樹齢1500年という大楠が力強く伸び広がる立ち姿からは、不思議なパワーを得られそうです。
また、何かお願い事がある時、訪れたいなぁと思っています。
善通寺へのアクセス
住所:香川県善通寺市善通寺町 3-3-1
公共交通機関 最寄り駅
- JR善通寺駅より 徒歩約20分
自動車 最寄りインター
- 善通寺 IC より 約4 km
善通寺周辺マップ
縮小すると、最寄り駅や最寄りインターを確認できます。
(黄緑ライン:善通寺ICより 善通寺への自動車ルート / ピンクライン:JR善通寺駅より善通寺への徒歩ルート)
自動車で向かう途中の風景も素敵です♪
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