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【彦根城・玄宮園・博物館】魅力ある国宝天守と史実に触れる歴史地区 - 滋賀県旅行記

彦根城は、彦根藩主である井伊家の居城として 1622年に完成しました。 築城400年を超える歴史ある城で、国宝に指定されている5城の1つです。

天守をはじめ城内にある江戸時代の建築物の多くが重要文化財に指定されており、 観光客に人気の観光スポットとなっています。

彦根城 - 天守へ

彦根城はかなり広い敷地内にあり、小高い山の上にある天守までは 時間をかけて歩いていかなければなりません。

木々が茂る中、山道をどんどん上って行きました。

天秤櫓の廊下橋

ずーっと続く石段を歩いて行くと、防衛の要と言えるところに造られた櫓門が見えてきます。 中央に廊下橋が架けられており、天秤のように見えるその外観から 天秤櫓の廊下橋と呼ばれています。

廊下橋は戦時には落とし橋となり、敵の侵入を防ぐ仕組みになっていたそうです。 天秤櫓の廊下橋は国の重要文化財であり、見所の1つです。

天秤櫓の廊下橋を渡り、天守に向かってどんどん更に歩いて行きました。

黄金の天衝をつけ、井伊の赤備えをまとった当主さん…

彦根城 - 天守外観

ずいぶんと歩き、やっと天守がある本丸広場に出ました。

ここでは、 彦根市の人気キャラクター「ひこにゃん」に出会うチャンスがあるみたいだけど、 残念ながら出迎えてくれたのは、はりぼてのひこにゃん…。 でも可愛い~♪

彦根城の天守閣は三層三階建てで、想像していたよりはるかに小さく感じました。 姫路城のように堂々たる風格を感じる…という威厳ある姿ではなく、 正面の丸みある唐破風が目に飛び込んできて、なんだか可愛い…。

でも、彦根城の屋根は唐破風(からはふ)、切妻破風(きりづまはふ)、 入母屋破風(いりおもやはふ)が組み合わさって作られており、変化に富んだ魅力にあふれているのです。

唐破風に付けられた金色の飾金具が際立っており、惹きつけられます。

眺める角度によって、全く印象が異なります。 正面から見た姿も良いけど、やっぱり斜めから見た方が風格を感じ、かっこいい~

石垣は自然石を差し込むように積み上げられた牛蒡積(ごぼうづみ)で造られています。 綺麗に加工されたものとは見た目が全く異なりますが、 非常に堅固でしっかりとした石垣なんだそうです。

彦根城 - 天守内部

入館するには、彦根城・玄宮園と博物館のセット券を購入するのが少しお得になります。

天守内部はがらんとしており、何も展示していません。 でも、やはり天守現存の国宝のお城です。 あれこれと資料を置くよりも、そのままの姿を目にする方が純粋に歴史を感じることができます。

ただし、階段はかなり急なので上り下りには注意が必要です。

小さなお城なので、すぐ最上階に到着しました。 南西方向に見えた、なだらかな山は荒神山です。

遠目には、うっすらと琵琶湖も見えました。 最上階からの眺望はすばらしかったです。

城を後にし、緑の木々の中 石段を降りて行きました。

黒門橋

彦根城の北東方向には、玄宮園が隣接しており、 内堀に架かる黒門橋を渡って行くことができます。

黒門橋の左右には、美しい風景が広がっていました。

玄宮園

玄宮園は、近江八景を模して作られた大名庭園です。 中央には大きな池が造られており、紅葉の名所として知られています。

色づく木々と池のコラボ、幻想的な風景は見ることができませんでしたが、 池越しに見た彦根城は何ともいえず美しかったです。

写真を撮りながら、最後にしっかりとお城を目に焼き付けました。

池には幾つか橋も架けられており、散策するだけでうっとりするような美しい庭園でした。

彦根城博物館

彦根城博物館は、彦根城の南東方向に隣接しています。 彦根城の表御殿を復元し、井伊家ゆかりの品々や彦根藩の資料を収蔵する歴史博物館となっています。

井伊の赤備え

入館してまず目に飛び込むのは、赤い甲冑です。 これは井伊の赤備えと恐れられた井伊家の甲冑で、 兜からは当主の甲冑であることを示す、金色の大天衝が2本誇り高く伸びています。

関ヶ原合戦図

関ヶ原合戦図は、関ヶ原における合戦の様子を描いた屏風です。 誰しもが教科書などで見たことが有る有名な描写で、 東西の武将名や戦う様もよくわかり、とても興味深かったです。

「井」をデザインした家紋が入る旗を翻し、井伊の赤備え部隊が戦う様子が描かれています。

他にも、漆器、磁器、刀剣など井伊家ゆかりの貴重な品々が数多く展示されており、見所多いです。

彦根城表御殿

江戸時代、彦根藩の政庁と藩主の住まいを兼ねた建物として表御殿が建てられました。 表御殿は明治時代に取り壊されたのですが、博物館としての機能を兼ね備えて復元され、 彦根城博物館として蘇ったのです。

下の写真は、彦根城天守最上階から眺めた彦根城博物館です。 単なる資料展示の博物館ではなく、表御殿の建物が連なり広がっています。

資料展示コーナーから奥に進むと、復元された表御殿を見学できます。

城主の部屋など当時をしのばせる部屋を見学しながら進みます。

日本庭園も手入れが行き届き、落ち着いた風景でした。

能舞台

表御殿の中でも一番の見所は、能舞台です。 江戸時代に建てられ現存する歴史ある文化遺産で、約200年の歴史があります。

現在も、能や狂言の舞台に使われているそうです。 実際にここで見てみたいものです。


彦根城、玄宮園、彦根城博物館をじっくりと見学した後、 彦根城南方向に広がる夢京橋キャッスルロードへ向かいました。

表門橋

江戸時代当時は、彦根城周囲に内堀、中堀、外堀とあったそうですが、 現在 外堀は無くなっています。 内濠に架かる橋は幾つかありますが、帰りは表門橋を通りました。

お堀のカーブが何とも美しく、癒される風景です。

夢京橋キャッスルロード

更に外側のお堀を渡り、夢京橋キャッスルロードに向かいました。 城下町の風景が広がり、レストランや土産物店が建ち並んでいます。

通りのショーウィンドウの中にも、ひこにゃんがいっぱい♪

半日たっぷりと動き回ったので、ゆっくりと昼食をいただいて休憩し、 ブラブラと通りを歩いてお土産品を購入しました。

歴史ある国宝の彦根城、美しい大名庭園である玄宮園、 興味深い戦国時代や江戸時代の展示物を見ることができる彦根城博物館をじっくりと見学し、 充実した楽しい旅となりました。

彦根城周辺マップ

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