神戸の観光スポットを探していて、珍しい博物館があるのに気づきました。 国内で唯一のコーヒー専門博物館である UCCコーヒー博物館です。
「コーヒーの素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたい」という思いから作られたUCCコーヒー博物館は、 コーヒーの歴史や、焙煎・抽出などコーヒーの出来上がりまでの過程をわかりやすく展示しています。
UCCコーヒー博物館
アクセス・外観
UCCコーヒー博物館は、神戸ポートアイランドにあります。 三宮駅から、博物館最寄りの南公園駅まで神戸新交通ポートライナーを利用すると、20分ほどでアクセスできます。
特徴的な外観は、イスラム教のモスクをイメージしたものだそうです。 イスラム教徒は秘薬としてコーヒーを好んで飲んだそうで、 重要な飲み物として世界に飲用を広める契機となったことから、そのようにデザインされたそうです。
歴史
誰もが知るUCC上島珈琲は、1969年に世界で初めてミルク入り缶コーヒーを発売したそうです。 創業者上島忠雄はコーヒーを愛し、コーヒー文化を多くの人々の生活の中に定着させた方です。
神戸ポートアイランドにUCC上島珈琲本社があり、そのお隣にUCCコーヒー博物館があります。
UCCコーヒー博物館は、1981年開催の神戸ポートピア博覧会に出展した UCCコーヒー館が前身となっています。
その後、1987年10月1日、コーヒーの日に誕生したUCCコーヒー博物館は、 2013年にリニューアルされて、更にコーヒーに特化した充実した博物館となっています。
館内
コーヒーの起源
コーヒーの起源については所説あるようですが、 エチオピアで発見され、飲用されるようになり世界に広がっていったと言われています。
コーヒーの歴史についてわかりやすく興味を引く展示がされています。
コーヒーの栽培
緑豊かなコーヒー農園の様子、収穫されたコーヒーの実などが展示されています。
赤くチェリーのような綺麗な実がたくさん容器に入っていました。 美味しそうな果実のようですが、残念ながらほとんど中味は種なんだそうです。
コーヒーの鑑定
クラシフィカドールと呼ばれるコーヒー鑑定士が、生豆の品質について細かく鑑定作業をしている様子を わかりやすく見ることができます。
鑑定後、コーヒー生豆は世界に向けて運ばれ、愛飲家の元へと届くのです。
生豆を実際に手に取って、じっくりと眺めたり感触を楽しむことができます。
生豆が入った麻袋を持ち上げて、その重さを実感することもできます。 家族で行っても、子供たちと一緒にいろいろと楽しめそうです。
コーヒーの焙煎
焙煎によって、生豆は私たちが良く見るコーヒー豆に姿を変えます。 焙煎の加減によって、コーヒーの味や色はそれぞれ異なったものになります。
焙煎の工程が詳しく展示されています。
様々な焙煎器が置かれていました。 ちなみに、UCCコーヒー博物館では焙煎体験をすることができます。
コーヒーの抽出
抽出器具がいろいろ展示されています。 また、美味しくコーヒーを楽しむ情報などが得られます。
コーヒーの文化
私たちの生活の中に定着したコーヒーに関わるグッズや陶器などを展示しています。 書籍や、土産物類もいろいろあり、見て回るのも楽しいです。
コーヒー博士認定証
さて、ちょっとお楽しみはコーヒーに関するクイズコーナーです。 館内の展示物を一通り見た後は、比較的簡単に答えられる内容になっています。
クイズはタッチパネル形式で、全部で5問あります。 解答後には、顔写真入りのコーヒー博士認定証をもらえます。
更に全問正解すると、コーヒー大博士に認定されます。 特典があって、認定証発行日から1年間無料で入館できるそうです。 （私と主人は、コーヒー博士でした。ちょっと残念…）
テイスティングコーナー
テイスティングができるのも、UCCコーヒー博物館でのお楽しみの1つです。 無料で、2種類のコーヒーを飲み比べできるのです。
テーマは毎月変わるそうで、リピーターも多いそうです。
私が訪れた時のテーマは、「焙煎度合いの違い」でした。 2つを飲み比べてみると、改めて焙煎により味や色が全く違ったものになることがよくわかりました。
神戸というと華やかな観光スポットが多いので、 今までこのような博物館があることに気づきませんでしたが、 とても楽しい博物館でした。
コーヒーを毎日欠かさず飲む方、生活に密着している方は多いと思います。 UCCコーヒー博物館は、色彩豊かな展示物が多く、実際に触れたり、良い香りに包まれたり、 テイスティングやクイズを楽しんだり、コーヒーについての知識を深めることができお勧めの博物館です。
UCCコーヒー博物館周辺の航空写真
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