カウナス(Kaunas)は、リトアニアの首都ビリニュス(Vilnius)から 北西方向 約100kmほどのところに位置します。 リトアニア第二の都市で、かつてはリトアニアの首都として政府機関が置かれたこともあります。
カウナスの旧市街は、ネリス川とネムナス川に挟まれており、 南からは、ヴィタウタス大橋(Vytautas the Great Bridge)を渡って旧市街に入ります。
ヴィタウタス大公教会
ネムナス川の南岸側から見た旧市街の風景です。
ヴィタウタス大橋を渡ってすぐ左手に見えるのが、ヴィタウタス大公教会(Vytauto Didziojo Baznycia)。 そびえ立つ尖塔のシルエットがとても美しいです。
15世紀に ゴシック様式で建てられた ヴィタウタス大公教会。 赤茶色の美しいレンガ造りで、存在感ある姿を見せています。
ヴィタウタス大公教会のすぐ裏手は ネムナス川。 一番上の写真と反対側、今度は北岸側からネムナス川方向を眺めてみました。 なみなみと水をたたえた川の周囲には、かなり寒々とした風景が広がっていました。
ペルクーナスの家
ペルクーナスの家(Perkuno Namas)は、ヴィタウタス大公教会から道路をはさんですぐ、 斜め北方向にあります。 ヴィタウタス大公教会と同様に赤茶色のレンガ造り。 道路の前から上を見上げてみると、とても繊細で美しい模様を成しています。 15世紀にハンザ同盟の商人によって、ゴシック様式で建てられました。
カウナス市庁舎広場
更に北方向に道なりに少し歩くと、カウナス市庁舎広場(Kaunas Old Town Hall)に出ます。 旧市街の中心で、観光スポットが集まった一角です。
その日のカウナスは大寒波中。最高気温が -10度ほど。 周囲に美しい建物が立ち並ぶ広場の中は閑散としており、 私たちツアーのメンバーと、ごくわずかの観光客の姿しかみられませんでした。
カウナス旧市庁舎
さて、カウナス市庁舎広場の中で、何といっても目を引くのが カウナス旧市庁舎(Kaunas Old Town Hall)です。 その白く美しい佇まいから、The white swan(白鳥)と呼ばれているそうです。
高さ58メートルの塔は存在感たっぷり。 美しい外観とは裏腹に、政治犯の牢獄などとして使われた時代もあったそうですが、 現在は市の結婚登記所として使われているそうです。
イエズス教会
イエズス教会(Church of St. Francis Xavier)は、カウナス旧市庁舎のすぐ隣に位置します。 淡い黄色とピンクの外壁がとても可愛い建物です。
建物中央には二つの尖塔があり、バロック様式で建てられています。 中に入ってみたかったのですが、ドアには鍵がしっかりとかけられていました。
カウナス神学校
カウナス旧市庁舎から更に北方向には、カウナス神学校(Kaunas Priest Seminary)が見えました。 併設して、聖トリニティー教会が建っています。
カウナス城
市庁舎広場の北から西方向に広がるサンタカ公園(Santakos parkas)。 カウナス城(Kaunas Castle)は、その中にひっそりとした佇まいを見せています。 ドイツ騎士団からの侵略を防ぐ目的で13世紀に建てられたそうです。
カウナス大聖堂
カウナス大聖堂(聖ペテロパウロ大聖堂)は、市庁舎広場から東方向に位置します。 15世紀前半に、 ゴシック様式で造られました。 しかし、その後戦争を経て一部が破壊され、ルネサンス様式で修復されたそうです。
赤茶色の外観とうって変わって、教会内部は豪華絢爛。 壁や天井のフレスコ画も素晴らしいです。
他の教会では見かけないような、大変 美しいパイプオルガンです。
素晴らしい彫刻の数々。見事な祭壇です。
このように、カウナス旧市街は歩いて回れる距離に見所ある建築物がたくさんあります。 短い滞在時間で、ほとんど外観のみの見学でしたが、 楽しい時間を過ごすことができました。
カウナス旧市街 観光マップ
縮小すると、ビリニュス等の位置を確認できます。