神戸の魅力の1つとして浮かぶのは、異国情緒豊かな街の風景です。 北野異人館街は、神戸港の開港後 多くの外国人が暮らした居住区で、 歴史ある建築物が今なお残されています。
昭和初期には、北野地区一帯に200棟以上もの異人館が建ち並んでいたそうです。 40棟ほど現存する異人館のうち公開されているのは16棟で、ぜひ訪れたい観光地となっています。
北野異人館街へのアクセス
北野異人館街へは、神戸中心の三宮から歩いて15分ほどで行くことができます。 また、神戸の主要な観光スポットを回るシティー・ループバスを利用するのもお勧めです。
異人館はそれぞれ特徴があり、訪れたい建物ばかりです。 でも、時間的に限りがあるし、ほとんどの異人館は有料なので 前もって異人館をセレクトし、ルートを考えてから訪れるのが良いと思います。
私が訪れた異人館
うろこの家&展望ギャラリー
異人館には個々に入館料を払って入るより、共通券を買う方がお得になります。
うろこの家&展望ギャラリーへは、山手八番館、北野外国人倶楽部、坂の上の異人館など 7館共通券を利用するのがお勧めです。
うろこの家は北野異人館街の中でも代表的な建物として人気で、 神戸の異人館の中では一番最初に公開されました。
外壁には天然石のスレートが約3000枚も使われており、 まるで魚のうろこのように見えることから、そのように呼ばれるようになったそうです。
建物の前には、「カリドンの猪」の像があります。 カリドンの猪は、ギリシア神話に登場するそうで、鼻に触れると幸せになれるんだそうです!
みんなに触れられて、お鼻は金ピカでした。 主人も私も、もちろん しっかり触ってきました!
2つの塔がある大きな建物のように見えますが、 左側の塔から西方向が展望ギャラリー、東方向がうろこの家と 別々の建物が並んで建っています。
お城のように素敵な建物の展望ギャラリー内では、ヨーロッパの名画を見ることができます。
1階のリビングです。暖炉があり豪華な雰囲気です。 ステンドグラスも素敵♪
奥の部屋には陶磁器や美しい調度品がたくさん飾られていました。
どこを切り取っても美しく、絵になる風景が続きます。 2階に上がって行きました。
とても素敵な居間です。 こんな部屋のソファーに座って寛いでみたい~
建物内からは、素晴らしい神戸の街の風景を望むことができます。 高層ビルが並んだ奥には海も見えました。
山手八番館
山手八番館は、パワースポットとして人気があります。 この建物内には、座って願い事をすると叶うという 「サターンの椅子」があるのです!
入口上部には、美しいステンドグラスが並んでいます。
独特の雰囲気です。 館内にはロダン、ベルナール、レンブラントなどの彫刻や美術品が数多く並んでいます。
サターンの椅子はペアで2つ置かれていました。 願い事をする時、女性は向かって右に、男性は左に座ります。 結構多くの人が順番待ちして並んでいました。
元々は19世紀頃作られ、イタリアの教会内に置かれていたという伝説の椅子で、 ローマ神話の五穀豊穣の神、サターンの彫刻が施されています。
主人も私も、もちろん座って願い事をたーっぷりとしてきました!
北野外国人倶楽部
北野外国人倶楽部は、外国人の社交場となった場所です。 華やかな交流の舞台となった建物ですが、外観は結構地味な感じに見えました。
でも館内には豪華な家具、調度品などが置かれ、うっとりするような素敵な雰囲気でした。 ダイニングには美しい食器が並び、センス良く花などで彩られていました。
居間のテーブル上にはチェスのセットが置かれ、ソファ周囲には西洋の甲冑がずらり! ちょっと落ち着かない雰囲気のような…
ベッドルームにも、何やらいろいろとセッティングされていました。
なお、北野外国人倶楽部ではドレス着用&撮影を体験することができます。 当時の社交場の中で、素敵な記念写真を撮れるなんて最高~♪
坂の上の異人館
坂の上の異人館は、中国領事館として使われていた建物です。 家具、調度品などもオリエンタルな雰囲気でした。
他に見てきた異人館とは全く異なる感じ。 これが中国人好みの寛ぎスペースなのかなぁ… 館内には仏像などが置かれ、中国製のものにあふれていました。
風見鶏の館
風見鶏の館へは、萌黄の館と併せて2館共通券を利用するのがお勧めです。
美しい赤茶色の外壁が際立つ風見鶏の館は、北野町広場のすぐ北側にそびえ立っています。 煉瓦造りの重厚な雰囲気で、塔の上の風見鶏がシンボルとなっています。
ドイツの貿易商ゴッドフリート・トーマスの住居であった風見鶏の館は、 現在国の重要文化財に指定されています。 NHKの連続テレビ小説の舞台になったこともあり、北野地区の中でも人気の異人館になっています。
萌黄の館
萌黄の館は、風見鶏の館から南西方向すぐのところにある萌黄色の建物です。 風見鶏の館のがっちりとした雰囲気と異なり、淡く柔らかな外観です。
アメリカ総領事ハンターシャープの住居であった萌黄の館も、国の重要文化財に指定されており、 館内2階からは神戸の街の風景を眺めることができ人気です。
私が訪れたことがあるのは、これらの異人館ですが、 他にもまだまだ魅力的な異人館があります。 また機会があれば北野異人館街を訪れて、ゆっくりと散策してみたいなぁと思います。
北野異人館街周辺マップ
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