ルーマニアと聞くと、多くの人が思い浮かべるのはトランシルバニアのドラキュラ伝説、 チャウシェスクの独裁政治と革命による壮絶な最期、 オリンピックで華々しい活躍をした女子体操選手コマネチなどではないでしょうか。
どちらかというとルーマニアについては暗いイメージが強く、治安面も少し心配でした。 今なお共産主義時代の暗い闇が垣間見られ、 独裁政権下の中絶禁止・人口増加計画により、 劣悪な環境下で生活せざるを得なくなった孤児・浮浪者なども多いそうです。
しかし、少なくとも旅行で訪れた幾つかの街はとても美しく魅力的でした。 観光地で危険な思いをしたり、怪しげな人を見かけたりすることもなく、 素敵な思い出いっぱいの旅となりました。
ドラキュラ城のモデル ブラン城を訪れる
トランシルバニア地方にあるブラン城は、 吸血鬼ドラキュラ伯爵の居城として有名です。
伝説上のドラキュラにまつわる実在の人物に関わる城ということで、 とても興味深く見学しました。
訪れた10月は紅葉が美しく、ハロウィンパーティー前。 ドラキュラ城のイメージと相まって雰囲気たっぷりでした。
チャウシェスクにまつわる建物を訪れる
チャウシェスクが贅を尽くして建てた、巨大な国民の館や、 ルーマニア革命の舞台となった旧共産党本部の建物前など実際に訪れました。
テレビで見たルーマニア革命当時の混乱や血生臭い出来事が改めて浮かび、 エゴや利己主義に満ちた独裁者が作り上げたルーマニアの闇を少し感じました。
美しい中世都市の散策を楽しむ
ルーマニアの宝石と呼ばれるシギショアラや、 ドイツ移民が造ったブラショヴの旧市街はパステルカラーの美しい建物が建ち並び、 歩くだけでとても楽しく、印象に残りました。
負のイメージが強かったルーマニアですが、 今回の旅も最高に楽しい思い出に満ちた充実したものとなりました。