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【ドラキュラの生家でランチタイム】 吸血鬼伝説の舞台 - ルーマニア旅行記

ルーマニアのトランシルヴァニア地方といえば、 ドラキュラの舞台として誰しもが思い浮かべるのでないでしょうか。

トランシルヴァニア地方のシギショアラは、 小説や映画に登場するドラキュラ伯爵のモデルとされるヴラド3世が 誕生した街です。

ドラキュラの生家

外観

ヴラド3世の生家は、時計台前広場から北西方向すぐのところにある黄鮮やかな色い建物です。 「ルーマニアの宝石」と呼ばれるシギショアラ歴史地区の中央部にあり、 周辺には多くの観光客の姿が見られました。

一際目立つ可愛い雰囲気の外観ですが、 ここは竜公と呼ばれたヴラド3世の父、ヴラド・ドラクルが 1431年~1435年の4年間幽閉されていた家だそうです。

入口の上には、それを象徴するような竜の看板が掲げられています。

ヴラド3世は1431年にここで生まれたそうです。

竜の看板から右の方に目をやると、白いプレートには Vlad Dracul(ヴラド3世)が1431年~1435年、この邸宅で生まれ育ったと明示されていました。

現在その建物はレストランに改築されています。 ルーマニア料理店として観光客にも人気で、 日本からの多くのツアーもここでランチを設定しているようです。

ヴラド2世(ヴラド・ドラクル)の名前がそのまま店名となり、入口横には カサ・ヴラド・ドクトル(Restaurant Casa Vlad Dracul)と 掲示されていました。

建物内

レストランは建物内2階にあります。 トイレ前の廊下壁面には、ウラド3世と共にシギショアラ旧市街を描いた 大きな壁画があり目を惹きます。

建物内には甲冑などが置かれ、中世の雰囲気を醸し出しています。

当時の道具や調度品などの展示物もありました。

テーブル奥の壁には、 ヴラド・ドクトルが住んでいた頃のオリジナルと思われる 古めかしい壁画の一部が見られました。

特に注目すべきは、天井近くに残されているヴラド2世と思われるフレスコ画です。

面長で頬がこけ、鋭い眼光のヴラド3世の肖像画と比べると お父さんのヴラド2世は丸い輪郭で温和な表情に見えますが、 ハンガリー、オスマン・トルコなどの大国から自分の立場や国を守るため、 悪魔公(ドクトル)と呼ばれた所以となるような残虐性・独裁性も見られたのでしょうか。

ランチ

レストランでは、定番の「ドラキュラ・メニュー」が用意されていました。

スープ、メインの肉料理ともにドラキュラからイメージされる赤い「血」の色です。 日本人にも食べやすい味で、美味しかったです。

最後に軽~いデザート。 そして、せっかくでしたから赤い「ドラキュラワイン」を注文しました。

ドラキュラの部屋

この建物の3階にはヴラド3世が産まれた部屋があり、有料で見学できます。 看板には、「ドラキュラが産まれた部屋」への矢印が明示されていました。

ダイニングバーのカウンターで料金を支払い階段を上っていきました。 料金は5レイ(lei)で、日本円150円くらいのお手軽価格なのでぜひお試しを!

階段から上は薄暗く、ちょこっと驚きポイントがあります。 一部ネタバレもあるので、現地でのお楽しみにしたい人はここから下はスルーして下さい。

わくわくしながら階段を上ると・・・

の~んびりと部屋で歩いているおじさんが!???

私を見ると、そのおじさん、急いで隣に置かれていた棺桶に向かいました!

・・・・

本来、この状態で、私を迎えなければいけなかったんでしょう。。。

暗闇の中の棺桶からお客さんを驚かすのがお仕事のはずのドラキュラおじさん。

逆に驚き顔で、かなり慌てつつお仕事モードに戻りました。 そんなドラキュラさんを目撃することになってしまい、 私は驚くどころか、可笑しくなって唖然・・・でした。

一応まじめにお仕事してます。 なんかガンミされちゃいました。。。

他のツアーのお仲間は、とってもびっくりした~と話されていたので、 驚くことができなかった私はかなり残念でした。 ちょっと間抜けなドラキュラさんで、話のネタにはなったんですが。。。

棺桶の部屋の隣には、怪しげに赤く光る部屋がもう1つあり見学することができます。

ヴラド3世の胸像や絵画もありました。

棺桶の中でスタンバイするドラキュラおじさんがいる他は、特に何かがあるわけでもないのですが、 ドラキュラ伯爵のモデルとして名高いヴラド3世が実際に産まれた部屋ということで、 旅のみやげ話の1つとしてぜひ見学してはいかがでしょうか。

シギショアラでは歴史地区の散策、悪名高きドラキュラ伯爵ゆかりの邸宅見学や食事など、 充実した観光を楽しむことができました。

カサ・ヴラド・ドクトル周辺 航空写真

縮小すると、シギショアラ旧市街の各所観光ポイントがわかります。