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【国民の館】 ブカレストで必見! - 贅を尽くした宮殿と素晴らしい眺望 - ルーマニア旅行記

ブカレストで絶対に見逃せない観光スポットは、 国民の館(議事堂宮殿)(Palace of Parliament)です。

1989年のルーマニア革命で処刑された悪名高き独裁者チャウシェスクが着工を命じた 贅を尽くした宮殿です。 彼は困窮する国民を後目に、日本円にして1500億円もの巨額の費用を用いて この宮殿を完成させようとしたのです。

国民の館(議事堂宮殿)

入口へ

見学入口は、国民の館北側にあり、 建物前は広大な花壇などの緑地になっていました。

手入れの行き届いた花壇には、色とりどりのカラフルな花が咲き誇り大変見応えありました。

花壇のあたりから国民の館を眺めてみると、 花と合わさって豪華な建物が更に美しく見えました。

しかし、国民の館はあまりにも大きすぎて、 カメラに収めようとしても、敷地内からはとてもじゃないけど建物全景は入りきりませんでした。

さて、国民の館の豪華絢爛な内部はガイドツアーに参加しないと見学できないので、 事前予約しておく必要があります。

私たちの予約時間が近づき、見学者用の入口へ向かいました。 建物内に入ると、まず厳重なセキュリティーチェックを受けます。

建物内見学

見学コースは数種類あるようでしたが、私たちは1時間のガイドツアーに参加しました。

まず通された回廊には、緑のカーペットが敷かれていました。 長い回廊の端から端まで置かれたこのカーペットは、1枚の継ぎ目無いものだとか!

壁にはタペストリーが重々しくかかり、回廊には胸像が幾つか置かれていました。 各所でガイドの丁寧な説明が入り、グループで話を聞きながら移動していきます。

広く豪華なホールを次々と見学していきます。 主が失脚されたことにより未完成のままの建物ですが、現在も工事が続けられているとのこと。

国民の館の部屋数は、なんと3000以上もあり、 アメリカのペンタゴンに次いで世界で2番目に大きいのだとか。

見学する部屋が次々と現れ、その広さと豪華さにただただ驚きでした。 はたしてチャウシェスクは、このたくさんの部屋をどう使い切るつもりだったんでしょう…

単に世界一豪華で贅を尽くした宮殿造りが目的だったんでしょうか。 どの部屋も床や天井に至るまでルーマニア産の大理石で造られている徹底ぶりです。

豪華なシャンデリアに目を奪われる会議室なども見学できます。

大理石の階段を上り、2階へ見学コースは続きます。

階段踊り場のカーテンの長さは、なんと18mもあるんだそうです。重さは1枚で250kg! 建物も広いけど、何もかもが桁外れです。

この見学コース、それぞれの部屋は豪華で見応えはありました。 でも、よく似た部屋も多く次々と説明を聞きながら歩き通しで結構疲れました。

といっても、3000以上もある部屋のごく一部しか公開はされてないのです。 あまりにも建物が広く部屋数も多すぎて、管理しきれてない状況なのだそうです。

そして見学コース最後の部屋。

この部屋の奥には、1時間の疲れを一挙に忘れさせてくれる風景があったのです!

国民の館テラスからの風景

テラスに出ると、前方には憲法広場があり、その両側にはきっちり左右対称に建物が並んでいました。 国民の館と共に、チャウシェスクの街づくりへの意気込みが感じられる風景でした。

テラスからは、パリのシャンゼリゼ通りを真似て作られたウニリイ通りと街並みを 一望することができるのです。

国民の館から東にまっすぐ伸びる先には統一広場の噴水が見えました。

噴水はそこに至るまでも、次々と定間隔に並んで造られており何とも素敵♪

紅葉も大変素晴らしく、 私にとってはこの風景を見ることができたのが結果的に一番印象に残りました。

憲法広場からの眺め

国民の館内部の見学を終え、私たちは憲法広場に連れていってもらいました。

憲法広場は、国民の館との距離感がちょうどよく、 先ほどは写真に収めることができなかった国民の館の全景をバッチリ撮ることができるのです。

既にやや薄暗くなってきていましたが、改めて重厚な建物とその大きさを実感しました。

ライトアップされたウニリイ通り

憲法広場でしばらく休憩しているうちに更に周囲は暗くなっていきました。

国民の館テラスからの風景も美しかったのですが、 ウニリイ通りは美しくライトアップされ、どんどん輝きを増していきました。

色とりどりの美しい噴水のイルミネーションを眺めつつ、ブカレストの街観光を終えました。

国民の館 周辺マップ