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【ペレシュ城】 豪華絢爛!カルパチアの真珠と呼ばれるシナイア - ルーマニア旅行記

シナイア(Sinaia)は、 ルーマニアの中央に位置し、首都 ブカレストからは北方向 約130kmのところにあります。

山の中にある小さな町であるにもかかわらず、シナイアは大変人気の観光地。 ルーマニアの中で最も美しい城として知られるペレシュ城があるからです。

ブラショヴから シナイアへ

ルーマニア中央にはカルパチア山脈が東西に走り標高2000m級の山が連なる地形で、 トランシルバニア地方はカルパチア山脈の一部アルプス山岳地帯となっています。

私たちのツアーはブラショヴの観光を終え、 ブカレストに向かう途中、シナイアに立ち寄る日程になっていました。

トランシルバニアアルプス山脈を成すブチェジ山(Bucegi Mountains)を眺めながら、 シナイアに向かってバスは走りました。

ブチェジ山は最高峰標高2507mだそうで、白く輝いていました。

山頂に小さーく見えた十字架の塔は、英雄クロス記念碑(Heroes' Cross on Caraiman Peak)です。 第一次世界大戦での英雄を記念したものだそうで、 世界で最も高い標高2291mのところに建てられた十字架だそうです。

シナイア僧院

ブラショヴから南方向にバスはひた走り、1時間ほどしてシナイアの街に到着しました。 シナイアは、ブチェジ山の中腹 標高800mほどのところに位置します。

バスはここでペレシュ城がある西方向に向きを変えて進みました。 車窓からは、道沿いに建つシナイア僧院(Sinaia Monastery)の一部を見ることができました。

シナイア僧院は街の名前の由来にもなっており、2つの教会があります。 西側にある古い教会は、17世紀に建てられた聖母被昇天教会(Biserica Adormirea Maicii Domnului)です。

建物にぐるりと囲まれており、道路からは残念ながら見ることができませんでしたが、 壁や天井に描かれたフレスコ画が見事だそうです。

東側にある大教会(Holy Trinity Church)は、ちらっとですが3本の塔がある外観が見えました。 19世紀にカロル1世が建てた新しい僧院です。

ペレシュ城建物群 敷地入口へ

シナイアの街郊外にあるペレシュ城 最寄りの駐車場に到着し、バスを降りました。 ここからは自然豊かな道を10分程歩いて行きます。

敷地入口に到着しました。 時計塔がある建物内にはレストランやカフェが入っており、 アーチ状の入口から中に入りました。

ペリショール城

敷地内は美しく整備された庭園が広がっています。 遊歩道を歩いて、まずはペリショール城(Pelisor Castle)方向に歩いて行きました。

ペレシュ城からは西 約250mほどのところにあります。

ペリショール城は木組みの美しい外観で、中世ドイツの雰囲気たっぷりです。 カロル1世が狩猟用の別荘として建てたそうです。

内部の見学はできませんでしたが、内装や調度品は豪華で見応えあるようです。

ペリショール城の後ろを見ると、木々の間にひっそりと建つ建物がありました。 これは騎士の家(Casa Cavalerilor)ということです。

その建物の横を通り、道なりに東方向 ペレシュ城に向かって歩いて行きました。

外観・庭園

ペレシュ城は、ルーマニア初代国王であるカロル1世が 夏の離宮として19世紀に建てたものです。

山あいにドイツ・ルネッサンス様式で建つペレシュ城は、周りの自然とともに壮麗な美しさを見せており、 シナイアは、カルパチアの真珠と呼ばれています。

下の写真は、遊歩道に置かれていた看板を写したものです。

ルーマニアで最も壮麗な城として多くの観光客に愛されるのも納得の美しさです。

遊歩道を進み、ペレシュ城の時計塔前に到着しました。

ペレシュ城の前には、決めポーズをしたカロル1世の銅像があります。

まるで絵本の中の世界が目の前に広がっているようです。 幼い日に誰しもが思い描いたような素敵なお城が目の前にあります。

周囲は見事な庭園が広がっています。 建物の東方向に少し歩いて行きました。改めてペレシュ城を眺めてうっとり♪。

庭園内のあちらこちらに、芸術的な多くの石像が置かれていました。

躍動的で迫力あるライオン像もありました。
中庭・城内への入口前

中庭に入り建物を見上げると、美しい木組み建物であることがよくわかります。

壁面は素晴らしい装飾画が描かれていました。

ここでも中世の雰囲気の石像がお出迎え。

中庭は世界中から集まった観光客で溢れていました。 各国のツアーガイド&団体客の長蛇の列が続いており、 ここでしばらく順番待ちしました。

城内見学

宮殿内はとても広く、部屋が160室もあるそうです。 カロル1世が集めた美術品や、調度品を見学することができます。

やっと私たちの見学時間となり、中に入ることができました。 建物内部の保護のため、ビニールの靴カバー着用が必須です。

城内に入るとすぐ階段があります。 ここからはグループごとに団体行動しながら内部の見学をします。

少し待った後、階段を上って行きました。 それにしても、ものすご~い観光客!階段が人々ですっかり埋まってしまいました。

階段を上がったところはペレシュ城のメインホールとなります。 ここは名誉の間と呼ばれ、豪華で美しい内装に目を惹かれます。

カロル1世、エリザベタ王妃の胸像が置かれていました。

武器の間には、様々な武器類が所狭しと壁面に飾られ、 甲冑を身にまとった勇ましい騎士像もありました。

カロル1世の執務室や書斎など、美しい調度品に囲まれた部屋を次々と見学していきます。

こちらは音楽ホールです。 ピアノ、ハープ、バイオリンなどが展示されていました。 エリザベタ王妃が実際に使用されていたのでしょうか。

フィレンツェ・ホールでは、豪華なシャンデリアに目を見張りました。 ルネサンス様式の内装で、天井画も素晴らしいです。

他にもツアーガイドさんの説明を聞きながら ダイニングルームなど、様々な部屋を次々と見学していきました。

160室もあるという部屋のごく一部の見学であったのですが、 それでも大変見応えがあり、優雅な調度品や装飾画、 様々なコレクションなどを目の前でじっくりと見ることができました。

内部の見学後、フリータイムが少しあったので改めて庭園を散策しました。

ペレシュ城は多くの観光客に取り囲まれており、観光客抜きで外観を撮影するのは難しい状況でしたが、 天気にも恵まれ青空に映えて美しさ倍増でした。

観光後、落ち葉を踏みしめながら木々が茂る山道を下って行きました。

フルニカ通り沿いまで歩き、ツアーバスが来るのを待ちました。 通りの南側に見えた素敵な建物は、 四つ星ホテルの Hotel Villa Lucia Sinaiaだそうです。

元々は貴族の邸宅だったのかなぁ?? 広い庭に囲まれ、素敵なホテルでした。

ルーマニアを観光地として選ぶ日本人はまだまだ少ないと思いますが、 ペレシュ城の観光を終え、美しく魅力的なこの国を訪れて良かった~♪と改めて思いました。

シナイア周辺マップ

青ライン:ブラショヴから シナイア経由でブカレストまで移動した、今回のツアールートです。 (縮小すると確認できます)