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【ブカレスト - 北部散策】 街歩きが楽しい並木道と公園・パリを思わせる凱旋門 - ルーマニア旅行記

ルーマニア旅行最終日、帰国便は午後出発となっており、 ホテル出発時間までフリータイムになっていました。

宿泊ホテルからトラムなどで移動するのは時間的に不安だったので、 ホテルから徒歩圏内の凱旋門のあたりまで散策することにしました。

Hotel Pullman Bucharest World Trade Center

宿泊したプルマンブカレスト・ワールドトレードセンターから北に数分歩くと スーパー(Mega Image)がありました。 土日以外、毎日7時からオープンしているので便利です。

朝食後、まずは大急ぎでスーパーに出向いて買い足したいものを購入し、 最後の滞在を楽しむべく街散策へと出かけました。

Casa Presei Libere

ホテルから更に北方向には、共産主義時代のものと思われる建物が見えました。 1957年に建てられたCasa Presei Libereで、 建設当時はブカレストで最も高い建物だったそうです。

1989年のルーマニア革命後、建物名はHouse of the Free Pressに変更され、 現在は新聞社の本社となっているようです。

Monumentul Aripi

Casa Presei Libere(House of the Free Press)の建物前から南に向かって庭園が広がり、 その南端には大きなオブジェがありました。

これはMonumentul Aripiです。 その時は何を示すものかよくわからなかったんですが、 反共産主義の記念碑で、犠牲者の魂を象徴する3つの翼で造られているそうです。

元々はこの場所に巨大なレーニン像が建てられていたそうですが、 ルーマニア革命後取り除かれて代わりに造られたものだそうです。

ステンレス鋼で造られた翼の重量は100トンを超えてるとか。 翼の下の赤い台座は、レーニン像の時のものを再利用しているそうです。

キセレフ通り

記念碑前はロータリーになっており、そこからキセレフ通りが南に伸びています。 豊かな葉が重なり合う並木道が遥か彼方まで続いており、 美しい風景を眺めながら歩いて行くだけで気分は最高潮♪

ロータリーのあたりから凱旋門までは約1.2kmほどあり、 歩いても歩いても、なかなか凱旋門は見えてきませんでした。

キセレフ通りの東側は広大な公園になっており、 ルーマニアの文化に触れることができる農村博物館があります。

正式名は国立ディミトリー グスティ ビレッジ博物館で、 広大な敷地の中に実際の農村や建物が再現されており、かなり見応えがあるようでした。

少しでも見学できたら…とも思ったのですが、残念ながら当日は月曜のため休園でした。

ヘラストラウ公園

キセレフ通り東側に広がるヘラストラウ公園(Herastrau Park)への入口があったので、 少し中に入ってみました。

色づいた木々が茂る道が公園奥に続いていました。 ブカレスト最大の広さを誇る公園で、市民の憩いの場となっているようです。

公園内には何と日本庭園もあります。 日本ルーマニア文化交流協会によって造られ、200本ものサクラの木が植えられているそうです。 更に奥に進むと、ヘラストラウ湖があります。

まるで森林の中のような清々しさと静けさでした。 紅葉を眺めながら、ベンチでゆっくりしたかったです。

凱旋門

時間が限られているので、公園から再び凱旋門(Arcul de Triumf)を目指し歩いていきました。

凱旋門は、ブカレスト市街地の北の入口になります。

ロータリーの真ん中に建っており、凱旋門周辺は交通量が多かったです。 信号を待って写真を撮ろうと思っても、別方向から次々車が走ってきてなかなかうまく撮れない。。

凱旋門は第一次大戦の勝利を記念して建てられたそうです。 パリのエトワール凱旋門をモデルにしたということで、 大きさは少し小さいものの雰囲気はよく似ています。

前日ホテルに向かう時にもバスの中から凱旋門を見ることはできましたが、 間近でじっくりと見ることができて良かったです。

Casin Church

次に、凱旋門近くの横断歩道を渡り、西方向にある教会に向かいました。 ホテルの部屋から遥か彼方に小さく見えたCasin Churchです。

白い外観で、とても美しいシルエットの教会です。

教会は第二次世界大戦後に完成したものだそうです。 入口近くにはとても美しいモザイク画がありました。

観光客が来るというより、地元の方が次々訪れているようでした。 係の人に確認して、後ろからそっと写真を撮らせてもらいました。

イコノスタスには大理石とアラバスターが使われているそうです。 美しく豪華なものでした。

Casin Churchは、ブカレストで最大の正教会の1つだそうです。 外見も内装も大変見応えある美しい教会でした。

さて、ホテルから凱旋門、Casin Churchまではキセレフ通りを歩いてきましたが、 帰りはその西側を平行して北に走るマラシュティ通りを歩いてホテルに戻ることにしました。

こちらの道は建物や塀に書かれた落書きが目立ち、 せっかく色づいた木々の美しさがあせてしまうような ちょっと残念な雰囲気でした。

U.S.A.M.V.ブカレスト

ホテルまでの帰り道、半分ほど歩いたところで大学らしい入口が見えました。 出発までまだ時間があったので、入口の警備員さんに確認して中に入ってみました。

ここは、University of Agriculture and Veterinary Medicineです。 1852年に設立された歴史ある大学で、 2つのキャンパスがあり、このヘラストラウキャンパスがメインになっているようです。

入口近くの大きな建物のところに行ってみました。

建物入口のところにも警備員さんがいたので、建物内を見学してもいいか聞くと OKということだったので入ってみました。

まだ講義時間でないのか、休みなのかよくわからなかったのですが、 学生の姿はほとんど見えず静かなキャンパス内を興味津々で見学しました。

こちらのキャンパスには、 農学、動物科学、バイオテクノロジー、園芸、獣医学などの課程があるそうです。

大学には、約12,000人もの学生が在籍しているそうです。 敷地は奥に続いていました。

大学内の並木道も紅葉が綺麗で、素敵な雰囲気でした。

更に奥は手入れが行き届いた広大な公園のようでしたが、 このあたりにも大学の生物学や農業研究の建物が並んでいるようでした。

豊かな環境の中で充実した学生生活が送れそうです。

しばらく構内を散策してリフレッシュした後、再びホテルに歩いて帰ることにしました。

市内交通機関はかなり充実しているようで、ひっきりなしにトラムやバスが走っていました。

前方には宿泊したホテルが見えてきました。

World Trade Center

ホテルはワールドトレードセンター敷地内にあり、 別入口からワールドトレードセンターに入ることができました。

建物内は広く、ショッピングモールも併設されているようでしたが、 残念ながらまだオープン時間ではないようでした。

朝から数時間ホテル周辺の散策を楽しみましたが、 そろそろ出発時間が迫ってきました。

ホテルはブカレスト市内北にあり中心部からは離れていたので、 最終日の時間をどう有効活用しようかと思っていましたが、 想像以上に充実して楽しい時間を過ごすことができました。

ホテル周辺マップ

↓Hotel Pullman Bucharest World Trade Center周辺の地図です。 (青ライン:ホテルから凱旋門へ、実際に歩いたルートマップです。)