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【桂離宮 - 皇室ゆかりの名所】宮内庁職員の案内で巡る絶景スポット - 京都旅行記

桂離宮は、江戸時代初期(17世紀前半)に創設された皇室ゆかりの離宮で、日本庭園と建物の調和が際立つ京都屈指の名園です。

桂離宮の見学は事前予約が必須です。これまで機会に恵まれませんでしたが、今回、公式サイトから申込みし、ようやく訪問できました。

桂離宮 - 参観について

参観ルートと見所

まずは指定された時刻に合わせて現地へ向かい、参観者休憩所で待機します。無料ロッカーなども用意されています。

時間になると宮内庁職員から説明があり、1グループごとに案内してくれます。所要時間は約60分です。

もう12月の終わりが近い時期でしたが、庭園にはまだ鮮やかな紅葉が残り、彩りを添えていました。

御幸道

まずは宮内庁職員の説明を聞きながら、御幸道を歩いて行きます。

この御幸道は、天皇や皇族が実際に通った公式参観路で、庭園と建物を最も美しく鑑賞できるよう設計されています。

御幸門・表門

参観の出発点となる御幸門は茅葺きの質素な外観ですが、後水尾上皇をお迎えする際に造られ、その後再建されたそうです。

一番奥に小さく見えるのは表門(御成門)です。 表門が遠くに見えるよう道幅はしだいに狭くなっており、遠近法による造りになっているとか。

なお、表門は桂離宮の正式の門ですが、竹を詰打ちにした造りになっています。 こちらは皇族や外国からの特別な来訪時のみ開けられるそうです。

天橋立

桂離宮の庭園は、池の周囲を歩きながら景色を楽しむ池泉回遊式庭園で、どこを切り取っても絵になる風景が現れます。

中でも、特に心を奪われたのが天橋立と呼ばれるエリアです。

実際に参観ルートを進みながら眺めると、静かな池の中に一本の道が浮かび上がるようで、見事な景観でした。

松琴亭

見学ルートの前方に見えてきたのは松琴亭

池に架かる石橋を渡った対岸にある数寄屋風の茶亭で、自然と調和した美しい佇まいが特徴です。

簡素な外観で、自然の中に溶け込んでいます。

室内は外観同様に落ち着いた造りで開放感があり、ゆったり眺めを楽しむことができます。

一方、建物の前には池や対岸の植栽など奥行きある自然が広がり、贅沢な眺めを楽しむことができます。

まんじ亭(四つ腰掛)

松琴亭から遠目の高台に見えたのは、まんじ亭です。

休憩所として設けられた四阿で、4つの腰掛が向き合わないよう造られ、視線がぶつからない工夫がされているんだそうです。

賞花亭

松琴亭からさらに橋を渡り小高い島へ進むと、姿を現すのが賞花亭です。

建物の正面には壁が設けられておらず、周囲の自然と一体になるような開放感あふれる造りが特徴です。

春の訪れを楽しむために設けられた茶室とされ、花の季節にはここからどのような景色が広がるのか見てみたいなと思いました。

園林堂

賞花亭から少し進むと、他の建物とは雰囲気の異なる本瓦葺の園林堂があります。

格式ある仏堂建築を思わせる落ち着いた佇まいです。

もともと持仏堂として建てられたということで、他の茶室などとは異なる雰囲気。

でも、優雅な曲線を描く唐破風は、池や太鼓橋などと合わせて対岸から見ると、とても美しい眺めでした。

笑意軒

園林堂から池を挟んで対岸に見えるのは笑意軒です。

この茶室は田舎の農家風の佇まいが特徴的な数寄屋造りの建物ということです。

庭園の自然と合わさって、安らぎを感じるような外観です。

南面の腰高の障子窓の上には、丸くて可愛い六つの下地窓が見られました。

天井が一体となった室内は風通しもよく、広々として開放的な雰囲気でした。

書院

書院は、古書院・中書院・新御殿が雁行配置で並ぶ建築群です。

古書院は最も格式が高く、公式な儀式などの場となっていたようです。

古書院から庭側へは突き出た部分があり、これは月を眺めるために設けられた月見台(縁台)だそうです。

庭とともに月を眺め、贅沢なひとときを過ごすことができる特別な場所であったと思われます。

新御殿は居住性を重視した生活の場として使われ、中書院はその両者をつなぐ役割をもっていたようです。

中門

桂離宮の参観ルートの最後に通り抜けるのが中門です。

門から続く竹垣も美しい。

住吉の松(衝立の松)

一番最後に説明していただいたのは、住吉の松と呼ばれる一本松。

松の背後には池と広がりのある庭景が続いていますが、それを一気に見せず、あえて視線を遮るように植えられています。 このため、この松は衝立の松とも呼ばれているそうです。

すべてを一度に見せるのではなく、歩みを進めるにつれて感動が高まるよう、池と庭園、建物が一体となった景観が緻密に計算されてつくり出されているのですね。

桂離宮を訪れた感想

宮内庁職員の説明は非常にわかりやすく、池や庭園、建物を眺めながら、桂離宮が持つ美しさをより深く実感することができました。

参観は決められた順路に沿って進みますが、次第に感動が増していくような巧みに演出された見学ルートでした。

自然と調和した美しさを味わいながら、ゆったりと流れる時間の中で、心が静かに穏やかになっていくような充実したひとときを過ごせました。

桂離宮観光マップ

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