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【コメルシオ広場からビカ線へ - 乗場・ルート】 人気のビカ線から眺めた急坂の美しい風景 - ポルトガル旅行記

リスボンの象徴ともいえるケーブルカー。 坂の多い街中の大切な交通手段であるとともに、 私たち観光客の心を惹きつけます。

ラヴラ線、グロリア線、ピカ線の3路線があり、 絵葉書などでもよく見かける黄色い外観のケーブルカーが行き来しています。

私はグロリア線を利用した観光ルートを事前に考えていたのですが、 残念ながらグロリア路線は運休中でした。(結構、突発的に運休することがあるそうです)

グロリア線を利用した観光ルートについては こちらに書いています

でも!やはり、リスボンに来たからには急坂を上るケーブルカーに乗りたい! グロリア線以外は乗場を詳しく調べてなかったのですが、 地図で見たかすかな記憶をもとに、ビカ線の乗場を目指し歩き始めました。

アウグスタ通り

リスボンのバイシャ地区中心で、常に多くの観光客で賑わっているロシオ広場。 そして、テージョ川沿いのコメルシオ広場。 この2つの広場を南北につなぐ通りがアウグスタ通り(Rua Augusta)です。

アウグスタ通りは歩行者天国となっており、 通り沿いには店舗やカフェ・レストランが建ち並び、多くの人々が行き来していました。

バイシャ地区中心付近にいた私は、アウグスタ通りを南下してコメルシオ広場を経由し、 テージョ川沿いの道を歩いてビカ線乗場に向かうことにしました。

勝利のアーチ(凱旋門)

アウグスタ通りを南方向に歩いていくと、 前方に見えてきたのは、勝利のアーチ (Arco da Rua Augusta)です。 美しく堂々たる立ち姿です。 その奥には、ジョゼ1世の騎馬像テージョ川が見えます。

勝利のアーチは、コメルシオ広場の入口のところに建っています。 1755年の地震からの復興を記念して造られたものだそうで、 その名前から連想される戦争に対する勝利の意味合いは無いそうです。

アーチの上には勝利の女神像が立っており、両手には2つの王冠を持っています。 左側にはヴァスコ・ダ・ガマ、 右側にはセバスティアン・デ・カルヴァーリョ(ポンバル侯爵)の像があります。

更にその下に彫られているのは、ポルトガル王室の紋章です。 美しい勝利のアーチを見上げ、まずは見惚れてしまいます。

コメルシオ広場

勝利のアーチの両脇は、赤茶色の屋根に黄色と白を基調とした建物が左右対称に広がり、 青空のもと更に美しさが増して見えました。 中には政府機関が入っているようです。

均整のとれた建物は更にコの字型に広がり、コメルシオ広場(Praca do Comercio)の3方向を取り囲んでいます。 カフェやレストランなどが並び、多くの観光客が集まっていました。

コメルシオ広場のある場所にはリベイラ宮殿があり、 約250年間ポルトガル王の住居となっていたそうですが、 1755年のリスボン大地震により崩壊してしまいました。

現在は200m四方ある広々とした開放感ある広場となっており、 中央にはジョゼ1世の騎馬像が建っています。 彼は、リスボン大地震時のポルトガル国王だそうです。

コメルシオ広場は交通の要でもあり、観光の拠点として大変便利な場所です。 バスやトラムの乗り場があり、黄色い車体のトラムが次々と行き来していました。

特に、ベレンの塔・発見のモニュメントなどがあるベレン地区に向かう15番トラムは観光客にも人気だそうです。

リベイラ・ダス・ナウス通り

私は地下鉄・バス・市電など24時間乗車券ヴィヴァ・ヴィアジェンカード(Viva viagem card)を持っていました。 でも、せっかくなのでテージョ川沿いの道、 リベイラ・ダス・ナウス通りを西方向に歩いていくことにしました。

リベイラ・ダス・ナウス通り(Ribeira das Naus)は、 コメルシオ広場からリベイラ市場(Mercardo da Ribeira)に続く通りです。 車の行き来が結構ありましたが、穏やかで広大なテージョ川を臨むことができます。

西方向には、ヨーロッパで最長の吊り橋 4月25日橋(Ponte 25 de Abril)が見えます。 橋の更に西は、ベレンの塔・発見のモニュメントなど大航海時代の歴史的建造物があるベレン地区(Belem)です。

ベレン地区については こちらに書いています

さて、私はビカ線乗場は「リベイラ市場近く」というおおよその知識しかありませんでした。 なので、市場の周辺からは何人かに声をかけ道を聞きながら歩きました。

ちなみに、リベイラ市場は市場やフードコートなど多くの店舗が入った人気スポット。 時間があればぜひ行ってみたかったです。 同じツアーの多くの人はフリータイムに添乗員さん同行でここを訪れ、土産物類をいろいろ購入されたようでした。

ビカ線

ビカ線(Calcada da Bica)は、3路線の中でも傾斜が急で、 ケーブルカーの醍醐味を味わうことができ人気のようです。

ところで、このビカ線の坂の下の乗り場はリベイラ市場の北方向すぐ近くなのですが、 とってもわかりにくいんです!

私は乗場への道を聞いたものの、そのまま通り過ぎ歩いて行ってしまいました。

すると、道を訪ねた人が「違うよ~!行き過ぎてるよ~!」って感じで後ろから大声で叫んでくれて、 更に近くにいた他の人が走ってきて、「入口はここだよ~」と建物内に連れていってくれました。

だって、本当にわかりにくいんです。 ビカ線の坂の下の乗り場、普通の建物内にあるなんて知らなかったんですから。。

(このページ一番下の地図参照)

さて、しばらく待っていると坂の上からケーブルカーが降りてきました。

でも!!なんかガラが悪すぎませんか~? 「綺麗な黄色のケーブルカー」とは程遠く、もはや黄色なんて見当たらない・・・

建物内のビカ線乗り場にケーブルカーが入ってきました。 近づくとますます違和感半端ない。。。

でも、やっとこさリスボン名物ケーブルカー乗車です。 建物から外に出て、ケーブルカーは一路坂の上へ。

路線の端は人が行き来する階段になっています。 たくさんの人が歩いて上っていました。 私も運休だったグロリア路線を歩いて上りましたが、ビカ線の方が歩くのはもっと辛そう。。

グロリア線については こちらに書いています

ビカ線の乗車時間はとても短く、あっという間に坂の上に到着! ビカ線は一直線ルートで、急坂の風景が下に伸びています。 ここを歩くのはやはり辛いな~。運休じゃなくて良かった♪

ビカ線で乗車したケーブルカーは、絵葉書などで見かける黄色く美しい外観でなかったのは残念でしたが、 ケーブルカーから見た街並みや坂の下に続く風景は素晴らしいもので印象に残りました。

リスボン観光マップ

リスボン観光マップと実際に歩いたルートです(水色・黄緑色ライン)
(水色ライン:アウグスタ通り / 紫色ライン:ケーブルカー 3路線)