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【トラム28番路線を使った観光ルート】 アルファマ地区の美しい風景と観光ポイント - ポルトガル旅行記

アルファマ地区(Alfama)は、古い街並みが残る旧市街地区で観光客にも人気です。 1755年のリスボン大地震の折にも大きな被害を受けなかったそうで、風情ある風景が広がっています。

リスボン旧市街のシアード地区バイシャ地区などの街歩きを楽しんだ私は、 次にトラムに乗車してアルファマ地区に向かうことにしました。

リスボン観光 - 公共交通機関が便利で楽しい♪

リスボンの街は交通網が発達しており、 メトロ、バス、トラム(市電)、ケーブルカー等を使って効率よく観光できます。 24時間乗車券ヴィヴァ・ヴィアジェンカード(Viva viagem card)を購入しておくと、 主要な乗り物を利用し放題!便利・お得に観光を楽しめます。

街中は黄色い車体のトラムなどが行き交い、周囲の風景と一緒に合わさって絵になります。

人気のケーブルカー ビカ線で急坂を上り、シアード地区周辺をウロウロしていたところ、 ちょうど28番路線を見つけた私はトラムでアルファマ地区に向かうことにしました。

ビカ線については こちらに書いています

カモンイス広場

シアード地区で見かけた広場は、カモンイス広場(Praca Luis de Camoes)。 周囲にはレストランやカフェが並び、 ポルトガルの詩人カモンイス(Luis Vaz de Camoes)の像が中心に建っていました。

交通の便のよいカモンイス広場の近くでトラム28番路線を見つけ、さっそく中に乗り込みました。

トラム28番で、アルファマ地区へ

トラムの中でも、28番路線は、バイロ・アルト地区シアード地区バイシャ地区アルファマ地区を結ぶ人気ルートです。 約45分ほどの路線は歴史的な観光スポットを巡り、 ポルトガルらしい風情ある景観を楽しむことができます。

トラム28番は一番の人気ルートであるため、 観光シーズンは長蛇の列で乗車もままならないようです。

私の訪れたのは2月であったため乗車はすぐにできたのですが、満員で中はギュッギュ! 身動きできないような中に立ち尽くしたままの状態で、周囲の風景を楽しむどころではありませんでした。

また、観光客にとって大敵のスリの被害も頻発しているとか! なので、バッグはコートの中に隠して更に両手でギュっと守り、 とてもじゃないけど、カメラやスマホで写真をパチリ!なんて行為はできませんでした。

そして不運にも、狭い路地のカーブのあたりにトラムの進行を妨げる車が駐車されており立ち往生! 持ち主が現れるのをひたすら待たざるを得ない状態になったので、私はその場所でトラムから降ろしてもらいました。

ポルタス・ド・ソル広場

トラムから降りた私は、その場所から少し手前に展望台がある広場があったので歩いて行ってみることにしました。 そこはポルタス・ド・ソル広場(Largo das Portas do Sol)。 目の前にはアルファマ地区の街並みが広がっていました。

2つの塔がある豪華な大聖堂は、サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会 (Igreja de Sao Vicente de Fora)です。 17世紀に建てられ、美しいアズレージョの回廊など見所が多いようです。

更に東の方に見えるドーム型の屋根の建物は、 サンタ・エングラシア教会(Igreja de Santa Engracia)です。 17世紀から300年ほどかかり完成したのだとか。 現在は国立のパンテオンとされており、多くの偉人・英雄が祀られています。

そして、アルファマの街並みと共に眺めた、広大なテージョ川の美しさといったら…!! 絵葉書や額縁の中の絵画のような風景でした。 この青の風景は目を見張る美しさで、とても印象に残りました。

サン・ジョルジェ城

サン・ジョルジェ城(Castelo de S. Jorge)はアルファマ地区の中心に位置し、 その高台からはリスボンの街を一望することができ、眺望を楽しむことができます。

できればサン・ジョルジェ城も訪れたかったのですが、時間的にも無理で遠方から眺めるだけとなりました。 現在城内は公園として観光化されており、登り口はいくつかあるようです。

サン・ジョルジェ城にはアルファマ地区から行くとばかり思っていたのですが、 バイシャ地区から無料のエレベーターを使って登ることもできるようです。

サンタルジア教会

絶景に見とれている間に、先ほど走行不能となっていたトラム28番の路線は復旧できたようでしたが、 相変わらずトラムは満員のようでした。 先に進むことはあきらめて、歩いてバイシャ地区方向に戻って行くことにしました。

ポルタス・ド・ソル広場中央に建っているヴィンセンテ像、 その先のサンタルジア教会(Igreja de Santa Luzia)の横を通り歩いていきます。

サンタルジア教会は、白い外壁にアズレージョが美しい教会です。 また、教会の南側はサンタ・ルジア展望台(Miradouro de Santa Luzia)があり、 ポルタス・ド・ソル広場と同様にアルファマ地区の絶景を楽しむことができます。

ポルタス・ド・ソル広場からのすばらしい風景をしばし眺めたばかりだった私は、 サンタ・ルジア展望台は立ち寄らず、そのままトラム28番路線を歩いて下っていきました。

リスボン大聖堂

リスボン大聖堂(Lisbon Cathedral)は、リスボンで最も古い教会で、 その建設は1147年から始まり、その後何度も改築を繰り返し様々な様式が混在しています。

リスボン大震災にも倒壊しなかったその頑丈な建物は存在感があり、リスボンの象徴といえるものとなっています。 リスボン大聖堂の前から建物横を通ってトラムが次々と通り抜けます。

リスボン大聖堂の前でトラムの路線は大きくカーブしており、 歴史的建造物と黄色い外観のトラムが一緒に写った風景はとても絵になります。

この辺りは交通量も多く、なかなかバッチシの写真が撮れなかったんですが、 リスボンらしい素敵な風景が撮れるビューポイントです。

リスボン大聖堂の主祭壇はバロック様式になっています。 シンプルながら美しく、厳かな雰囲気でした。

中では子供たちが並び、讃美歌を? 前の方に行くことはできなかったので、後ろでそっと見学後外に出ました。

サンタ・マリア・マダレナ教会

サンタ・マリア・マダレナ教会(Igreja da Madalena)は、 リスボン大聖堂から西方向に歩いて数分のところに位置します。 12世紀に建てられたそうですが、この教会はリスボン大震災や火災のために崩壊してしまったのだとか。 現存する建物は、19世紀に改築されたものだそうです。

リスボン大聖堂と比較すると地味目な雰囲気の外観でしたが、入口近くのポスターに目を引かれて入ってみました。

Concerto de Musica Sacra(聖音楽コンサート?)と書かれています。

サンタ・マリア・マダレナ教会は、外観は目立たずシンプルな感じでしたが、 中に入ると豪華で煌びやか。とても見応えある雰囲気でした。

さて中では、シニアのおじ様おば様方が並んで素敵な歌声を響かせていました。 教会の中は音響効果が素晴らしく、しばらく椅子に座って聞きほれました。

トラムの28番路線はごく一部しか乗車できなかったのですが、 展望台からは素晴らしい景観を目の前にし、観光ポイントを楽しみながら回ることができました。

でも、改めて振り返るとリスボンの街はまだまだ行きたいところがたくさんあります。 できれば再度訪れて、今回行けなかったところもゆっくりと観光したいなぁと思います。

リスボンの観光マップ

 水色ライン:トラム28番路線(太線は乗車した区域)
 紫色ライン:ケーブルカー 3路線