セナンク修道院(Abbaye Notre-Dame de Sénanque)は、フランス南東部のリュベロン渓谷に位置するシトー会の修道院です。
ゴルド中心部から約4km前後の距離で、自然豊かな山あいの中にひっそりと建っています。
セナンク修道院
セナンク修道院は12世紀に創建されたロマネスク様式の建築で、厚い石壁や小さな窓など、装飾を控えたシトー会らしい簡素な造りが特徴です。
車窓からの風景
緑豊かな山あいの景色の中に、少しずつ石造りの建物が見えてきました。
地面の色と同化するような淡い石積みの外観は山あいの自然に馴染み、中世の修道院らしい佇まいを感じさせます。
世俗から離れた環境の中で修道士たちが祈りと労働の日々を送り、この人里離れた谷で長い歴史を受け継いできたのでしょう。
修道院周辺の風景
修道院の建物を取り囲むように広がる段々畑には、夏の見頃を迎えると一面に鮮やかな紫色のラベンダーが咲く景色で広く知られています。
残念ながら訪れたのは10月であったため、紫色の花が咲く時期を終え、ラベンダーの花穂はすでに刈り取られた状態に。
紫色の景色とは異なりましたが、広い畑には緑の株が並び、石造りの修道院、周囲の山々が重なる静かな風景でした。
建物へ向かう途中には、修道院を含む敷地内の様子を描いたイラスト看板が立てられていました。
一面紫色のラベンダー畑が描かれた看板と目の前の景色を見比べると、やはり見頃の時期に訪れてみたかったです。
修道院へと続く小道は緑の木々に囲まれ、木漏れ日が心地よい穏やかな雰囲気でした。
奥に見えたのはブドウ畑でしょうか、ワインの産地として知られる南フランスらしい穏やかな田園風景が続いていました。
修道院の正面近くまで歩いて眺めると、装飾をほとんど施さない石積みの質素な外観からは、長い年月を重ねた建物の重みが感じられました。
セナンク修道院を訪れて
紫色のラベンダー畑は見られませんでしたが、緑の中に石造りの修道院が佇む秋の景色にも、この季節ならではの美しさがありました。
静かな敷地周辺をゆっくり歩きながら石積みの建物を間近で眺め、人里離れた山あいに建つ修道院の歴史を身近に感じることができました。