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【サン・レミ・ド・プロヴァンス】 水曜マルシェで賑わう旧市街の歴史ある名所を巡る - フランス旅行記

サン・レミ・ド・プロヴァンス(Saint-Rémy-de-Provence)は、古代ローマ時代から続く史跡や中世の街並みが残り、ノストラダムスの生誕地としても知られる歴史深い町です。

また、毎週水曜日には旧市街の広場などでマルシェが開かれ、多くの人で賑わいます。

ちょうど開催日に訪れることができ、雰囲気を楽しみながら石畳の路地を歩いて教会やノストラダムスゆかりの史跡を巡りました。

サン・レミ・ド・プロヴァンス - 路地を巡って出会った風景

レピュブリック広場

レピュブリック広場(Pl. de la République)は、サン・レミ・ド・プロヴァンス旧市街の中心にある広場で、街歩きの起点となる広場です。

周囲には石造りの建物が並び、カフェやレストラン、ショップが集まるエリアとなっています。

私が訪れたのはちょうどマルシェが開催される水曜日で、広場いっぱいに白いテントが並び、さまざまなお店で賑わっていました。

新鮮な食材から雑貨や工芸品までさまざまなお店が並び、見て歩くだけでも楽しかったです。

広場の南側には公立小学校があり、端正な建物が目を引きました。

広場の北端に見えたのは、戦没者慰霊碑(Monument aux morts)だそうです。

サン・マルタン教会

レピュブリック広場の北東角に建つサン・マルタン教会(Collégiale Saint-Martin)は、19世紀に再建された街のシンボルとなる重要な建築物です。

新古典主義様式のファサードは、古代ギリシャ神殿を思わせる大きな円柱と三角形のペディメントが特徴で、華美な装飾を控えた造りとなっていました。

一方、教会の裏手にあたる路地から眺めると、また違った表情を見ることができます。

空に向かって伸びるゴシック様式の鐘楼は14〜15世紀に築かれたとされ、歴史の重みが伝わってきました。

重厚な扉を開けて中へ入ると、外のマルシェの賑わいが嘘のように静かな空間となっていました。

上部から淡い光が差し込み、暗闇の中に浮かび上がる祭壇画は、教会の長い歴史を感じさせるような雰囲気でした。

ノストラダムス生家

次に、サン・マルタン教会の南側に沿ってレジスタンス通りを東へ進み、右へ曲がって細い路地へ入り、ノストラダムス生家(Maison Natale de Nostradamus)に向かいました。

古い防壁の一部が残る通りは中世の面影が感じられ、にぎやかな表通りとは全く異なる雰囲気。

教会から数分ほど歩くと、ノストラダムスが生まれたとされる建物が見えてきました。ごく普通の歴史ある民家といった佇まいです。

玄関口に「6」と書かれているところが、ノストラダムスの生家とされています。

ノストラダムスは、医師であるとともに占星術師としても知られる人物です。

日本では『ノストラダムスの大予言』をきっかけにその名が広く知られ、社会現象となるほどのブームが起こりました。私も学生時代に教室で話題になっていたことを覚えています。

玄関の上にはプレートが掲げられていました。

「1503年12月14日、ノストラダムス(ミシェル・ド・ノートルダム)がここで生まれた」と記されているそうです。

ジュール・ペリシエ広場・市庁舎

細い路地を引き返して再びメイン通りに戻り、次にジュール・ペリシエ広場(Place Jules Pellissier)へ向かいました。

広場は旧市街の中心に位置し、北側にはサン・レミ・ド・プロヴァンス市庁舎(Mairie de Saint-Rémy-de-Provence)が建っています。

私が訪れた日はここでもマルシェが開かれ、新鮮な野菜や雑貨、ラベンダーのポプリを売る露店などが並び、地元の人や観光客が行き交っていました。

プラタナスの木陰から覗く市庁舎の外観はエレガント。ファサードのレリーフやアーチ状の窓からも歴史ある建物らしい風格が感じられます。

市庁舎の西端には時計塔があり、石造りの外観のアクセントとなっていました。

エストリーヌ美術館

そこから東へ進むと、路地の途中に石造りのアーチが架かり、その先に歴史を感じる趣ある建物が見えたので、足を運んでみました。

この建物は18世紀に建てられた邸宅を利用したもので、現在はエストリーヌ美術館(Musée Estrine)として、 サン・レミ・ド・プロヴァンスゆかりの画家やプロヴァンス地方の芸術を紹介しているそうです。

ノストラダムスの泉

さらに北へ歩いていくと、小路沿いにノストラダムスの泉(Fontaine Nostradamus)が見えてきました。

サン・レミ・ド・プロヴァンスはノストラダムスの生誕地であり、少年時代を過ごした町として知られていることから、彼の功績をたたえるモニュメントとして造られたそうです。

ファヴィエ広場

次に、旧市街を東西に延びるメインストリートの一つ、カルノ通り(Rue Carnot)を西へ向かって歩きました。

通りにはショップやカフェ、レストランが建ち並び、さらにマルシェの露店も見られ賑やかな雰囲気。

カルノ通り西寄りにはファヴィエ広場(Place Charles Favier)があり、大きなプラタナスの木陰ではマルシェの露店で買い物を楽しむ人の姿が見られました。

オテル・ド・サド

そこから少し北へ進むと、賑わっていた通りとは雰囲気が一変し、重厚な石造りの外観が目を引くオテル・ド・サド(Hôtel de Sade)が見えてきました。

ここは古代ローマ時代の遺構の上に建てられた邸宅で、16世紀にはサド家(Maison de Sade)が所有し、現在は考古学博物館として公開されているそうです。

「サディズム」の語源として知られるサド侯爵ゆかりの邸宅と聞くと少しおどろおどろしい印象を抱いていましたが、実際は古代ローマ時代から続く歴史を今に伝える貴重な建物となっています。

サン・レミ・ド・プロヴァンスを訪れて

サン・レミ・ド・プロヴァンスでは、観光スポットを結ぶ散策ルートを考えて歩き始めましたが、迷路のように入り組んだ旧市街の路地を歩くうちに、気付けば予定とは違う道へ入り込んだりもしました。

でも、その先にも趣のある街並みが見られ、歴史ある名所にも立ち寄りながら楽しく散策できました。

下の写真はジョーム・ルー通りにあるビストロ「ル・ビストロ・ド・マリー」周辺の様子です。

レトロな雰囲気が漂う店構えや周囲の歴史を感じさせる石壁、窓辺を飾る鮮やかな水色の鎧戸、そして通りを彩る豊かな緑が重なり合い、通り全体が絵画のように素敵でした。

玩具店「ル・シュヴァル・ア・バスキュル(Le Cheval à Bascule)」の窓辺には、可愛いテディベアの姿。

雑貨店「ノワール・エ・ブラン(Noir et Blanc)」の壁面にはアートなディスプレイ。

いろいろな通りの途中にもマルシェが並んでおり、気になる露店へ立ち寄りながら路地を歩くだけでも楽しい時間が過ごせました。

街のさまざまな風景を眺めながら歴史あるスポットも巡り、サン・レミ・ド・プロヴァンスの魅力をたっぷりと感じた一日でした。

サン・レミ・ド・プロヴァンス観光マップ

ピンクライン:実際に歩いた散策ルート