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【ローマの必見スポットを巡る】 トレビの泉とスペイン広場を中心にローマの街散策 - イタリア旅行記

ローマ(Roma)は、誰しもが一度は訪れたい憧れの街と言えるでしょう。 中でも映画「ローマの休日」の舞台となったトレビの泉、スペイン広場などは人気の観光スポットになっています。

ローマ - ぜひ訪れたい観光スポット

トレビの泉

トレビの泉(Fontana di Trevi)はバロック建築の傑作で、多くの観光客を魅了する噴水の一つです。 すぐ後ろにあるポーリ宮殿(Palazzo Poli)のファサードと一体化して造られ、圧倒的な美しさを誇ります。

トレビの泉を初めて目にした瞬間、感動せずにはいられませんでした。

威厳ある表情で中央に立つのは海神ネプチューンの像です。 その周囲にも彫刻や波の装飾が並び、滑らかに流れる水と調和して優雅さと美しさを感じました。

もちろん、願い事が叶う定番のおまじない、肩越しに右手でコインを投げ入れてきました。また行けるかな。。

トレビの泉の南東方向を見ると、たくさん柱がある特徴的なファサードの教会が目に入りました。

これはサンティ ・ ヴィンチェンツォ教会(Santi Vincenzo e Anastasio a Fontana di Trevi)です。

トレビの泉の壮大さに圧倒されていましたが、こちらのバロック様式の外観もとても魅力的。 教会内も豪華な祭壇や美しいフレスコ画があるようなので、見学できる時間があったらなと思いました。

スペイン広場

映画の中で王女アンが階段に腰掛けてジェラートを食べるシーンがあまりにも有名となった スペイン広場(Scalinata di Trinita dei Monti)です。

現在では貴重な広場の損傷防止、観光マナー向上の観点から、映画のシーンのように階段で座ることは禁止となっています。

スペイン広場の階段反対側には華やかな街並みが広がり、観光客を乗せる馬車の列が歴史を感じる通りにぴったりでした。

階段手前にあったのはバルカッチャの噴水(Fontana della Barcaccia)です。

テヴェレ川の洪水で流れ着いた船を模し、17世紀に小舟の形で造られたバロック様式の噴水です。

力強さを感じる太陽の顔が彫刻されており、勢いよく水が流れ出ているのが特徴的でした。

スペイン広場階段の上にあるのはトリニタ・デイ・モンティ教会(Trinita dei Monti)です。

17世紀初頭に完成したカトリック教会で、二つの細長い鐘楼が印象的で、 下から見上げるとそびえ立つ前方のオベリスクや左右に広がりながら伸びる石段と一体化してとても美しいです。

教会前の広場には画家が風景画を描く姿が見られ、美しい作品が並んでいました。

そして、何と言ってもトリニタ・デイ・モンティ教会前からの眺めが最高なんです!

階段を上り切った広場からはローマの街を一望できます。 遠くにはバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂のドームも確認することができ、感動する風景でした。

スペイン広場のバルカッチャの噴水から西方向に向かってまっすぐ伸びるのはコンドッティ通り(Via dei Condotti)です。

ここはまさしくローマの高級ブランド店が並ぶショッピング通りとなっています。

購入予定は全くありませんでしたが、せっかくなのでブラブラと通りを往復しました。 ウインドショッピングのみでしたが、雰囲気が素敵でとっても楽しかったです。

下の写真はサンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂(Basilica dei Santi Ambrogio e Carlo al Corso)です。 スペイン広場から西方向 約300mほどのところにあり、昼食で立ち寄ったレストラン近くにありました。

かなり大きいクーポラと迫力ある外観が印象的な教会で、思わず写真に収めました。 内部の美しいフレスコ画や装飾も素晴らしいようです。

真実の口

映画『ローマの休日』のロケ地として有名なスポットは数多くありますが、真実の口もその一つです。

真実の口は、コロッセオの西方向、テベレ川のほど近くに建つ サンタ・マリア・イン・コスメディン教会(Basilica di Santa Maria in Cosmedin)敷地内にあります。

教会にはひときわ目を引く 7層の鐘楼があり、赤レンガ造り の重厚な佇まいです。

内部は歴史を感じ荘厳な雰囲気で、モザイクで彩られた大理石の床も美しかったです。

祭壇周りにある フレスコ画 は、時間の経過とともに色褪せていましたが、歴史を感じるものでした。

教会内部でチェックしておきたいのが、聖バレンタイン(ウァレンティヌス)の頭部遺骨です。

聖バレンタインは、愛と結婚を守るために命を捧げた殉教者で、バレンタインデーの由来となった方です。

本物かどうかの確証はないそうなのですが、教会内で大切に安置されており信仰の象徴となっているようです。

真実の口(Bocca della Verita)はこの教会の屋外西側に置かれ、多くの観光客が写真を撮るために列を作っていました。

大理石で造られた真実の口の顔は迫力満点です。 古代ローマ時代には、下水道の蓋として使われていたのではないかと言われています。

嘘をつくと手を噛む」という伝説があり、映画の中でアン王女が手を入れるシーンが印象的だったため、一躍人気となったようです。 もちろん、私も娘も口に手を入れて、しっかり写真に収めてきました!

サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の西側は真実の口広場(Piazza della Bocca della Verita)と呼ばれる広場になっており、 2つの神殿がありました。

エルコレ・ヴィンチィトーレ神殿(Tempio di Ercole Vincitore)は、建物を囲むコリント式の柱が美しい円形の小さな神殿で、 紀元前2世紀に建てられ、紀元前1世紀には再建されたと言われています。 広場内にあり、私は道路を挟んで遠目に眺めただけでしたが、すごい歴史を持つ遺跡なんですね。

その北側にあるのはポルトゥヌス神殿(Tempio di Portuno)です。 長方形の洗練された美しい外観で、こちらも主に紀元前1世紀頃修復されたものだそうです。

真実の口広場にはトリトンの噴水(Fontana dei Tritoni)もあり、ローマの歴史を感じさせる美しい景観でした。

車窓より眺めた街風景

ローマの街には歴史的価値が高いスポットが点在していますが、徒歩散策で訪れる場所はどうしても限られていました。

でも、各観光スポットを訪れる途中でも、車窓から素敵な風景をたくさん見ることができました。

サンタンジェロ城

ティベリス川沿いに建つサンタンジェロ城(Castel Sant'Angelo)は元々ローマ皇帝の霊廟として139年に完成したそうです。

その後歴史の中で要塞、牢獄、教皇の住居などとして利用され、現在は博物館として開放されています。

サンタンジェロ橋と合わさって歴史を感じる風景でした。

ヌオーヴァ教会

サンタンジェロ城からティベリス川を挟んで南方向にあるのは16世紀末に建設された ヌオーヴァ教会(Chiesa Nuova di Santa Maria in Vallicella)です。

外観は比較的シンプルな雰囲気でしたが、内部は豪華なバロック様式の装飾で見ごたえあるそうです。

トッレ・アルジェンティーナ広場

ヌオーヴァ教会からフォロ・ロマーノ、コロッセオ方向に行く途中、遺跡が並ぶ広場の一角を見かけました。 トッレ・アルジェンティーナ広場(Area Sacra di Largo Argentina)です。

古代ローマ時代、広場は公共の集会場所や政治活動の中心として利用されていたそうです。 さらりと通り過ぎるのがもったいないくらい、神殿の遺跡などが印象的でした。

セナトリオ宮(ローマ市庁舎)

セナトリオ宮(Palazzo Senatorio)はカピトリーノ丘に建っており、隣接するフォロ・ロマーノを一望できるそうです。

ファサードはミケランジェロが設計したデザインによるものだそうで、優雅さを感じます。 現在は政治の中心を担うローマ市庁舎として利用されているそうです。

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂

セナトリオ宮に隣接して北方向に建つのはヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂(Monumento a Vittorio Emanuele II)です。

白大理石で造られた豪華な外観で、イタリアを統一した初代国王を称えるために建てられました。 記念堂の中心には無名戦士の墓があるそうです。

建物の屋上テラスからはローマ市街を見渡すことができる絶景ポイントとなっています。 館内にはイタリア統一に関する資料などが展示された歴史博物館も併設されているそうなので、再訪してじっくり見学したい場所の一つです。

ロレート聖母教会

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂から道路を挟んで北方向には、ドームのある2つの教会が見えました。

そのうち左手にある教会はロレート聖母教会(Chiesa di Santa Maria di Loreto)です。

小さいながら雰囲気ある教会で、館内にはロレート聖母が描かれた祭壇画があるそうです。

サンティッシモ ノーメ ディ マリア アル フォロ トライアノ教会

並んで右手に見えたのはサンティッシモ ノーメ ディ マリア アル フォロ トライアノ教会 (Chiesa del Santissimo Nome di Maria al Foro Traiano)です。

こちらの教会もドームが美しく、すぐ前にはトラヤヌスの記念柱がそびえ立っていました。 更にフォロ・ロマーノの方に向かってトラヤヌスの市場が広がっており、このエリアも見所満載!ゆっくりと時間をかけて散策したい場所だと思いました。

レプッブリカ広場

レプッブリカ広場(Piazza della Repubblica)はトレビの泉から東方向に位置し、宿泊ホテルと観光ポイントを行き来する間に通りました。 周囲にはローマ歌劇場(オペラ座)やローマ国立博物館などの文化的な施設があります。

人であふれたトレビの泉やスペイン広場とは違ってひっそりとしていましたが、 広場中心にはナイアドの噴水があり落ち着いた雰囲気が素敵でした。

IH ホテル ローマ Z3

ローマで宿泊したのはIH ホテル ローマ Z3(iH Hotels Roma Z3)です。

ローマの主だった観光スポットからは離れた郊外に位置しますが、モダンでお洒落な外観のスーペリアホテルです。

館内もとても素敵な雰囲気。洗練された独特のデザインが印象的でした。

客室に入ると、娘と2人だったにもかかわらず、ベッドが1つ! 親子とはいえ、かなり寝づらい…と思われる…

ってことで部屋替えを頼み、ツインルームにしてもらいました。 結局ベッドはひっついていたけど、でも布団はやっぱり別々がいいし全然違います。良かったー!

部屋にはバスタブは無く、ごくごくシンプルな水回りでした。

郊外で個人で泊まるにはちょっと不便なホテルでした。 客室からの景色もどおってことない感じ。お散歩に行く意欲も沸きませんでした。

でもホテル近くにはショッピングセンターがあり、スーパー(CONAD)が入っていたので便利でした。 周遊ツアーなので、全く問題なく快適に過ごすことができました。

ローマ観光マップ