ミラノ中心部には人気の観光スポットが集結しており、徒歩で効率よく巡ることができます。 ミラノ大聖堂周辺を散策後、美しい街並みを楽しみながら歴史あるスフォルツェスコ城へ足を運びました。
ミラノ散策 - 2時間で巡る必見スポット
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア
ミラノ大聖堂広場を訪れると、誰しもが正面にある大聖堂(ドゥオーモ)の壮大さと豪華さに目を奪われることでしょう。
更にその周囲には歴史的建造物が並んでおり、大聖堂から左手には美しいアーケード街があります。
大聖堂広場からスカラ広場を繋ぐヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)は19世紀に造られました。 その後ヨーロッパ各地に造られたショッピングアーケードの原型となったそうです。
アーケード入口も豪華でとても美しいです。
初代イタリア国王名がつけられただけあって、出口に至るまで高級ブランド店やカフェが連なる美しいアーケード街です。
東京ディズニーランド入口のワールドバザールは、ここヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアをモデルとして造られたんだとか。
一軒一軒が豪華で煌びやかな雰囲気。中に入ってお買い物~なんてことはできなかったけど、ウィンドウショッピングだけでも優雅な気持ちになります。
天井はガラス製で、中央は大きなドームになっています。 上部には美しい4枚のフレスコ画が掲げられていました。
注目するのは上部だけでなく、床も大変美しいのです。
鮮やかなモザイクタイルを使い、各州の紋章などが描かれています。
中でも多くの人に囲まれていたのは牡牛が描かれたトリノの紋章です。
その牡牛さんの下半身には大きな窪みが!
この窪みにかかとをつけてクルリっと一回転すると幸運が訪れるという伝説があり、地元の人や観光客が次々クルクルするもんだから、 修復してもすぐ窪みができてしまうんだそうです。
もちろん、私も娘も、しっかりクルクル回ってきました!
スカラ広場
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアを通り抜けると、スカラ広場(Piazza della Scara)があります。
大聖堂広場に比べてはるかに狭い広場ですが、多くの木々の周りにはベンチが置かれており、散策途中の休憩にはちょうど良い感じでした。
そして、中央には大きな立像が。
そばに行って台座に彫られた名前を見て、ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ像だとわかりました。
威厳ある堂々たる立ち姿で、存在感たっぷりでした。
スカラ広場の周囲には、歴史ある建物が並んでいます。
スカラ広場から見たアーケード街の北側出入口です。
出入口から左方向の建物も素敵。
右方向にあるのは16世紀に建てられたマリーノ宮(Palazzo Marino)で、現在はミラノ市庁舎として利用されているそうです。
スカラ座
スカラ広場に面し、マリーノ宮と向かい合わせに建つのはスカラ座(Teatro alla Scala)です。
ウィーン国立歌劇場、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場と共に世界三大歌劇場のひとつに数えられています。
スカラ広場を囲む建物と比べてみても、外観は特に特徴もなく豪華さを感じなかったです。
でも、内装はとっても煌びやかで音響効果も素晴らしく、数多くの オペラやバレエなどの公演が催されているそうです。
オペラ鑑賞したり、隣接しているスカラ座博物館や劇場内部見学したり、ミラノでの滞在時間がもっとあればなって思いました。
大聖堂広場から スフォルツェスコ城へ
大聖堂広場から北西方向にあるスフォルツェスコ城へは約1kmの距離で、徒歩15分ほどで行くことができます。
自由散策の時間がたっぷりあったので、ミラノの街並みを楽しみながらスフォルツェスコ城に向かいました。
ジュレコンスルティ宮殿
大聖堂広場を出てメルカンティ通り(Via Mercanti)に入ると、すぐ歴史ある建物が見えます。
これは16世紀に造られたジュレコンスルティ宮殿(Palazzo Giureconsulti)で、 現在は催し物などの展示場として利用されているようです。立地も最高!
時計台があり、ファサードもエレガントで素敵です。
パラッツォ コルドゥジオ グラン メリア ホテル
メルカンティ通りを抜けるとコルドゥージオ広場(P.za Cordusio)に出ます。 ミラノの一等地と言えるこの広場も歴史的な建物で囲まれていました。
中でもパラッツォ コルドゥジオ グラン メリア ホテル(Palazzo Cordusio, a Gran Melia Hotel)は高級感あふれ、 上部のドームが特徴的な建物でした。
ジュゼッペ・パリーニの記念碑
コルドゥージオ広場の北側に建っていたのはジュゼッペ・パリーニの記念碑(Monumento a Giuseppe Parini)です。
ちょっと聞きなれない名前ですが、イタリアでは有名な詩人のようです。美しい建物をバックに絵になる立ち姿!
ジュゼッペ・パリーニの記念碑像のあたりを通り過ぎ、ダンテ通り(Via Dante)に入りました。
ジュゼッペ ガリバルディ像
ダンテ通りはスフォルツェスコ城に向かってまっすぐ伸びています。 ずいぶん遠くから小さく視界に入っていたフィラレーテ (時計台)がどんどん大きく見えてきました。
スフォルツェスコ城手前にあるカイローリ広場(Largo Cairoli)には立派な騎馬像がありました。
これはイタリア統一に貢献したジュゼッペ ガリバルディ像(Monumento a Giuseppe Garibaldi)で、イタリア建国の父と言われる英雄だそうです。
スフォルツェスコ城
スフォルツェスコ城(Castello Sforzesco)はもともとミラノ領主ヴィスコンティ家の居城だったそうです。 現在の建物は15世紀から16世紀にかけてスフォルツェスコ家が改築したもので、ルネサンス期の栄華を感じることができます。
スフォルツェスコ城の敷地は広大で、入口前も美しい噴水広場となっていました。
周囲は強固な塀で囲まれ、典型的な要塞という雰囲気です。
ファサードには高さ109mのフィレーテの塔があります。赤茶色のレンガが青空に映えて美しい!
時計の下に掲げられている像はミラノ守護聖人の聖アンブロージョだそうです。
更にその下にはイタリア国王ウンベルト1世の石像がありました。
スフォルツェスコ城の入口を通り、塀で囲まれた中庭までは無料で入ることができます。
跳ね橋や塀の壁などには、あちらこちらに紋章が描かれていました。
このインパクトある、人を飲み込む蛇はヴィスコンティ家の紋章なんだそうです。
スフォルツェスコ城は現在美術館、博物館として公開されており、レオナルド・ダ・ヴィンチの天井画が描かれた部屋も必見です。
また隣接して広大なセンピオーネ公園や水族館もあるので、一日ゆっくり散策してみたい場所でした。
ミラノ観光スポットマップ
紫ライン:実際に歩いた散策ルート