備中高松城は羽柴秀吉の水攻めで知られています。
教科書にも記載されており、戦国時代の歴史的な舞台に興味を引かれ岡山市高松を訪れました。
備中高松城の戦い - 水攻めの舞台
織田信長に仕えていた秀吉は全国統一を進めますが、周囲を湿地で囲まれた備中高松城は攻め入るのが困難で大変な苦戦を強いられます。
しかし、地形や近くを流れる川を利用し備中高松城を水の中に孤立化させるという奇策により、難攻不落と言われた備中高松城攻略に成功するのです。
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備中高松城跡
備中高松城址公園
かつての備中高松城の面影は全く感じられず、のんびりとした田舎町に手入れのされた公園が広がっていました。
湿地帯には木道が綺麗に架けられており、四季により蓮の花やアヤメ、しょうぶなどを眺めながら散策が楽しめる遊歩道となっていました。
水攻図案内板
駐車場に車を停めると、すぐ目に留まったのは大きなモニュメント。
この案内板は備中高松城水攻めの際の秀吉軍側、毛利軍側それぞれの配置関係を示しています。 ちょっとわかりにくかったけど、それぞれがどう対峙していたのかを考えて周囲を見渡すとちょっと感慨深かったです。
備中高松城址資料館
公園内で唯一当時のことを思い浮かべ学ぶことができるのが備中高松城址資料館です。
こちらは以前の古い資料館で、明治時代に建てられた土蔵造りです。 歴史を感じ、この公園にピッタリなとても素敵な雰囲気ですが、残念ながらいずれ解体されてしまうんだそうです。
すぐ近くには 2023年6月 新しくオープンした資料館があります。
入口には備中高松城主 清水宗治(別名:長左衛門尉)の陶像が置かれていました。
備中高松城の戦いで秀吉に敗れ、城兵の命と引き換えに自ら切腹した名君として知られています。
館内は想像を超える素晴らしい資料が展示されており、パネルや動画がとてもわかりやすかったです。
また、シニアボランティアの方が多く待機し、声をかけて下さったり、質問に答えたりして下さっていました。 予約しておくと、ボランティアによる案内など受けることもできるようです。
一丸となって歴史を守り伝えていこうとする地域住民の思いも感じることができました。
備中高松城跡を訪れた感想
戦国時代の戦いの中で「水攻め」については印象に残っており、その舞台となった備中高松城跡に一度訪れてみたいと思っていました。
今回、周囲の史跡は巡らなかったのですが、 ゆっくり時間がとれるのであれば 清水宗治の首塚、辞世の句石碑、位牌堂など思いを馳せるようなスポットも多くあります。
「城跡」とはいえ、城の佇まいを想像するのは難しかったですが、 備中高松城址資料館の充実したわかりやすい展示品などによって当時の情勢や戦いの経過などを学ぶことができました。
単に教科書上の文字だけで知っていた「水攻め」がいかにして行われたか、いかに巧みな計略で成功させたかがよくわかりました。
実際に歴史の舞台を訪れ、美しい公園内の散策もして想像以上に充実した時間となりました。
備中高松城跡へのアクセス
住所:岡山県岡山市北区高松558-2
公共交通機関で向かう
- JR桃太郎線 備中高松駅より 徒歩約10分
自動車で向かう
- 岡山総社 IC より 約10分
備中高松城跡から北東方向に5分ほど車を進めると、両縁参りで人気の最上稲荷があります。 合わせて訪れるのがお勧めです。
備中高松城跡周辺マップ
黄緑ライン:岡山総社ICより 備中高松城跡、最上稲荷への自動車ルート
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