ハイデルベルク(Heidelberg)はフランクフルトより南方向 約90kmのところに位置し、 古城をはじめ中世の雰囲気が色濃く残る美しい街です。 今回 ドイツ周遊ツアーの最終観光地となっており、フランクフルトに戻る前日に立ち寄りました。
ハイデルベルク城
高台に見えるハイデルベルク城(Heidelberger Schloss)は街のシンボルと言える存在です。 ノイシュヴァンシュタイン城、ホーエンツォレルン城と合わせ、ドイツの三大名城のひとつで、 多くの人々を魅了する人気の観光地となっています。
13世紀初めに着工されたハイデルベルク城は、その後戦争により幾度となく破壊されることを余儀なくされ、 城の大部分が廃墟となってしまいました。
綺麗に整備され手を加えられた美しさとは異なり、朽ち果てた城跡からは長い時の流れと共に インパクトある別の美しさが感じられました。
エリザベート門
城の南方向 チケット売り場からすぐ前に見えるのはエリザベート門(Elisabethentor)です。
城主フリードリヒ5世は 妻エリザベート妃の誕生日プレゼントとして、一夜でこの門を造らせたのだとか!
何とびっくりのサプライズプレゼント!
2人の仲の良さがうかがえるエピソードにちなみ、 エリザベート門の前で写真を撮ると幸せになると言われているそうです。
城門塔
ハイデルベルク城で最も高い塔である城門塔(Torturm)は時計塔とも呼ばれ、 城内への入口となっています。
城門塔には2体の巨人と獅子のレリーフがあります。獅子が掲げていたはずの盾は残念ながら行方不明のままなんだそうです。
ループレヒト館
ハイデルベルク城の中庭を取り囲む建物の中で、最も古いのはループレヒト館(Ruprechtsbau)です。
ループレヒト館入口上には、花輪を持った双子の天使像が掲げられています。
オットハインリヒ館
中庭を挟んでループレヒト館から向かいに建つのはオットハインリヒ館(Ottoheinrichbau)です。 屋根は無くファザードのみ残った状態となっていますが、ドイツ・ルネサンス様式の最高傑作と言われています。
フリードリヒ館
城門塔から中に入った時、正面に見えるのがフリードリヒ館(Friedrichsbau)です。 建物全体は綺麗に修復されており、豪華さと美しさに満ちていました。
大樽棟
フリードリヒ館地下の大樽棟(Big Barrel)には、直径7mもある巨大なワイン樽が置かれています。 世界最大の樽で、貯蔵量は22万リットルだそうです!
横に立つのは樽の番人 ペルケオさん。人並はずれた大酒飲みだったそうです。
アルタン(テラス)
廃墟の中に美しさを兼ね備えるハイデルベルク城ですが、魅力はそれだけではありません。
フリードリヒ館の北側にあるアルタン(Altan)からは、美しいハイデルベルクの街を一望することができるのです。
赤茶色の屋根が連なる旧市街、ネッカー川に架かるカール・テオドール橋など絶景を堪能できます。
このテラスでちょこっと気になるのが、騎士の足跡です。
選帝侯妃の浮気相手であった騎士が、浮気がバレそうになり 妃の部屋から飛び降りた時の足跡だとか。 この足跡に靴を合わせ、ピッタリと一致した人は "浮気者" ということだそうです。
カール・テオドール橋
カール・テオドール橋(Karl Theodor Brucke)はネッカー川に架かる約200mの石橋で、 通称アルテ・ブリュッケ(古い橋)と呼ばれています。
旧市街と新市街を結ぶカール・テオドール橋の旧市街側には橋門があります。 2つの尖塔と独特のデザインが目を引きます。
橋門のそばには個性的なサルの像がありました。 手に持っているのは黄金の鏡。これに触れるとお金持ちになれると言われています。
サルの右下の方に目をやると、小さなネズミの像もあり、触れると再びこの地を訪れることができるそうです。 このようなハッピーな言い伝えはことごとくお試ししていますが、ぜひぜひ実現に至ってほしいです~
橋の上からはのどかな街の風景を見渡し、ハイデルベルク城を望むことができます。
ハイデルベルク旧市街
旧市街のビスマルク広場やマルクト広場はハウプト通り(Hauptstrasse)で結ばれており、 通りの両側には多くの店舗が立ち並んでいました。
ハウプト通りには おしゃれなショップが多くあり、可愛い雑貨が並ぶ店ではついつい長居しながら買い物を楽しみました。
ホテル ツム リッター ザンクト ゲオルク
ひときわ目を引く美しい外観の建物は、騎士の家とも呼ばれる ホテル ツム リッター ザンクト ゲオルク(Hotel Zum Ritter St. Georg)です。 ハイデルベルグの街の中でも最古の歴史を誇り、現在はホテル、レストランとして利用されています。
ケーテ・ウォルファルト
ぜひ立ち寄りたいのは1年中クリスマスグッズを取り扱うケーテ・ウォルファルト(KatheWohlfahrt)です。
店内には溢れんばかりの様々な可愛いクリスマスグッズが並んでおり、次々と眺めていくだけでもとても楽しかったです♪
ハイデルベルク大学
ハイデルベルクにあるハイデルベルク大学(Heidelberg University)はドイツ最古の大学であり、 街では多くの学生が生活をしています。
旧市街には学生牢(Studentenkarzer)があり、騒ぎをおこしたり問題多い学生が閉じ込められたんだそうです。
通りから外観を眺めただけで通り過ぎたのですが、 学生牢内部は現在人気の観光場所となっており、見学することができます。
何故か学生たちは喜んでこの学生牢に入りたがり、室内壁面は落書きで埋め尽くされているそうです。 反省を促す効果はかなり低かったのでは?!
聖霊教会
マルクト広場に面して建つ聖霊教会(Church of the Holy Spirit)は街のシンボルの1つで、 ハイデルベルク最大の教会です。 ゴシック様式で建てられ、塔の高さは約82mあるということでした。
高台のハイデルベルク城から旧市街を眺めた際にも、ひと際存在感があり目に飛び込んで来ました。
ハイデルベルク 市庁舎
聖霊教会のすぐ前にはハイデルベルク 市庁舎(Rathaus Heidelberg)が建っています。 火災などのため何度か再建されているそうです。
市庁舎周囲は美しい建物が立ち並び、マルクト広場中央にはヘラクレスの泉(Herkulesbrunnen)がありました。
真冬の寒々とした季節だったため少し閑散としていましたが、観光シーズンにはカフェなどが並び観光客や市民の憩いの場となっているのでしょう。
今回のドイツ旅行最終観光都市のハイデルベルクでは、 中世の雰囲気たっぷりのハイデルベルク城や旧市街散策を楽しみ、素敵な時間を過ごすことができました♪
ハイデルベルク 観光マップ
(ピンクライン:ハウプト通り)