鞆の浦は広島県福山市の瀬戸内海沿いに位置し、 小さな田舎町ながら「潮待ちの港」として栄えました。
美しい瀬戸内の海を眺めながら散策を楽しむことができ、 幕末の志士の一人として有名な坂本龍馬に関わる歴史の舞台など、興味深い観光スポットがあります。
鞆町 鞆の浦旅客船ターミナル
海辺沿いに建つホテル鴎風亭に宿泊し、翌日は朝食後そうそうに散策に出かけました。 海岸に沿って歩いて行くと、まもなく見えてきたのは鞆の浦旅客船ターミナルです。
フェリーターミナルからは平成いろは丸が運航しており、すぐ沖合の仙酔島まで5分ほどで行くことができるそうです。 特徴的な真っ黒の船体、3本のマストが立つ外観は、幕末に坂本龍馬らが結成した海援隊のいろは丸に似せています。
福禅寺 対潮楼
すぐ近くに福禅寺が見えたので、上り坂の細い路地を歩いて行きました。
正式名は海岸山千手院福禅寺で、平安時代に創建された真言宗の寺院です。
福禅寺は海岸沿いの高台にあるため、素晴らしい絶景を楽しむことができます。 江戸時代には朝鮮通信使をもてなす迎賓館として、本堂の隣に対潮楼が作られています。
前方には本当に素晴らしい風景が広がって見えました! 赤い絨毯に座り、しばしゆっくりと風景を堪能~♪
「ここからの景色は日本一素晴らしい!」と朝鮮通信使も感動したそうです。
仙人が住んでいたという伝説が名前の由来となっている仙酔島が目の前に見えます。 無人島ということですが、自然の美しさから人気のレジャースポットとなっているようです。
その手前にある小さな島は弁天島で、シンボルといえる弁天堂が小さく見えました。
ここからの景観は、サザエさんも楽しんだようです!
奥の座敷には朝鮮通信使に関する貴重な資料も展示されていました。
また、ここは幕末において、いろは丸沈没事件後の交渉場所としても使われました。 このことから、幕末維新の志士達の写真もありました。
名前入りでわかりやすい!
教科書に出てくる有名どころのお名前がズラり~と並んでおり、とても興味深かったです。
対潮楼から絵画のような絶景を堪能した後は、御本尊が安置されて本堂を見学しました。 残念ながら撮影禁止のため写真はありませんが、千手観音などの仏像が並び、厳かな雰囲気でした。
常夜燈
福禅寺から西方向に進み、海岸沿いの道を歩いて行きました。
海の水は澄み切っており、湾内はとても穏やかでした。
湾の反対側に見えてきたのは常夜燈です。 近くには鞆の浦の人気観光スポットが並んでいます。
海岸沿いの道を突き当りまで歩き、そのあとは細い路地を通って常夜燈方向に歩いて行きました。 時が止まったような昔ながらの町並みが続きます。
常夜燈前の広場に出ました。 カフェや昔懐かしいポストがあり、のどかな雰囲気です。
常夜燈は鞆の浦のシンボルと言える存在で、多くの観光客がカメラに収めていました。
海をバックに、レトロな雰囲気がとても素敵♪
西島秀俊、香川照之らが出演したドラマ『流星ワゴン』では、この周辺もロケ地として使われたそうです。 改めて、ドラマを見てみたいな。。と思いました。
いろは丸展示館
常夜燈手前にはひと際目立つ大きな建物があります。 これは江戸時代に建てられた蔵で、大蔵と呼ばれており、現在はいろは丸展示館として利用されています。
入口に置かれた坂本龍馬の写真に誘われて、中に入ってみました。
いろは丸展示館においては、大坂に向かっていたいろは丸と、長崎に向かっていた明光丸の衝突・沈没事件について多くの資料が展示されています。
沈没した状況がよくわかるように大きなジオラマが展示されており、特に目を引きました。
衝突・沈没事件の賠償交渉には坂本龍馬が中心となってあたり、いろは丸側が莫大な賠償金を得ることとなります。
2階には坂本龍馬の隠れ部屋が再現されていました。
そして部屋の中央に座っている龍馬さん。
すぐ近くには坂本家の家紋入の紋服が置かれていました。 これを着て、龍馬とツーショットも撮れるようです!
鞆の浦においては美しい港町の風景を堪能したり、日本を揺るがすような出来事があったことを学んだり、とても楽しい時間を過ごすことができました。
鞆の浦 観光マップ
(青ライン:実際に歩いた散策ルート)
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