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【ヴュルツブルク】 ロマンティック街道を巡る北の起点 - 中世の雰囲気が残る街並み - ドイツ旅行記

ヴュルツブルク(Wurzburg)は ドイツ経済の中心都市フランクフルトから南東方向約120kmのところに位置します。

フランクフルトを拠点として日帰り観光も可能ですが、 多くのツアー客は憧れのロマンティック街道を巡る北の起点として ヴュルツブルクを訪れるのではないでしょうか。

街を流れるマイン川の両岸には美しい街並みが広がっており、旧市街散策を楽しむことができます。 更に、見逃せない観光スポットはマリエンベルク要塞レジデンツ(ヴュルツブルク宮殿)です。

マリエンベルク要塞

マリエンベルク要塞(Festung Marienberg)は、マイン川左岸の小高い丘の上にあります。 歴代大司教の居城であり、敵からの攻撃を防御するため強固な城壁により要塞化されました。

丘の下のアルテ・マイン橋から眺めたマリエンベルク要塞全景です。

その後バスで丘に上り、 ノイトーア門から中に入っていきました。見事なレリーフに魅了されます。

シェーレンベルク門を通り抜け、マリエンベルク要塞の中庭に進みました。

聖母マリア教会
丸いドームの屋根が特徴的な建物は聖母マリア教会(St Mary's Church in the Fortress)です。 706年に建造されたもので、ドイツ最古の建物の1つだそうです。

立派なポータルです。 残念ながら入口は閉ざされていました。

ベルクフリート
中庭で何といっても存在感のあるのは約40mの高さがあるベルクフリート(Bergfried)です。 監視塔として1200年頃建造されたそうです。

マインフランケン博物館
マリエンベルク要塞内には、マインフランケン博物館(Lower Franconian Museum)など 2つの博物館があります。

建物内の見学はできなかったのですが、 マリエンベルク要塞の見所はそれだけではありません。

マリエンベルク要塞からの絶景
高台にあるマリエンベルク要塞からは、美しい旧市街を一望することができるのです! 感動の絶景ビューです。

中世の世界が目の前に広がる風景は圧巻でした。

アルテ・マイン橋(旧マイン橋)

マリエンベルク要塞から東側にはマイン側が流れており、 歴史を感じる石橋が架かっています。

これは15世紀頃建造されたアルテ・マイン橋(Alte Mainbruecke)です。

アルテ・マイン橋を旧市街方向に歩いて行きました。

橋には12体の聖人が並んでいます。

空と川の色はどんよりとしていましたが、カラフルで可愛い街並みに魅了され眺め入りました。

ヴュルツブルク市庁舎

アルテ・マイン橋から道なりに東方向へ歩いて行きました。

ひと際目立つ時計塔がある建物は、ヴュルツブルク市庁舎(Wurzburg Rathaus)です。 12世紀頃に建造された歴史ある建物で、見応えがあります。

ザンクト・キリアン大聖堂

更に通りの東方向の突き当りには、ロマネスク様式の尖塔が2つある建物が見えました。

美しいファザードのザンクト・キリアン大聖堂(St. Kilian Cathedral)です。

11~12世紀に建造されましたが、第2次世界大戦などにより破壊された後に再建されたそうです。

ノイミュンスター教会

ザンクト・キリアン大聖堂から北方向に進むと、赤いバロック様式のファザードの教会がありました。

これは、ノイミュンスター教会(Neumunster)です。 目を引く外観ですが、白を基調とした内部は更に魅力的なようです。 少し自由時間があったなら見学したかったです。

ハウス ツム ファルケン(鷹の館)

更に北に少し歩き、道を左に折れると外観の装飾が素晴らしい建物が見えました。 これはハウス ツム ファルケン(Falcon House)です。

現在は観光案内所として使用されているようです。

マリア礼拝堂

ハウス ツム ファルケンの西隣にはマリア礼拝堂(Maria Chapel)があります。

赤と白を基調とした鮮やかな外観で、約70mの尖塔が伸びています。

入口左右には「アダムとイブ」の彫刻があります。 オリジナルのものはマインフランケン美術館にあり、これはレプリカだそうですが、 ドイツを代表する彫刻家リーメンシュナイダーの作品です。

ファーマーズ マーケット

マリア礼拝堂の西側は広場になっています。 ここはファーマーズ マーケット(Farmers Market)です。

新鮮な地域の食料品や民芸品などを扱う店が数多く並んでおり、グルリっと見て歩き散策を楽しみました。

レジデンツ(ヴュルツブルク宮殿)

レジデンツ(Residenz)は18世紀に建てられた宮殿です。 司教館として使用されたバロック様式の建物で、1981年にユネスコ世界遺産に登録されました。

建物前にはフランコニアの泉があります。

入口上も、素晴らしい装飾で飾られていました。

さて、レジデンツの見所は何といっても内部に描かれた巨大なフレスコ画でしょう。 階段の間には大迫力のオリュンポス山と四大陸が描かれています。

残念ながら内部は写真撮影禁止となっているので、しっかりと目に焼き付けてきました。

建物の南東方向には美しいホーフガルテン(Hofgarten)が広がっています。 新緑の時期に訪れたのであったら、もっと印象に残ったと思います。

天候も悪く、芝生も木々も色あせていて残念でした。

レジデンツに隣接するホーフ教会です。

ドイツの地に降り立ち、まず観光したのがここヴュルツブルクでした。

天候のせいでやや薄暗いイメージが伴ったものの、 中世の雰囲気が残る素晴らしい街並みには感動しました。

ヴュルツブルク 観光マップ

(青ライン:実際に歩いた散策ルート)