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【ブラチスラバ旧市街】 中世の史跡が残る美しき首都 - 見所多い街並みの散策 - スロバキア旅行記

中世の雰囲気がそのまま残るブラチスラバの旧市街は、 フラヴネー広場を中心に見所が多く徒歩観光を楽しむことができます。

石畳の通りの両側には歴史を感じさせる建物がそのまま残り、 絵本の中のような風景が広がっていました。

まずはブラチスラバ最古の由緒ある聖マルティン大聖堂周辺を散策し、 教会の南側を旧市街中心方向に向かい伸びるパンスカ通り(Panska Street)を歩いて行きました。
(聖マルティン大聖堂については別ページに書いています)

ケグレヴィッチ宮殿

通りに面して建つバロック様式の邸宅は、ベートーヴェンゆかりの邸宅 ケグレヴィッチ宮殿(Keglevich Palace)です。 ジョセフ・ケグレヴィッチ伯爵により建てられ、ポータルの上には立派な紋章が飾られていました。

ベートーヴェンはこの邸宅に訪れ、バベッタと呼ばれる娘のピアノレッスンや、 コンサートを行ったりしていたそうです。

また、「ピアノソナタ第4番 作品7」などはここで作曲されたとのことです。

バールフィ宮殿

ケグレヴィッチ宮殿から北方向にベンチュルスカ通り(Ventuska Street)を少し歩くと、 モーツアルトゆかりの邸宅 バールフィ宮殿(Palffy Palace)があります。

こちらの邸宅はレオポルド伯爵により建てられたそうです。

レリーフが素晴らしいポータルです。

そしてこの邸宅も、大音楽家ゆかりの場所! 壁面にはモーツァルトのプレートが埋め込まれていました。

1762年、モーツァルトは6歳の時にこの邸宅でコンサートを行ったそうです!

結構気になったのは壁面の凹み…。ちょうどプレートの横だから目立ってました。

ブラチスラバ大学図書館

更に北方向に進むと、リストが過ごした家 ブラチスラバ大学図書館(University Library, Bratislava)があります。 スロバキアで最も古く大きな図書館のようです。

注目すべきは、ここの壁面にもプレートが埋め込まれていること!

現在は大学図書館となっていますが、「ピアノの魔術師」と呼ばれたリストは9才の頃ここに住んでいたそうです。

何の予備知識もないままブラチスラバを訪れましたが、 小さな旧市街に次々とクラッシック音楽ファン必見の場所があるのには驚きました♪

クレア教会

大学図書館からすぐ北西方向にはクレア教会 (Church of the Elevation of the Holy Cross)があります。

ゴシック様式で建てられた歴史ある教会で、修道院が隣接されています。

尖塔に上ると、ブラチスラバの街を一望できるようですが、 旧市街の中心であるフラヴネー広場方向とは逆方向のためか 周囲はちょっと閑散としていました。

散策の途中、西方向を見ると細い路地の合間からは丘の上のブラチスラバ城がチラっと見えました。 できれば行ってみたかったなぁ~

ミハエル門(武器博物館)

北方向に見えたのは、ミハエル門(Michalska brana)です。 「門」というよりは細長く伸びた尖塔のよう…。

緑青色の尖塔は高さ51mで、展望台や時計台としての役割も担っています。

ブラチスラバの街は城壁にグルリと囲まれており、 ミハエル門は旧市街への入口となる4つの門の1つでした。

その後、他の門は撤去されましたが、14世紀に建てられたミハエル門は現存し、 武器博物館として公開されています。

フラヴネー広場

ミハエル門から南方向に300mほど歩くと、 旧市街中心部のフラヴネー広場(Hlavne nam)があります。

広場に面しては旧市庁舎や各国大使館が建ち並び、ブラチスラバの観光ハイライトとなる場所です。 中央には噴水があり、こじんまりとしたエリアながら絵になる素敵な広場でした。

ブラチスラバ旧市庁舎

フラヴネー広場の北方向には、ブラチスラバ旧市庁舎(Stara radnica)があります。 小さな都市のブラチスラバらしく素朴な雰囲気です。

存在感ある時計塔がそびえ立ち、現在は歴史博物館として公開されています。

Palace Hungarian discounting and foreign exchange bank

旧市庁舎を背に、フラヴネー広場の南方向に華やかな雰囲気で並んで建つのは、 ハンガリー為替銀行の宮殿とパルギャイ宮殿だそうです。 豪華で装飾が美しい外観です。

ロランド噴水

フラヴネー広場中央にあるのは、ロランド噴水(Maximilian's Fountain)です。 噴水の上に立つ凛々しい像は、皇帝マキシミリアンだそうですが、 中世の騎士ローランドとも言われています。

ナポレオン軍兵士 ヒューバートの像

広場には樹木のプランターと共にたくさんのベンチが置かれていました。 その中で目を引いたのは兵士が腕を組み寄りかかっているベンチです。

ナポレオンハットをかぶっていますが、 この像はナポレオン軍兵士 ヒューバート(Napoleon's Army Soldier Statue)だそうです。

観光客の絶好の写真スポットとなっていましたが、 残念ながら現在は撤去されてしまったとのことです。

在スロバキア日本国大使館

フラヴネー広場でグルリと周囲を見渡すと、日本国旗が掲げられた建物が見えました。 赤茶色の屋根に淡いグリーンの外壁の建物は、 在スロバキア日本国大使館( Ve?vyslanectvo Japonska v Slovenskej)です。

あまり大使館って雰囲気ではなく、とっても可愛い感じの建物でしたが、 警備にあたる衛兵さんが収まる哨舎が一応それっぽく置かれていました。

日本国大使館は建物の2階にあるようです。 壁面には、それを示す菊の紋章が掲示されていました。

1階には土産物店が入っており、多くの観光客が出入りしていました。 ベンチには、可愛い?というか何というか…独特の雰囲気の先客が座っていました。

ブラチスラバの人気オブジェ

ブラチスラバ旧市街には、他にもいろんなオブジェが置かれていて興味深かったです。

中でもチュミル像(Man at Work)は最も人気で、写真スポットとなっています。

マンホールから顔を出して薄ら笑いしてるので、とーっても気になります。 何故にそんな姿での像が、そこに造られたのでしょう…。

横から見ても、やっぱり謎…。

すぐ近くにあったのはパパラッチの像(Paparazzi Statue)です。

レストラン入口に置かれたこちらの像も大変人気だったのですが、 現在そのレストランは閉業し、パパラッチの像もなくなってしまったそうです。

旧市街の通りには、王冠マークの丸いプレートが埋め込まれていました。

これは歴代ハンガリー王が戴冠パレードを行った時の道順を示しており、 聖マルティン教会に向かっているそうです。

これまでスロバキアについてのイメージは全くなく、 「チェコスロバキアからいつの間に分離してたの?」というくらいの認識でしたが、 ハンガリー王国やハプスブルク家と深い関わりがあったことを改めて知りました。

短い滞在時間ながら、中世の雰囲気が残る美しいブラチスラバ旧市街を中心に散策し、 ピアノクラシック巨匠たちゆかりの場所なども訪れることができ とても楽しい時間が過ごせました。

ブラチスラバ旧市街 観光スポット