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【バンベルク】 戦火を逃れ中世の風景がそのまま残る「バイエルンの真珠」と称される街 - ドイツ旅行記

バンベルク(Bamberg)はバイエルンの真珠と呼ばれる美しい街です。 第2次世界大戦の被害を免れた街には中世の風景が残り、世界遺産に登録されています。

丘の上のドゥオーモ広場にはバンベルク大聖堂を始めとする歴史ある建造物が並び、 レグニッツ河畔周囲は独特の雰囲気を持つバンベルク旧市庁舎を中心に魅力的な街並みが広がっています。

小ヴェネツィア地区

旧市街中心にはレグニッツ川が流れ、その両岸には色鮮やかな壁面に赤茶色屋根の建物が並んでいます。

この地区は小ヴェネツィア地区(Klein Venedig)と呼ばれており、 イタリアのヴェネツィアを思わせる風景が続いていました。

これらの家には、かつて貧しい漁師たちが住んでいたそうですが、 今では多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。

バンベルク旧市庁舎

レグニッツ川の中州には、バンベルク旧市街の象徴といえる建物があります。

これは14世紀に建てられたバンベルク旧市庁舎(Altes Rathaus)です。 流れゆく川の上に何ともインパクトある建物があり、印象深い風景となっています。

一番端に突き出すように見える部分は ロットマイスターホイスヒェン(伍長の小舎)と呼ばれており、 黄色い木組みで可愛らしく、メルヘンあふれる風景です。

バンベルク旧市庁舎の壁面一面には、色鮮やかなフレスコ画が描かれています。

現在は陶器博物館として公開されているそうです。

アーチを描く塔門も美しい~♪

立派な紋章を見上げながら、門を通り抜けました。

センチュリオン

レグニッツ川を渡り北方向に少し歩くと、川辺に黒く大きな銅像がありました。

これはイゴール・ミトライと呼ばれるポーランド人彫刻家の作品で、 センチュリオン(Centurione)と呼ばれています。

カラフルな建物が並ぶ旧市街の中に、独特の雰囲気で目を引きました。

オーベル橋

バンベルク旧市庁舎の両端には2本の橋が架かっています。 南側のオーベル橋(Obere Bridge)はアーチを描き、 周囲の街並みと合わさった風景がとても美しかったです。

ウンターレ橋

北側にあるのはウンターレ橋(Untere Bridge )です。

ヘラーの家

ウンターレ橋を西岸方向に歩いていきました。

バンベルク旧市庁舎は反対側も一面フレスコ画に包まれており、 更に奥にはさわやかな水色の外壁が美しい建物がありました。

これはヘラーの家(Heller Haus)です。 旧市街には美しい配色で建物が並んでいますが、 中でも際立つ素敵な色合いで、すべての窓枠には綺麗な装飾がされていました。

ケーテ・ウォルファルト バンベルク店

バンベルク旧市庁舎のすぐ西方向には、 有名なケーテ・ウォルファルト(Kathe Wohlfahrt)があります。

店内は一年中クリスマスムードにあふれています。 ドイツらしいメルヘンチックなクリスマス用品で埋め尽くされており、 時間を忘れて買い物を楽しみました。

バンベルク旧市庁舎周辺の散策をしばし楽しんだ後、 次に西方向 丘の上にあるドゥオーモ広場へ向かいました。

ヨーロッパのオープンカフェは何ともお洒落♪ 駐車場のすぐ目の前の通り沿いにもかかわらず、素敵な雰囲気にあふれています。 テラス席でゆっくり休憩したい~

バンベルク大聖堂

丘の上にはバンベルク大聖堂(Bamberger Dom)がそびえ立ち、 歴史的な建造物が並ぶドゥオーモ広場は見所たっぷりです。

バンベルク大聖堂はローマ皇帝ハインリヒ2世により11世紀に建てられましたが、 火災による焼失を経て13世紀に後期ロマネスク様式で再建されました。

街全体が世界遺産として登録されるバンベルクの象徴ともなる建造物で、 4本の尖塔が特徴的です。

尖塔の高さは81mあるそうです。

そばで見上げると、更に大迫力!

バンベルク大聖堂内部では歴史ある貴重な所蔵品を見ることができます。 皇帝ハインリヒ2世とクニグンデ妃の墓石も置かれています。

また、特に見所となっているのはBamberger Reiter(バンベルクの騎士像)です。

誰をモデルとした騎士像かは不明であるそうなのですが、 中世彫刻の傑作として多くの観光客の注目の的となっていました。

旧宮殿(バンベルク市立歴史博物館)

バンベルク大聖堂の北に隣接してある建物は旧宮殿(Alte Hofhaltung Bamberg)です。 新宮殿が建てられるまでは、司教の居住する建物となっていました。

歴史を感じさせ、荘厳な雰囲気です。

門から中に入ると広い中庭があり、周囲をグルリと囲み建つ旧宮殿は、 現在バンベルク市立歴史博物館として公開されています。

新宮殿

旧宮殿と対面するように北側に建つのは新宮殿(Neue Residenz Bamberg)です。 ルネッサンス様式で建てられた外観で、旧宮殿との対比も面白いです。

ドゥオーモ広場にはこのような建造物に囲まれ、見所が集約されたスポットとなっています。

新宮殿の見所は外観や館内だけではありません。 建物の北には手入れが行き届いたバラ園(Rosengarten)があります。

オフシーズンのため、バラ園の風景は味気ないものでしたが…

でも!!

バラ園からは東方向に広がるバンベルグの旧市街を一望することができるのです!

赤茶色の屋根の建物が広がる風景は、正しく"ドイツ!"って感じ~♪ 素晴らしい絶景でした。

ミヒャエルスベルク修道院

更に、バラ園から北西方向に見えたのはミヒャエルスベルク修道院(Michelsberg monastery)です。

ミヒャエルスベルクの丘の上にあり、ここからも美しい旧市街の絶景を眺めることができるようです。

まるで城のような外観で、美しい立ち姿でした。

街全体が世界遺産に登録されているバンベルクは見所多く、 素晴らしい建造物や絶景の連続で印象に残る時間を過ごすことができました。

バンベルク 観光マップ

(青ライン:実際に歩いた散策ルート)