アマルフィ海岸は、ソレントからサレルノまで約40kmにわたる美しい海岸線で、1997年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
崖沿いにカラフルな家々が立ち並ぶ風景は、まるで絵画のような美しさで訪れる人々を魅了しています。
アマルフィ海岸ドライブ
当日はナポリのホテルを朝7時半頃出発し、海岸線に沿ってツアーバスで南下していきました。
少し残念だったのは、バスでの座席が左側だったことです。海岸線はずっと右側に広がっていたため、 アマルフィ海岸に向かう途中の美しい景色も遠目で眺めることになってしまいました。
添乗員さんが次々と見どころを丁寧に案内してくれていたのに、写真を撮ることもままならず…。 とはいえ、こればかりは団体ツアーなので仕方ありません…
そんな中で唯一カメラに収めることができたのは、左手にそびえる雄大なヴェスヴィオ山でした。 その堂々たる姿は圧巻で、思わずシャッターを切りました。
ソレント ビューポイント
ナポリ湾の海岸線を進みソレントに向かう途中には、いくつもの展望台が点在していました。 その中の一つ、ソレント ビューポイント(Sorrento Viewpoint)で少し写真撮影の時間を取ってくれました。
もう、まさに見たかった絶景!
眼下にはカラフルな建物がぎっしりと並び、目を向けるとソレント半島が遥か遠くまで伸びていました。 バスの車窓からでは味わえないこの絶景を目の当たりにし、さっきまでの残念な気持ちも吹き飛び、一気に満足感で満たされました。
曇り空だったため青い海は見られませんでしたが、どこまでも穏やかに広がる海の景色が印象的でした。
遠目に見えたのはイスキア島だと思われます。 カプリ島などと並びナポリ湾の主要な島の一つで、ビーチリゾートとしても人気があるそうです。
ビューポイントでの休憩後、ソレント半島北側の海岸線を走っていたバスは進路を南へと変え、いよいよアマルフィ海岸へ。
山を越えて半島南側に入ると、曲がりくねった道の先には断崖絶壁や広大な海が広がっていました。 しかし、アマルフィ海岸の絶景は相変わらずバスの右側。車窓からの眺めは少し残念なままでした。
ポジターノの丘
先ほど休憩したビューポイントからバスで30分ほど進むと、ポジターノの丘に到着しました。
出迎えてくれたのは、海に向かって祈るように立つ白い聖母マリア像です。
ポジターノの丘には見晴らし台があり、アマルフィ海岸の絶景を楽しめる貴重なビューポイントとなっています。
カラフルな植木鉢も可愛らしく、花とポジターノの美しい街並みが相まって、まるで絵画のような素敵な風景が広がっていました。
背後には切り立った岩山が迫り、その合間には色とりどりの家々がぎっしりと建ち並んでいました。
どこを切り取っても絵になる美しさで、まさにポジターノならではの絶景! 何度も美しい風景をカメラに収め、時間を忘れて眺め入りました。
展望台から下の方を見ると、崖沿いの地形に合わせてホテル、ヴィラなどが点在していました。 こんな素敵な場所で一泊できたら、美しいポジターノの街並みや広大な海を一望し、朝日や夕日をゆっくりと堪能でき、至福の時を過ごせることでしょう。
相変わらずの曇り空だったためか、海の色はエメラルドグリーンやコバルトブルーには見えませんでした。
それでも、穏やかな水面が広がる風景は幻想的で印象に残りました。
でも、リアス式のクネクネした海岸線に目をやると、断崖絶壁の壁面に建物が連なる風景が遠目に見え、改めて息をのむほどでした。
しばし絶景を楽しんだ後は、土産物を探そうと駐車場横の広場にあったお店を覗いてみました。
店舗前にレモンやカラフルな果物が並んでおり、南イタリアの陽気な雰囲気を感じました。 レモンの名産地だけあって、リモンチェッロやレモンを使ったお菓子も並んでおり、見ているだけで気分が明るくなるようなお店でした。
今回のツアーではアマルフィ海岸をドライブし、ポジターノの丘から眺望を楽しむという日程でした。 アマルフィの街観光が無かったのはちょっと残念でしたが、時間的に仕方なかったのでしょう。
それでも、海と断崖が織りなす絶景や、カラフルな建物が並ぶ風景を存分に眺め大満足でした。 もし次に訪れる機会があれば、今度は車窓からの風景も楽しみたいし、アマルフィの街歩きもしたいなと思っています。
アマルフィ海岸周辺マップ
紫ライン:アマルフィ海岸ドライブルート