ザルツブルクは音楽の神童モーツァルトが生まれ育った街であり、 ザルツブルク音楽祭が毎年夏に開かれるなど音楽の街として知られています。
美しい街並みは「北のローマ」「北のフィレンツェ」と称され、 旧市街の歴史地区はユネスコ世界文化遺産に登録されています。
オーストリア西部に位置しドイツ国境近くの都市であることから、 ドイツ周遊ツアーの間に立ち寄りました。
ザルツブルクの中心にはザルツァッハ川が流れ、北方向には新市街、南方向には旧市街が広がっています。
ザルツブルク - ぜひ訪れたい観光スポット
ミラベル庭園
ザルツブルク新市街にあるミラベル庭園(Mirabellgarten)は 映画「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地として有名です。
ギリシア神話の神々の彫刻に迎えられ、中に入りました。
季節柄バラが咲く色鮮やかな風景はみられませんでしたが、庭園内は美しく手入れされており、 映画の中でマリアと子どもたちがドレミの歌を歌ったドレミの歌の階段もありました。
ミラベル宮殿
ミラベル庭園内にあるミラベル宮殿(Mirabell Palace)は、 1606年に大司教が愛人のために建てた宮殿だそうです。
火災で焼失した後、再建されて現在はザルツブルク市長公邸として使用されているそうです。
ミラベル宮殿の西側にはペガサスの泉(Mirabell Fountain)があります。
ここも、映画の一コマとして使われた場所で、人気のフォトポイントとなっています。
南方向には、ホーエンザルツブルク城(Festung Hohensalzburg)が見えました。
メンヒスベルクの丘(Moenchsberg)の上にそびえ、ザルツブルクのシンボルといえる存在で ケーブルカーで簡単にアクセスできます。
ホーエンザルツブルク城ではザルツブルクの歴史に触れることができ、 なんといっても街の絶景を臨むことができます。 フリータイムがあれば訪れてみたかったです。
モーツァルトハウス
ミラベル庭園から南方向に400mほど歩くと、マカルト広場(Makart Platz)があります。 広場に面して東側には2つの尖塔と丸いドームの外観が特徴的な三位一体教会 (Holy Trinity Roman Catholic Church)が見えました。
そして、広場の南側にはモーツァルトハウス(Mozart Wohnhaus)があります。 ピンクの外壁で大きく立派な建物です。
門の上には「MOZART WOHNHAUS」とプレートがありました。
モーツァルトはこの家に17才から31才まで住んでいたそうです。 建物は第2次世界大戦により焼失してしまったそうなのですが、綺麗に再建されました。
その修復復元作業には日本の第一生命が大きく貢献し、資金提供した結果実現したそうです。
カラヤンの生家
モーツァルトハウスから更に南方向に歩くと、ザルツァッハ川沿いに立派な建物があります。
ここは楽壇の帝王と呼ばれ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の終身指揮者として知られる カラヤンの生家(Karajan Geburtshaus)です。
壁面にはそれを示すプレートが貼られていました。
更に、建物前には指揮するカラヤン像が置かれており、 旧市街への移動中にガイドさんに教えてもらいパチリっと写真を撮りました。
モーツァルト、カラヤンと世界に名だたるクラシック界巨匠の住居がこんな近距離にあったんですね。 街の通りを歩いていくだけでも、見所がちりばめられており感動の連続でした。
なお、カラヤンの生家のお隣にはホテル ザッハー ザルツブルク(Hotel Sacher Salzburg)が建っています。
下の写真は対岸からカラヤンの生家とホテルを眺めたものです。 1866年に創業した5 つ星の豪華ホテルで、 部屋からは美しい旧市街の街並みやホーエンザルツブルク城を眺めることができます。
ザルツブルクの主だった観光スポットは徒歩圏内で、滞在するにはうってつけのホテルです。 (残念ながら私たちのツアーで利用したホテルは郊外でしたが…)
ホテルすぐ前を流れるザルツァッハ川に架かるマカルト小橋(Marko-Feingold-Steg)を渡り、 世界遺産に指定されている旧市街方向に歩いて行きました。
ゲトライデガッセ
ザルツブルク旧市街の中でメインの通りとなるのは、ゲトライデガッセ(Getreidegasse)です。
通りに沿って多くのカフェや土産物店が建ち並び、多くの観光客であふれていました。
ゲトライデガッセの東方向に見えたのは、ザルツブルグ旧市庁舎(Old Town Hall)の時計台です。
通りの店ごとに美しい看板が掲げられており、どのような店かすぐわかるようになっていました。 鉄細工でそれぞれ装飾され、とても素敵な雰囲気でした。
モーツァルトの生家
さて、旧市街で最も多くの観光客がまず足を運ぶのは、 モーツァルトの生家(Mozart Geburtshaus)でしょう。
鮮やかな黄色い外壁の建物がひと際目立ち、クラシック音楽ファンの聖地とも言える場所となっています。
1階にはお店が入り、2階から4階はモーツァルト記念館として公開されています。
私たちも見学しましたが、残念ながら撮影禁止でした。 モーツァルト自筆の楽譜やゆかりの品が数多く展示されており、見所多かったです。
大学広場
モーツァルトの生家から少し南に歩いたところには大学広場(University Square)があります。
周囲にはパステルカラーの外壁の建物が並び、素敵な街並みでした。
コレーギエン教会
大学広場の南に面して建つのはコレーギエン教会(Kollegien Kirche)です。
この教会はザルツブルク大学の付属教会だそうで、 2本の塔とドームが並び、白い外壁の美しい外観でした。
モーツァルト姉ナンネルの家
コレーギエン教会から通りを挟み東方向には モーツァルト姉ナンネルの家(Nannerl's house)があります。
姉ナンネル…と聞いてもピンとはこなかったのですが、 淡く黄色い外壁の2階部分にはそれを示すプレートがありました。
モーツァルト姉のナンネルは、この建物の2階に亡くなるまで住んでいたそうです。
ザルツブルクは街のあちらこちらにモーツァルトゆかりの場所があり、 実際に彼がこの界隈の同じ風景を眺め生活していたのかと思うと感動ものでした。
ザルツブルグ ザルツ
ナンネルの家から通りに沿って少し南方向に歩くと、塩の専門店があります。
ザルツブルグはドイツ語で「塩の城」という意味から名付けられたそうで、 岩塩の採取、輸出により栄えてきたそうです。
ザルツブルグ ザルツ(Salzburg Salz)では、ここでしか手に入らないような岩塩の商品や、 土産物用にお勧めの品が数多く置かれていました。
私もこの店で何種類か食用ソルトを購入しました。
モーツァルトのための劇場(旧祝祭小劇場)
更に南方向に道なりに進むと、突き当りには旧祝祭小劇場があります。
ここはモーツァルト生誕250年を記念し、2006年にモーツァルトのための劇場と改称されたそうです。
祝祭大劇場
そして隣接してあるのは祝祭大劇場です。 ここはモーツァルトのための劇場とともに、 格式高く伝統あるザルツブルク音楽祭のメイン会場となる場所です。
会場は岩盤をくり抜いて造られたそうで、2000席以上の座席があるそうです。
レジデンツ広場
ザルツブルク旧市街は、街を少し歩いていくだけでも次々と見所が現れます。 モーツァルトの生家や祝祭大劇場より東方向には、レジデンツ広場(Residenzplatz)がありました。
ザルツブルク旧市街の中央広場となる場所で、市内を回る観光馬車が並び多くの観光客であふれていました。
広場に面し西側にはレジデンツ(Salzburger Residenz)があります。 大司教の居城であった宮殿です。
ザルツブルグ大聖堂
広場に面し南側にはザルツブルグ大聖堂(Dom zu Salzburg)があります。 8世紀に創建され、その後改築された歴史ある建造物です。
ザルツブルク博物館
広場に面し東側にはザルツブルク博物館(Salzburg Museum)があります。
周遊ツアーとなると、博物館や美術館でゆっくり時間を使うことはなかなか難しいため、 どうしても外観のみの見学で終わらざるを得ないことがちょっと残念なところです。
レジデンツ広場周囲には見所がギュッと詰まっていたので、 もう少し自由時間がたくさんあればなぁ~と思いました。
でも、賑やかなゲトライデガッセではショッピングタイムを設けてくれていたので、 娘とあちらこちらのお店を順番に覗いて行きました。
やっぱり音楽の街だけあって、楽器にあふれてる~♪
モーツァルトグッズや、お馴染みのモーツァルトクーゲルチョコレートを扱う店がいっぱい~♪
何とも可愛いモーツァルトベア~♪ ベアサイズの小さなバイオリンもセットで購入しました!最高に可愛い♪
ザルツブルグの街観光は、ドイツ旅行の合間の半日でしたが、 濃縮された大満足の時間を過ごすことができました。
ザルツブルグ 観光マップ
(青ライン:実際に歩いた散策ルート・黄緑ライン:ゲトライデガッセ)