ドイツのボンに生まれたベートーヴェンは音楽の都 ウィーンを愛し、 35年間暮らし音楽活動を行います。
ウィーン旧市街中心からもほど近く、ベートーヴェンが10年ほど暮らした住居が 現在は博物館として公開されていることを知り訪れることにしました。
ベートーヴェン記念館(パスクァラティハウス)
ベートーヴェンは引越しを繰り返したことで有名で、何と80回近くも住居を変えたそうです。 その中で、このパスクァラティハウス(Pasqualatihaus)は 10年間という長期にわたり主な生活の場としたことから、お気に入りの場所であったと思われます。
ベートーヴェン記念館へのアクセス
さて、ウィーン国立歌劇場 (オペラ座)周辺から地下鉄に乗り、 10分ほどで最寄りのSchottentor U駅に着きました。 交通機関も整備されており、観光客にも便利♪
駅から出ると、すぐ目の前にはウィーン大学(Universitat Wien)の豪華荘厳な建物が見えました。 1365年創立で、ドイツ語圏最古・最大の大学だそうです。
旅行前に地図で確認していたところ、 ベートーヴェン記念館はウィーン大学から道路を挟み、東側すぐのところにありました。
それなのに、それが何と見つけにくかったことか…。。。
取りあえずウィーン大学に沿って南方向に歩いていくと、 小さな広場があり、塔が建っていました。
でも、周囲を見回しても、レストランが入った建物などが並んでいるだけで何ともわかりにくい…。
でも!
塔のある広場から東方向の高台を見ると5階建の建物があり、 手前には「BEETHOVEN-SOUVENIRS」と看板が見えました。
そして、建物の1階にはオーストリア重要文化財を示す紅白の旗。 これは間違いない!やっと、ベートーヴェン記念館を見つけることができたのです。
ベートーヴェン記念館 - 外観
坂道を上り、建物前に向かいました。 この建物は18世紀末に建てられ、友人のパスクァラティ男爵が所有していたそうです。
玄関から入り、階段を上ってベートーヴェンが住んでいた部屋に向かいました。 建物自体は現在もアパートとして利用されているそうで、記念館としては目立たない普通感。
ベートーヴェンはこの建物の最上階である5階に住んでいたそうで、 部屋の窓からは美しい街の風景を眺めることができたようです。
ベートーヴェン記念館 - 館内
館内に入ってまず目に飛び込んでくるのは、 なんとベートーヴェンが実際に使っていたというピアノです!
これはナネッテ・シュトライヒャーという女性技師が造ったそうで、 ベートーヴェンの作曲活動に大きく影響を与えたようです。
そして、ペダルが5つ…!どう使い分けしたのか、さっぱりわからない…
館内にはベートーヴェン直筆の楽譜が展示されていました。 彼はこの部屋で、誰もが耳にしたことのある「エリーゼのために」、「フィデリオ」、 そして交響曲第5番「運命」などを作曲したそうです。
何度も何度も手直しした跡が見られます。 かなり見づらいけど、並々ならぬ音へのこだわりと完成までの苦悩を感じます。
ベートーヴェンの胸像。 口は「への字」で、神経質で気難しい雰囲気が現れています。
ベートーヴェンのライフマスクだそうです。
さて、館内で娘が興味津々だったのは、視聴コーナーでした。 ベートーヴェンの作品を次々と聴くことができます。
そして、1階にはベートーヴェングッズなどが並ぶショップがありました。 可愛い音楽グッズもあり、ここでいろいろ購入しました♪
ベートーヴェン記念館は想像以上にとっても楽しかったです。 実際に彼の足跡の一部を感じることができました。 クラシックファンは必見の場所だと思います。
建物の場所を探すのにちょこっと時間を取られましたが、 訪れる前に、Google map などでもう少しチェックしておけば簡単に行くことができたと思います。 下の地図を参考に見て下さい。