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【鳥取 砂の美術館】大迫力の美しき砂像で世界を感じる - 鳥取旅行記

鳥取にある砂の美術館は、世界の砂像彫刻家が「砂」だけで造った「砂像」の展示美術館です。 誰もが一度は訪れたいと思う世界の観光都市にスポットを当て、 2006年から毎年新たな都市をテーマとした素晴らしい砂像の数々が展示されます。

砂で世界旅行・チェコ&スロバキア編

鳥取砂丘の景観とともに、砂の美術館に訪れるのを楽しみにしていました。 第1期 イタリア・ルネサンス編からスタートした砂の美術館は、今年で第13期を迎えています。

2020年は日本とチェコ・スロバキアの国交樹立100周年にあたるそうです。 このことから、今回のテーマは砂で世界旅行・チェコ&スロバキア編となっています。

3階の回廊からはチェコ・スロバキアを表現した展示室の全景を見渡すことができます。 砂で造られたとは思えない迫力ある素晴らしい作品の数々です。

多くの観光客を惹きつける魅力ある風景は、 半年の展示期間を終えると崩されて単なる砂の山に戻るわけですが、 2020年はちょっと事情が異なるようです。

新型コロナウイルスの影響で、展示期間は2022年1月3日まで延長されることが決定され、 現在ある砂像は例年より長期にわたり 514日間展示されるそうです。 (2021年2月1日~28日は休館)

例年より訪れる観光客はかなり減っているそうですが、 これら大作がたったの半年で無になってしまうことなく、少しでも長く展示され続けるのは喜ばしいことです。

チェスキー・クルムロフ

展示室入口側には、チェスキー・クルムロフの素晴らしい街の風景が見えました。 チェスキー・クルムロフは、世界遺産に登録されており、「世界で一番美しい街」と言われています。

2階の砂像展示室に降りて近くで眺めてみましたが、砂だけで造られたとは思えない繊細な美しさに魅了されます。

周囲をグルリっと回り角度を変えて眺めてみましたが、可愛い家々が建ち並び おとぎ話の中のような街の様子が見て取れます。

プラハ城と ヴルタヴァ川に架かるカレル橋

前方に広がるのは、プラハ城と ヴルタヴァ川に架かるカレル橋の風景です。 数々の展示物の中でも最大の見所といえます。

プラハ城は世界で最も大きく古い城と言われ、中世の時代に迷い込んだような風景が広がっています。

カレル橋はプラハ城と旧市街を結ぶ石橋で、ヴルタヴァ川に架かっています。

カレル橋を歩いてプラハ城へ向かうのは最高の醍醐味♪ 欄干にはキリスト教の聖人像が並んでおり、見事に再現されています。

プラハの錬金術

金属を変化させ黄金を作り出すことを試みていたというプラハの錬金術

不老不死の薬や惚れ薬なども研究していたそうで、ちょっと怪しげ。 現在も旧市街地に研究所跡が残っているそうです。

別方向を見ると、後ろにはうっとりするような素敵な砂像が♪

リブシェの予言

この美女は予言能力をもつリブシェ。 チェコを治めていた彼女は、ヴルタヴァ川ほとりに城がそびえる風景を予言し、 そこにプラハ城が築かれたという伝説があるのだそうです。

何とも魅力的で、優しくもあり力強くもある彼女の前でしばし眺め入りました。 この作品は私の一番のお気に入り♪

ルドフル2世とルネサンスの影響

神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世は、プラハの文化発展に貢献し、 彼の功績によりプラハにルネサンスが定着し芸術科学文化の都として名を馳せていったんだそうです。

ゴーレム伝説

ユダヤのシナゴークを舞台とし、動く泥人形の伝説があります。 泥人形はユダヤ人を迫害から救うために暴走し、 ゴーレムと化したそうで、独特の雰囲気があります。

中央の野生動物

中央ヨーロツパに広がる大自然の中に生息するたくさんの動物たちを表現しています。

プラハ窓外投擲事件

ローマ帝国に対する抗議活動として、プラハで行われた窓から人を投げ落とす事件を表しています。 1419年のプラハ窓外投擲事件の様子だそうです。

文学「フランツ・カフカ」

フランツ・カフカは、チェコ出身の小調家です。 これは代表作『変身』の中で、朝起きると主人公が虫になっていたという場面だそうです。

民族復興運動の音楽家たち

民族復興運動は1チェコ人としての誇りを取り戻そうとする動きで、 18世紀後半から始まりました。 スメタナ、ドヴォルザーク、ヤナーチェクなどの音楽家は、 チェコの伝統音楽を取り入れた楽曲を発表し、この運動の象徴となっています。

ビロード革命と現代化

チェコスロバキアでは1989年、血を流さず政権交代を訴えるビロード革命が行われ、 指導者ハヴェルを大統領とする民主主義国が誕生しました。 自由を訴え団結する多くの人々の姿が力強く表現されています。

天文時計とセドレツ納骨堂

旧市街にある15世紀に完成したプラハの天文時計と、 人骨を装飾に使用しているセドレツ納骨堂が再現されています。 中世の天文時計を見るのは大好きだけど、人骨の並ぶ様は 不気味さに溢れています。

ドラゴン伝説

街で暴れていた3つの首を持つドラゴンを倒した騎士が、助けた娘と結ばれるという ドラゴン伝説を表現しています。

ヤーノシークの伝説

ヤーノシークは18世紀初頭に実在し、 裕福な家から金品を奪い貧しい人に分け与える義賊だったそうです。 殺人の冤罪を被り処刑されてしまったそうですが、スロバキアの国民的英雄として今もなお人気があるのだとか。

スピシュ城とモンゴルの襲来

スピシュ城はヨーロッパで急速に支配を拡大していた モンゴル帝国軍から国を守るための建てられたそうです。 残念ながら1780年に火災で焼失し現在は廃墟となっています。

ボヘミアン・パラダイス

ボヘミアン・パラダイスは広大な自然保護地区に指定されており、 風化や浸食により独特の形に削られた奇岩の景勝地です。

屋外展示

作品数は少ないのですが、屋外にも人形劇とマリオネットなどの砂像が展示されています。

この小道は砂の美術館展示室から砂丘センター方向に向かっています。 砂丘センター駐車場を利用する場合は、サブゲートから砂の美術館に入館することができます。

小道に沿って、あちらこちらには可愛い動物たちが!

小さく愛くるしい砂像がたくさん~♪

そして、サブゲートまでの途中には展望広場があり、 鳥取砂丘と日本海を一望することができました。

念願かなって、やっと砂の美術館を訪れることができました。 たくさん写真も撮ってきたけど、目の前で見たその美しさ、素晴らしさは想像以上でした。

大迫力の砂像が目の前に広がるこの砂の美術館、ほかの国をテーマにする次回展示も見てみたいなぁと思いました。

・・・とはいえ・・・

砂の美術館は、もちろん感動したけど、、、

でも・・・ やっぱり実際に海外に行けるような日が早くきたらいいな・・・

下の写真は以前訪れたチェスキー・クルムロフの風景の一コマです。

赤茶色の屋根が広がり、物語の中の世界のようで本当に素敵♪ 砂像で表現された風景を見て、また訪れてみたくなりました。

砂の美術館周辺 航空写真

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