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【ゴールデンタイムホテル・ブラショヴ】 中世の街観光の拠点 - ルーマニア旅行記

ルーマニア周遊ツアーはブルガリアとセットになったものが多いと思います。 私たちのツアーはブルガリアのヴェリコ・タルノヴォから国境を越えて、 ルーマニアに入国する予定となっていました。

さて、その日の予定表には、バス移動 約8時間/375kmと書かれており、 今まで参加したツアーの中でも、かなりキツイ長時間の移動時間となっていたのです。

橋を渡りルーマニアに入国

朝食後にヴェリコ・タルノヴォのホテルを出発し110kmほど北に進むと、 目の前には穏やかで美しく青きドナウが見えてきました。

ドイツの黒い森地方を源流とし 10カ国を通り抜けるドナウ川は、 日本列島に匹敵するほどの長さで、総距離 2860kmの河川だそうです。 ブルガリアとルーマニアの国境となり、最終的には流れを黒海に注ぎこみます。

ブルガリアからルーマニアへの移動は、両国がシェンゲン圏に加盟していないため時間を要します。 まずはブルガリア側で出国手続き。

その後、ドナウ川橋 (Danube Bridge)を渡りました。 以前は友好の橋と呼ばれていたそうです。

国境沿いのところは撮影禁止ですが、税関と反対側方向のこちらは撮影OKということでした。

なお、日本出国前に添乗員さんから、日本円からルーマニア通貨への直接両替は空港で不可のため、 この国境のところですればよいとお話がありました。 何ヵ所か両替所があり、私も含めて全員そこで両替しました。

ルーマニア郊外を長時間のバス移動

少々時間を要したものの、順調にルーマニア入りしました。 道路沿いには社会主義っぽい建物群がポツンポツンと並んでいました。

国境から北はジュルジュ(Giurgiu)の街があります。 国境越えの交通の要所となる街だと思うのですが、 郊外の風景はかなり淋しいものでした。

殺風景な風景の合間には可愛く小奇麗な民家も見られましたが、 古びた建物が多く昔ながらの田舎町が多かったと思います。

下の写真はブラショヴから シギショアラ へ行く途中でカメラに収めた風景ですが、 朽ちたような木で覆われた壁面や塀の家々が多く見られました。

所得格差が大きく、特に地方では豊かとはいえない暮らしをしているのでしょうか。

大渋滞の中 一日中バス車内で

さて、この日の予定は約8時間のバス移動を経て、夕刻にはブラン城を観光することになっていました。

果たして長時間の移動時間と昼食時間やトイレ休憩時間を考えると 観光する時間がとれるのか、かなり心配していました。

また、ルーマニアはかなり交通渋滞がひどく、特にブカレストは交通渋滞都市のワーストの常連ということなんです。

その日の昼食はブカレスト市内のレストランで用意されていたのですが、到着は大幅に遅れました。

昼食後再びブカレストの街中を通りましたが、 ルーマニア観光中に誰しもが訪れるであろう国民の館(議事堂宮殿)あたりも大渋滞でした。

時間はどんどんずれ込み、ブラン城を訪れる時間は全く取れないまま 宿泊地であるブラショヴへと向かわざるを得なくなってしまったのです。

ブカレストからブラン城方面に向かうのは人気の観光ルートでしょうし、 やはり日程的に無理があったと思います。

ブラショヴのホテルに到着

ブラショヴのホテルに到着したのは19時頃でした。

ホテル前はブラショヴ中心に向かう幹線が走り、 郊外で見た風景とは雲泥の差の近代的な建物群が規則正しく並んでいました。

バス車内では郊外の風景を眺めたり、うとうとと眠り込んだりしながら それなりに時間を過ごしましたが、 移動時間は昼食や休憩時間を含めて約12時間に及び、かなり疲労感がたまっていました。

取りあえず、ゆっくりと休めるホテルに到着してホッと一安心。

Golden Time Hotel

宿泊したのは、ゴールデンタイムホテル・ブラショヴ(Golden Time Hotel)です。 ブラショヴ旧市街の中心となるスファトゥルイ広場から東方向 4kmほどのところに位置します。

部屋数44室のこじんまりとしたホテルですが、 フィットネスセンターやスパなどの設備も充実したAグレードホテルです。

ホテル前にはスーパー(Profi)があるようでした。 営業時間は長いようでしたが、今回はホテルでゆっくりと休みたかったため利用しませんでした。

ロビーは白を基調とし、スタイリッシュな雰囲気でした。

室内も明るく、綺麗でゆったりした広さでした。

私の部屋はシャワー&トイレで、バスタブは無しでした。

ゴールデンタイムホテル・ブラショヴでは2泊しました。

すぐ北にはカトリック教会があるようでしたが、 ゴールデンタイムホテル・ブラショヴ周辺には特に観光できるようなところも見当たらず、 朝の散歩もしないままでした。

なお、現地ガイドさんが観光プランを練り直してくれて、 何とか予定観光コースにはすべて行けるということになり一安心。 ホテルでゆっくりと休み、翌日からは無事ルーマニアの観光スタートとなりました。

移動ルートマップ

↓青ライン:ブルガリアのヴェリコ・タルノヴォから、ルーマニアのブラショヴまでの移動ルートです。 (黄緑ライン:本来行く予定だったブラン城経由ルート)