Blogger

【アレクサンダー・ネフスキー教会】 美しく国内最大の正教会と周辺の見所 - ブルガリア旅行記

ソフィア観光の目玉と言える場所は、アレクサンダー・ネフスキー教会でしょう。 観光拠点となるセルディカ駅からは、東方向 1kmほどのところに位置します。

最寄り駅はソフィア大学駅ですが、 セルディカ駅からアレクサンダー・ネフスキー教会にかけては観光ポイントが目白押しなので、 カメラ片手に歩いて散策するのがお勧めです。

アレクサンダー・ネフスキー教会

アレクサンダー・ネフスキー教会(Alexander Nevsky Cathedral)は、 ブルガリア正教の大聖堂です。 ブルガリア最大の大きさを誇り、最も美しい教会と言われています。

下の写真は、東側から見たものです。 光を浴びて色鮮やかなアレクサンダー・ネフスキー教会の美しさが際立って見えました。

白い外壁はアーチを描いた窓でグルリと囲まれ、上の淡い緑青色ドームが何とも美しい! 大小のドームは12個あるそうです。

写真ではわかりにくいですが、東側の一番大きなドームと西側の一番高い塔部分のドームは 黄金に輝いています。

アレクサンダー・ネフスキー教会はロータリー中央部に存在感ある姿を見せており、 周囲からその姿をじっくりと眺めることができます。

次に入口がある西方向から眺めてみました。 光線の関係で日陰になっており少し薄暗い状態でしたが、 東側からとはシルエットや雰囲気が全く異なって見えました。

ネオ・ビザンティン建築様式で建てられた巨大な大聖堂の高さは鐘楼を含めると50mもあり、 内部は5000人もの収容が可能な広さだということです。

アレクサンダー・ネフスキー教会は、ロシア帝国とオスマン帝国間の露土戦争における ロシア犠牲者を追悼するために1882年着工し、1912年に完成したそうです。

大聖堂の中は正教会独特の雰囲気。椅子は置かれておらず、 多くの人々の祈りの場となる空間が広がっています。 そして薄暗い中、巨大で眩いばかりに光り輝くシャンデリアに圧倒されます。

壁一面、そして見上げる天井に至るまで、周りは色鮮やかな壁画で埋め尽くされていました。

祭壇の回りには多くの聖人が描かれています。

見応えたっぷりのイコノスタスです。

独特の雰囲気のイコンも見られます。

大聖堂内には、名前の由来となったアレクサンドル・ネフスキーの遺品が収められています。 彼はロシアの危機を救った英雄の一人で、死後 正教会の聖人となりました。

アレクサンダー・ネフスキー教会は、外観、内部共に大変見所多く、 ソフィア観光の中でも特に印象に残りました。

聖ソフィア寺院

アレクサンダー・ネフスキー教会から北西方向を見ると、 道路沿いにライオン像が見えました。

ライオンはソフィアのシンボル的な存在だそうです。 周囲は美しく整備され、花壇には色鮮やかな花で彩られていました。

ライオン像の後ろにある建物は、聖ソフィア寺院(St. Sofia Church)。 ブルガリアで最も古い教会の一つだそうです。

アレクサンダー・ネフスキー教会の煌びやかな外観に比べると、とてもシンプルな雰囲気です。 しかし、歴史あるこの教会内部には美しいイコン絵などが掲げられ、 地下では遺跡も見ることができるそうです。

建物の前には記念碑がありました。 これは無名戦士の記念碑です。 戦争で亡くなったブルガリア兵を慰霊したものだそうです。

国交回復の記念碑

聖ソフィア寺院から道路を挟んで南側を見ると、 道路沿いに小さな記念碑が見えました。

あれ?よく見ると、日本語が・・・!

これは、国交回復の記念碑だそうです。

「日本・ブルガリア国交回復40周年を記念して、日本よりソフィア市に桜を50本寄贈する」と 書かれていました。 春に訪れたら、ソフィアで桜咲く風景を見ることができるのかな。。

それにしても、花壇の草花や木々に隠れ気味でほぼ目立たない記念碑でした。

東方正教会

国交回復の記念碑の後方には、目を引く外壁の建物が見えました。 山吹色とオレンジ色のスプライト柄でかなり印象的。

これは、Holy Synod of the Bulgarian Orthodox Churchだそうです。

よく整備された美しい庭園の中にあり、歴史ある東方正教会のようです。 外観だけの見学でしたが、花壇の花や芝生の緑と合わさってとても素敵な雰囲気でした。

解放者皇帝の騎馬像

そのエリアから南方向に少し歩くとツァール オスヴォデイテル通りに出ます。 ソフィアのメイン通りとも言える黄色いブロックが敷き詰められた道路で、見所たっぷりです。

アレクサンダー・ネフスキー教会からすぐ南には、 解放者皇帝の騎馬像(Monument to the Tsar Liberator)があります。

ロシアとオスマントルコの間で起こった露土戦争時、 ロシア皇帝によって、オスマントルコによる支配から解放されたことを称えて造られたそうです。

そこから東方向にはブルガリア最古の大学であるソフィア大学(St. Kliment Ohridski)があります。 19世紀に建てられたという建物は、荘厳な雰囲気です。

反対の西方向にはソフィアの観光ポイントが目白押し。 スヴェダ ネデリャ広場やセルディカ駅方向に向かって散策するのがお勧めです。

アレクサンダー・ネフスキー教会周辺 航空写真

(黄緑ライン:ツァール オスヴォデイテル通り)
縮小すると、ソフィアの各所観光ポイントがわかります。