ブルガリアの首都ソフィア。中心地から郊外、南方向にはヴィトシャ山があります。 その山のふもとに ひっそりと建っている教会が、1979年に世界文化遺産に登録された 聖ボヤナ教会です。
世界遺産 - 聖ボヤナ教会(Boyanska tsarkva)
午前中にソフィアの街中心部を観光し、バスに30分ほど乗ってボヤナ地区に到着しました。 素敵な雰囲気の門をくぐり中に入ります。
豊かな自然の中、落ち葉を踏みしめながら小道を歩いて行きました。
聖ボヤナ教会 - 外観
回りの木々は美しく剪定され、小道周囲も整備されて絵画の中の世界のようでした!
そして、前面に姿を現した小さく可愛い建物が聖ボヤナ教会です。
自然の中にポツンと建つ小さな小さな建物で、とても教会とは思えない外観。 しかし、良好な状態で残るフレスコ画を堪能できる世界遺産の教会なのです。
さて、聖ボヤナ教会は貴重なフレスコ画の保存状態を保つため厳重に管理されています。 内部見学は人数制限されており、8人ごとに限られた時間内で行うように決められているのです。
私たちのツアーも、前半と後半の2グループに分けて内部見学することになっていました。 後半組になった私は、待ち時間を利用して教会の周囲を見にいきました。
ブルガリア正教会である 聖ボヤナ教会は、11世紀頃に創設され、以降2回増築されたそうです。 このため、3つの聖堂が寄り集まったようになっていて、建築様式が混在しています。
側面からは3様式の建物が横に広がっているのがよくわかります。
前面から見た時は「小さなおうち」って感じだったけど、 素朴なレンガ造りながら歴史を感じさせる味わいのある建物です。
少し待って前半組の見学が終わり、教会内に入ることになりました。 残念ながら内部での写真撮影は一切禁止でした。 バッグなどの手荷物もすべて入口で預けてから見学することになります。
聖ボヤナ教会 - 内部
教会内部では、目をみはる見事なフレスコ画が見られます。
壁面や天井など一面に美しいフレスコ画が描かれています。 13世紀に描かれたフレスコ画は世界遺産に登録されています。
特に有名なのが「最後の晩餐」のフレスコ画で必見です。
建物外部からは想像もつかない圧巻のフレスコ画の数々で、 あっという間に見学時間は終わってしまいました。
さて、帰り道に人だかりができている…と思ったら、 テレビカメラを前にツアーのお仲間の方がインタビューに答えていました。
どんな内容の、何の取材か定かではなかったのですが、 度胸タップリのおばさまでした!
11世紀に建てられ歴史ある聖ボヤナ教会は、内部のフレスコ画はもちろんのこと、 教会の外観や周囲の自然豊かな風景も素晴らしく、楽しく観光できました。
色鮮やかな落ち葉が敷き詰められた風景を名残惜しく振り返りながら、 バスに向かいました。
聖ボヤナ教会周辺 航空写真
縮小すると、ソフィア中心部、リラ修道院等との位置関係がわかります。