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【リラ修道院】 色彩豊かなフレスコ画と壮大で歴史ある世界遺産 - ブルガリア旅行記

ブルガリアの首都 ソフィア(Sofia)から、約70kmほど南方向にあるリラ(Rila)の村。 そこから山間の中の道を東方面に進んだところに世界遺産の リラ修道院(Rila Monastery)はあります。

世界遺産 - リラ修道院

標高1150mほどの山深い中に、壮大なスケールで姿を現すリラ修道院。 その独特の美しい雰囲気に誰もが息をのみます。

入口

山深い景観の中の細い道をどんどん進み、 多くの観光バスが並ぶ駐車場に到着。 そして、すぐ目の前には小さな入口が見えました。

アーチ状の入口は色鮮やかで、美しい青い色が目を惹きます。

門の中は、天井に至るまで美しいフレスコ画が描かれていました。

聖母誕生教会

敷地内に入ると、そこには四階建ての建物がぐるっと広がり、 その中に聖母誕生教会があります。

10世紀、ここを修行の地としたイヴァン・リルスキーを中心に リラ修道院は建立されました。 国内最大の修道院であり、ブルガリア正教の信者や観光客が次々と訪れています。

残念ながら、1833年の火事により建物の大半を消失したそうなのですが、その後再建。 その歴史、文化的な価値から世界遺産に登録されており、 ブルガリアを代表する修道院、観光地となっています。

回廊のフレスコ画

聖母誕生教会内部は、壁面や天井一面に美しいフレスコ画が描かれており大変見応えがあります。 教会内部の写真撮影は不可ですが、 外側の回廊でも、フレスコ画が一面に描かれているのを見ることができます。

目を見張る美しさ!

隙間なく美しいフレスコ画で覆い尽くされています。

4階建ての1階部分のみしか見学はできませんが、見応えたっぷりです!

建物全体に描かれた美しいフレスコ画を眺めながら、 回廊を歩いていきました。

天国と地獄の様が描かれているフレスコ画もあります。 人々にどう行動すべきかわかりやすく考えさせる 信仰心のよりどころとなるようなものだったのでしょうか。

フレリョの塔

さて、聖母誕生教会の北側にはフレリョの塔があります。

この塔は火災の被害を受けなかったため、 14世紀 建立当時の姿をそのまま見ることができる貴重な文化財です。

塔の高さは24mあり、塔の上には有料で登ることができます。

最上階にある礼拝堂では、14世紀に描かれたフレスコ画を見ることができます。 時間があればぜひ登ることをお勧めします。

なお、塔の1階はお土産屋があります。

修道院博物館

聖母誕生教会の東側の奥の方には修道院博物館があり、 リラ修道院ゆかりの品が数多く展示されています。

中でも必見の品はラファエロの十字架です。

19世紀初頭にラファエロによって作られた小さな十字架なのですが、 聖書の場面などが何とも細かく彫られています。 更に50cmの十字架には、1500人もの人物が彫り込まれているのです。

見学は有料、写真撮影不可ですが必見です。

Bakery of Rila Monastery

さて、リラ修道院のすぐ近くには人気のパン屋さんがあるとのこと。 添乗員さんお勧めで、北門から外に出て歩いて行ってみました。

煉瓦造りで可愛い外観♪ ここの揚げパンが大変人気で、もっちりとしてとても美味しいそうです。

食べたかったけど、ツアーのお仲間がずらっと並んでいました。 限りある時間、残念ながら断念しました。

それにしても、山々の紅葉が素晴らしかったです。

リラ修道院の北側の門から再び敷地内へ戻りました。 こちらの門も、フレスコ画が綺麗~♪

多くの人々の信仰の拠り所となってきたブルガリア正教会の総本山であるリラ修道院は 独特の空気感があり、今まで見たことのない歴史と文化を感じました。

リラ修道院周辺 航空写真

縮小すると、ソフィアなど観光地との位置関係がわかります。