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【クラクフ 旧市街の見所】 中世の雰囲気が残るヨーロッパ最大級の街 - ポーランド旅行記

クラクフ(Krakowa)はポーランド南部の国境沿いの都市で、 首都ワルシャワからは約300kmほどのところに位置します。 14世紀から17世紀初頭までは、ポーランド王国の首都が置かれた歴史ある都市です。

戦災の被害をほとんど受けなかったため、中世のままの美しく歴史ある街並みを楽しむことができます。 現存する旧市街の中ではヨーロッパ最大級の広さを誇るそうで、世界遺産に登録されています。

クラクフ市内を流れるヴィスワ川(Wisla River)沿いには、 ポーランド国王の旧王宮があったヴァヴェル城(Wawel Royal Castle)があり、 その北には旧市街が広がっています。

ヴァヴェル城については こちらに書いています

クラクフ中央市場広場

クラクフ観光拠点となるクラクフ中央市場広場(Rynek Glowny)は 旧市街の中心に位置し、常に人で賑わっています。 美しい歴史的な建物や教会などに囲まれた200m四方の広場は、中世の雰囲気タップリ♪

この日はどんよりとした天気で青空が望めなかったのが残念でしたが、 広々とした中央市場広場周囲をグルリと美しい外壁で彩られた建物が取り囲み素敵な雰囲気でした。

通りのあちらこちらでは、美しく着飾った馬車が観光客を乗せて走り抜けていました。 中世の街並みの中に溶け込んで、絵になります。

聖マリア聖堂

中央市場広場の中でも、聖マリア聖堂(Bazylika Mariacka )の前には ひと際多くの人々の姿が見られました。 聖マリア聖堂は1222年にゴシック様式で建てられた教会で、 ポーランドの中で最も美しい教会と言われているそうです。

2本の尖塔がそびえ立つ外観ですが、左右の尖塔は全く雰囲気が異なります。 それぞれ高さは81mと69mあるそうで、高い塔からは毎時間ごとに ヘイナウ・マリアツキ(Hejnal Mariacki)と呼ばれるトランペットの演奏が行われるそうです。

残念ながら外観だけの見学になったのですが、聖マリア聖堂の内部は大変見応えがあり、 主祭壇の後ろにあるファイト・シュトースの祭壇画は必見です。

ゴシック期の祭壇画としては最大のもので、高さ13mもあるそうです。 せっかく教会前まで訪れたのに、中に入って黄金に光り輝く祭壇画をぜひそばで見たかったなぁ~

アダム・ミツキェヴィチ像

中央市場広場にはアダム・ミツキェヴィチ像(Adam Mickiewicz Monument)が建っています。

アダム・ミツキェヴィチは、ポーランドを代表するロマン派詩人だそうで、 彼の銅像はポズナンや ワルシャワにも建てられています。 彼の名前がついた大学もあり、ポーランドにとって大きな功績を残した偉人のようです。

彼の足元には、「祖国」「科学」「勇気」「詩」を象徴する4人像があり、羽ばたくワシの像もあります。 彼の生誕100周年を記念して1898年に建てられたもののナチス侵攻により破壊され、その後復元されたそうです。

織物会館

アダム・ミツキェヴィチ像の更に西、広場の中央に建つのは、織物会館(Sukiennice)です。 ルネッサンス様式の美しい外観で、かつては織物の取引所でした。

現在 1階は土産物店が連なり、様々な商品が売られています。 長い通路の両側に次々と店舗があるので、 ポーランドの民芸品やクラクフの伝統的な土産物を選ぶのに目移りしちゃいます。

私はここで、娘たちと自分用の小箱を購入しました。 種類がたくさんあってずいぶん悩みましたが、木彫りで、とても可愛い~♪ 大きさもいろいろあります。

地下には博物館、2階には国立美術館があるので、 時間があればゆっくりと1日過ごしたいところです。

時計塔

織物会館の更に西にあるのは、旧市庁舎の時計塔(Town Hall Tower)です。 14世紀に建てられた市庁舎は残念ながら1820年に取り壊されたそうですが、 赤いレンガの時計塔は現在も存在感ある姿を見せてくれています。

時計塔の高さは70mあり、時計の直径は3mもあるそうです。 できれば市庁舎と一緒に当時の姿を見たかったけど、 美しい時計塔は見応えたっぷり。 この塔には上ることができ、クラクフ旧市街を一望できます。

ヤゲロニア大学 - コレギウム マイウス

時計塔のあたりから西方向200mほど歩くと、ヤゲロニア大学があります。 ポーランドを代表する名門大学です。 天文学者のコペルニクスも、この大学で学んだそうです。

ヤゲロニア大学は1364年に創設されたポーランド最古の大学で、 赤いレンガ造りの風格ある建物です。

大学内でも、最も古い建物はコレギウム マイウス(COLLEGIUM MAIUS)と呼ばれています。 中庭を取り囲む美しい回廊があり、中には無料で入ることができます。

ちなみに、ここに取り付けられた時計は人形が出てくるからくり時計になっているそうです。 残念ながらうまく時間が合わず、外観のみの見学となりました。

歴史ある大学の建物を西方向に歩いていくと、緑豊かな公園があります。

広大な公園の中には遊歩道がまっすぐ伸び、観光客の姿のほか、 地元の人々の憩いの場所にもなっているようでした。

聖ペテロ聖パウロ教会

中央市場広場から南に向かって歩いていくと、ファザードが美しい教会があります。 クラクフで最初にバロック様式で建てられた 聖ペテロ聖パウロ教会(Church of Ss Peter & Paul)です。

ファザードは白を基調とした趣ある外観ですが、 後方には丸いドームが重なり合って見えます。 改めて横から建物を見ると壁面は赤茶色の煉瓦で、 前面の雰囲気とは全く異なっていました。

教会前には12聖人の彫像がズラリっと並んで、出迎えてくれます。

聖ペテロ聖パウロ教会の隣には、歴史を感じさせる教会が並んで建っています。 そして、教会前は聖マリア・マグダレン広場になっており、 このあたり一帯 中世の雰囲気たっぷりです。

聖アンドリュース教会

聖アンドリュース教会(St. Andrew's Church)は、 11世紀に建てられたクラクフで最古の教会です。 聖ペテロ聖パウロ教会の隣にひっそりと建っています。

外壁はところどころが剥がれたようなまだら模様で、当時のままの姿を見ることができます。 豪華さはないのですが、歴史を感じる佇まい。 2本の尖塔がそびえ立っています。

ここから更に南に歩いていくと、ヴァヴェル城があります。

ヴァヴェル城については こちらに書いています

ところで、地図を見るとよくわかりますが(ページ一番下の地図参照)、 クラクフ旧市街は、周囲を公園と遊歩道で囲まれています。 公園名は位置によって異なっていますが、いずれも緑豊かで美しい風景を堪能できます。 時間に余裕があれば、ゆっくりとベンチに座り休憩しながら街散策を楽しみたいものです。

クラクフ旧市街観光スポット

縮小すると、ワルシャワなどとの位置関係がわかります。