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【トルン旧市庁舎周辺の観光スポット】 中世の雰囲気が残る美しい街並み - ポーランド旅行記

トルン(Torun)の旧市街は現在も中世の雰囲気をそのまま残し、 赤茶色のレンガ造りの建物が多く並んでいます。 13世紀 ドイツ騎士団によって作られ、その後 14~15世紀にハンザ同盟都市として発展した街で、 美しい街は世界遺産に登録されています。

トルンはワルシャワから北西方向 約250kmほどのところに位置します。 私たちのツアーは旧市街にほど近いホテルに宿泊し、 翌朝 徒歩でトルンの街観光に向かいました。 (実際に歩いたルートは、ページ下 地図参照)

ヨハネ・パウロ2世像

ホテルから南方向には、道路両側に公園が広がっていました。 道路に沿って南方向に200mほど歩き、東側の公園内を見ると ヨハネ・パウロ2世像(Pomnik Jana Pawla II)がありました。

彼はポーランド出身で、第264代ローマ教皇となった方です。 多くの宗教関係者から今なお尊敬されており、大変人気の法王であったそうです。

ニコラウス・コペルニクス大学

道路を渡り、更に南に広がる旧市街へ歩いていきました。 まず、目に入ったのはニコラウス・コペルニクス大学(Uniwersytet Mikolaja Kopernika) の建物です。

コペルニクス大学はポーランド有数の名門大学で、この地で誕生したコペルニクスの名前がつけられています。 日本学科があり、国際交流など日本とのつながりも深いようです。

旧刑務所

大学に面した道を東に向かって歩いて行くと、レンガ造りの丸い建物が見えてきました。 旧刑務所内の建物だそうです。

どの方向を見ても、がっちりしたレンガ造りの強固な建物が並んでいますが、 刑務所と聞いたせいか、レンガの色合いも寒々とした雰囲気です。

トルン聖母マリア教会

旧刑務所と道路を挟んで東にある広大な敷地内の建物は、 トルン聖母マリア教会(St. Mary's Church)。 ゴシック建築で風格ある建物です。 (大きすぎて、とてもじゃないけど全体が写真に収められない…)

外観しか見ることができなかったのですが、内部には素晴らしいフレスコ画があり、 ステンドグラスも素晴らしいとのこと。 自由時間があれば、ゆっくりと見学したかったです。

なお、玄関横の壁面にはトルンの地図が貼りつけられていました。 赤茶色の美しい街並みが綺麗に立体的に描かれており、とてもわかりやすく街歩きの参考になると思います。

地図の左上がコペルニクス大学、右下がドイツ騎士団城跡。 この地図の左上端から右下端に向かって、観光しながら歩いていきました。

聖母マリア教会に面した道を南東方向に歩いていくと、旧市街広場に出ます。 トルン旧市庁舎が見えてきました。

トルン中央郵便局

旧市庁舎の西隣には、旧市庁舎に負けず劣らず立派なレンガ造りの建物がありました。

この建物は、トルン中央郵便局(Torun Central Post Office)だそうです。 なんて素敵!郵便局とは思えない風格ある美しい外観です。

トルン聖霊教会

郵便局の南方向に並んで建つのは トルン聖霊教会(Church of the Holy Spirit)です。

赤茶色の郵便局や旧市庁舎の建物の隣に、ベージュ色の壁面や白く伸びた柱が映えてとても綺麗です。

さて、そのあたりから改めて旧市庁舎の方を眺めてみました。 見る方向によって、様々な表情を見せてくれます。

バイオリン弾きの噴水

トルン聖霊教会の入口付近から旧市庁舎の方を見ると、銅像があります(旧市庁舎の南西方向)。 これはバイオリン弾きの噴水(Pomnik Flisaka w Toruniu)です。

このバイオリン弾きの像の下は噴水になっており、カエルがグルリっと像を囲んでいます。 過去にカエルが大量発生した時、このバイオリン弾きの奏でる音楽によりカエルを街から追い出したという逸話があるとか。

ちなみに、カエルの背中を撫でると幸せになるという言い伝えもあり、カエルちゃん達はみんなピッカピカでした。 でも、実はバイオリンにちょこんと乗ったハトに気をとられちゃって、 写真を撮ることも、カエルちゃん達を撫でることも忘れてました…
(゚´д`゚)

トルン旧市庁舎博物館

街の中心地 旧市庁舎広場にある旧市庁舎。 14世紀末にゴシック様式で建てられ、北ヨーロッパ随一の美しさを誇っています。

現在は旧市庁舎博物館(Stary Ratusz Muzeum)として公開されています。 夏季には塔に上がり、旧市街を一望することができるそうです。

旧市庁舎は中庭を囲むように建っており、中庭に入ることができます。 中庭からも、時計台が綺麗に見えます。

建物に絡みついたツタの葉も赤く色づいて綺麗♪

ドアの上には天使像があります。これはトルンの象徴だそうで、城門の鍵を持っています。

コペルニクスの像

旧市庁舎の南東方向の角には堂々たる立ち姿の像があります。 これはコペルニクスの像(Nicolaus Copernicus Monument in Torun)です。

コペルニクスは、言わずと知れたポーランド出身の天文学者で、手には天球儀を持っています。 当時すべての天体は地球の周りを回っているとされていた天動説に対し、1543年に地動説を唱えました。 彼の生家は、このトルンの街にあります。

ピエルニク - トルン名物のお菓子

旧市庁舎付近は、カフェやショップが建ち並んでいます。 多くの観光客が行き交い賑わっていました。

さて、トルンでぜひ買いたいお菓子がピエルニク(PIERNIKI)。 ジンジャーを使った洋菓子です。

私たちはガイドさんに教えてもらい、旧市庁舎から通りを南に歩いていったところにある、 コペルニック・トルン・カタルジンカ(Kopernik Torun Katarzynka)へ。 私はチェリーやプラム入りのものを、おみやげとして幾つか購入して帰りました。

ピエルニクはシナモンやジンジャーの風味がきつく、ちょこっと癖があるので好みが分かれるかもしれないけど、 この街の名物なので、ぜひお試しを!

トルン旧市街はコンパクトで主な観光地は徒歩で回ることができます。 旧市庁舎広場を拠点として、街歩きをお楽しみ下さい。

旧市庁舎からドイツ騎士団城跡への観光ルートについては こちらに書いています

宿泊ホテルからトルン旧市庁舎広場 ルートマップ

実際に歩いたルートマップです。
縮小すると、トルン旧市街の各所観光ポイントがわかります。