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【アルコバサ修道院】 世界遺産に登録された中世の建築群 - ポルトガル旅行記

アルコバサ(Alcobaca)は、ポルトガルの首都リスボンから 北方向約120kmのところに位置します。 アルコア川とバサ川の合流点にあり、 ユネスコの世界遺産に登録されているアルコバサ修道院(Mosterio De Alcobaca)には多くの人が訪れます。

アルコバサ修道院

風格ある外観

アルコバサ修道院は、 ポルトガル初代国王アフォンソ1世により、12世紀建造が始められました。

その後、増改築が繰り返されていますが、 当時のまま残されているゴシック様式の部分はポルトガル最古のものだそうです。

アルコバサ修道院の西側に向かい、入口正面に向かいました。 建物が長すぎて写真には左半分しか写っていませんが、風格ある堂々たる立ち姿で左右に伸びています。

アルコバサ修道院のファサードは、18世紀に改築されたそうでバロック様式になっており、 左右の建物とは少し雰囲気が異なります。

18世紀に後から彫像や塔が加えられたそうで、見応えある美しいファサードとなっています。

内部の見所

アルコバサ修道院の内部は、とてもシンプルなゴシック様式になっています。

壁面や天井に華やかな装飾や彫刻は見られませんが、質素ながら重厚感ある雰囲気です。

このアルコバサ修道院内部の見所の一つは、 ペドロ(Pedro)イネス・デ・カストロ(Inesde Castro)にまつわる悲恋物語と2人の墓です。

正妻コンスタンサがいるにも関わらず、侍女イネスと不倫関係に陥ったペドロ。 美しく豪華に装飾された2人の墓は、アルコバサ修道院の中に並んで置かれています。

王の広間(Sala dos Reis)には、修道士たちによって作られたというポルトガル歴代国王の像が並んでいます。

美しいアズレージョが壁面を飾っています。

王の広間を通り抜けると、ドン・ディニスの回廊(Claustro de D.Dinis)に出ます。 中庭を囲むこの回廊は、14世紀にディニス王によって造られたものだそうです。

ドン・ディニスの回廊からは、教会の鐘楼を望むことができます。趣のある風景です。

アルコバサ修道院 - 周辺の街並み

アルコバサでは修道院の見学のみの観光でしたが、 周辺にはお洒落なカフェやお店が立ち並び、素敵な雰囲気でした。

アルコバサ修道院を出て、ツアーバスの停車位置まで少~しだけアルコバサの街歩き。 北方向には、レプブリカ広場(Praca da Republica)があります。

更に北に行くと、かなりカラフルにRio Alcoaとアピールした アルコア川が目にとまりました。 看板に比してちょっと地味目な感じ。

白を基調とし淡いピンクが映えて、美しい建物が並んでいます。 とても素敵な雰囲気の街並みです。

アルコバサではほとんど街歩きはできなかったので、街の雰囲気はあまりわからなかったのですが、 世界遺産であるアルコバサ修道院をゆっくりと見学し、素敵な時間を過ごすことができました。

アルコバサ修道院 周辺マップ

縮小すると、ポルトや、リスボンとの位置関係がわかります。