タリンの旧市街は トーンペア地区と呼ばれる丘の上と、 丘から降りてきた周辺の下町地区に分かれています。 トーンペア地区は、現地ガイドさんと一緒にひと通り軽~く歩いたのですが、 翌日も自由時間がたっぷりとあったので、もう一度自分で行ってみることにしました。
さて、前日はトーンペア地区にバスで行ったため、いざ歩いて行こうとすると、 登り口は 聖ニコラス教会の近くにあるらしい・・とうろ覚えの情報はあったものの、 聖ニコラス教会のどちら側にその道があるのかわからず、悩んでしまいました。 でも、迷いながらも、街の観光ポイントにいくつか出会いました。
キーク イン デ キョク
まずは、 聖ニコラス教会を右手に、南方向に歩いて行きました。
途中で右方向に行く道の奥に見えたのは キーク イン デ キョク(Kiek in de Kok)という砲塔。 現在は、防衛博物館となっているそうです。
事前予約が必要だそうですが、Kiek in de Kokでは、 地下トンネルツアーがあり、17世紀に造られた地下道を通りながら 当時の防空壕などを見学できるそうです。 時間がうまく合ったならば、とても興味深いツアーなのでぜひ行ってみたかったです。
エストニア独立戦争戦勝記念碑
そのまま道なりに南に進むと、 ワバドゥセ広場(Vabaduse Square)に出ます。 旧市街の趣のある雰囲気とは全く異なり、殺風景な感じ。
西方向にある大きなモニュメントは、 エストニア独立戦争戦勝記念碑(War of Independence Victory Column)です。
聖ヨハネ教会
ワバドゥセ広場の東方向にある黄色い外壁の建物は、聖ヨハネ教会(St. John's Church)です。 19世紀に、ネオ・ゴシック様式で建てられたものだそうで、中は無料で見学できます。
目的地トーンペア地区へは、このあたりからも Kiek in de Kokの横を通って上っていけるようでしたが、 捜していたルートでは無かったので、一度 聖ニコラス教会付近まで戻りました。
長い足と短い足
ところで、トーンペア地区と下町地区を結ぶ主なルートは2つあって、 一つは長い足と呼ばれる、ピックヤルク通り(Pikk Jalg)。 (下の地図:橙色ライン)
もう一つは短い足と呼ばれる、リュヒケ・ヤルグ通り(Luhike Jalg)。 (下の地図:黄緑色ライン)
長い足は通ってないのですが、短い足は下の写真のように 建物の間に階段が続く通りです。
さて、トーンペア地区への道を捜して 聖ニコラス教会のすぐ西の通りを歩いていると、 たまたま数人の観光客が建物の下部にあるトンネルのようなところを通り抜けていくのを見かけました。
もしかして・・と思ってそのトンネルを通り抜けると、 やはりトーンペア地区に行けそうな感じ。 トンネルの前にあった細い階段を上って行きました。 (下の写真は、振り返ってトンネルのある建物を裏側から撮ったもの。)
デンマーク王の庭園
階段を上がると、そこはデンマーク王の庭園(Danish King's Garden)と呼ばれる高台でした。 短い足から上ってきても、同じくここに着きます。
デンマークの国旗はここが発祥とされ、象徴的な黒い像が佇んでいます。
近くには、博物館カフェ(Maiden's Tower - Museum-Cafe -)があり、 城壁が伸びています。ゆっくりと休憩するのにピッタリな場所ですね。
この広場には黒く大きな修道士の銅像が3つあるのですが、 そのうち2つは城壁側にいます。 その2体の間を通って奥に進むと、アレキサンドルネフスキー聖堂が目の前に姿を現します。
城壁の反対側は見晴らし台になっており、 すぐ目の前には 聖ニコラス教会の高い塔がそびえ立っています。 左の片隅には、もう一体の修道士の銅像があります。
このように、私は下調べが不十分で(というか、方向音痴で…)、 トーンペア地区に行くのに迷ってしまいましたが、 素敵な観光スポットもいろいろ見ることができ、おもしろかったです。
旧市街 南地区観光スポットマップ
縮小すると、タリン旧市街の各所観光ポイントがわかります。
※橙色ライン …長い足 ピックヤルク通り(Pikk Jalg)
※黄緑色ライン…短い足 リュヒケ・ヤルグ通り(Luhike Jalg)
※青色ライン…このページに記載している、私が通ったルート