ヴィル門(Viru Varavad)から旧市街に入ると、 美しい中世の世界が広がっています。 奥には タリン旧市庁舎の細長い塔がそびえ立ち、 華やかなヴィル通り(Viru Street)が旧市庁舎方向に伸びています。
目抜き通りである ヴィル通りの両側には、 お洒落なカフェやレストランが立ち並び、観光客で賑わっています。
朝の風景も、夜のライトアップされた風景も本当に美しく、歩くだけでも、とっても楽しい! タリン滞在中、何度も何度もこの道を通りました。
ヴィル通りに入ってすぐ、左側のステーキハウス前のベンチには 何とも存在感ある牛さんが、色っぽく足を組んで座っていました。
ラエコヤ広場
さて、ヴィル通りを道なりに 200mほど歩き、曲がり角のところで右側を見ると、 タリン旧市庁舎の高い塔が目に入ります。
その曲がり角のところをタリン旧市庁舎の方に歩いて行くと、目の前にはとても素敵な広場が! そこは 旧市街の中央に位置し、観光拠点となるラエコヤ広場 (Raekoja Plats)です。
まるでテーマパーク!様々な色の美しい建物がラエコヤ広場の周囲に建ち並んでいます。
どちらの方向を見ても絵になる素晴らしい風景です。 冬でなければ、オープンテラスのカフェでのんびりと時間を過ごしたいところですが、 寒さを忘れさせてくれるほど素敵な広場です。
タリン旧市庁舎
タリン旧市庁舎(Tallinn Old Town Hall)は、ラエコヤ広場でもひと際目立つ シンボル的な建物です。 1402年から1404年にかけて建てられ、この素敵な石造りの建物は北欧最古のゴシック建築とのこと。
旧市庁舎の塔の高さは65メートルあり、夏の間は塔の上に登ることもできるそうです。
その塔の一番先端には、旗を持った兵隊さんが立っています。 これは、風見トーマスおじさん(Vana Toomas)と呼ばれる人気者。 風見鶏の役目を、塔の先端で頑張っているんですね。
ちなみに、塔の先端のおじさんはよく見えなかったけど、 1530年に作られた初期のトーマスおじさんは、 旧市庁舎の中に入ると目の前でじっくりと見ることができます。
旧市庁舎の中は、入館料を払って見学することができます。 催し物はシーズンによって変わるようです。 私が行った時は、美術展を行っていました。
市議会薬局
ラエコヤ広場でもう一つ人気の観光スポットとなっているのが、 市議会薬局(Raeapteek)です。 この薬局は、創業 1422年で、ヨーロッパ最古の薬局の一つだそうです。
場所は、旧市庁舎を背に、反対側の右角の建物になります。
ラエコヤ広場に面しており、薬局として現在も機能しているわけですが、 自由に出入りできるため、多くの観光客が中を見学していました。
入口のお洒落なドアの上には、独特の字体で、Raeapteekと掲げられています。
カウンター周辺にはたくさんの薬が並んでいましたが、 薬を要している人はあまり見当たらず、薬剤師さんも暇そうに観光客を見守っていました。
薬局の奥は、博物館のようになっており、 ヘビやらカエルやら、当時の薬の陳列があったり、 昔の貴重な薬剤製造用の道具などが並んでいます。 興味深いものもいろいろあるので、ぜひ訪れてみては。
ラエコヤ広場周辺マップ
縮小すると、タリン旧市街の各所観光ポイントがわかります。