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【聖霊教会・Vaimu通り・三人兄弟】 ラエコヤ広場から北へ - エストニア旅行記

タリン旧市街の中央にあるラエコヤ広場から、 旧市庁舎を背に北方面を見ると、建物の奥には聖霊教会の高い塔が見えます。

建物の間の路地を 聖霊教会の方向に歩いて行くと、 ピック通り(Pikk Street)に出ます。 ピック通りは、旧市街北方向の出入り口 スール・ランナ門ラエコヤ広場を結ぶメインストリート。 ヘルシンキから航路でタリンに来る観光客の多くは、この道を通って旧市街中心に向かいます。

タリンの街並みは素敵なところが多いですが、このあたりの建物もとっても美しいです。

聖霊教会

右方向には、ひと際高い聖霊教会(Holy Spirit Church)の塔が目に飛び込んできます。 聖霊教会は、白い外壁のシンプルな造りで、タリンに現存する最古のゴシック教会だそうです。

教会入口の斜め上には、大きな時計があります。 タリン最古の時計で、1684年に造られたそうです。

ところで、聖霊教会は庶民たちのために建てられた教会だそう。 文字を読むことができない人が多かった建設当時においても、 新旧聖書の教えが理解できるよう 貧者の聖書と呼ばれる57枚の絵が掲げられています。 美しいステンドグラスも必見です。

マイアスモック・カフェ

さて、聖霊教会のすぐ隣にある淡い黄色の外壁の建物は、 老舗のマイアスモック・カフェ(Maiasmokk Cafe)です。

旧市街の便利な場所にあり、ケーキなど 美味しいと評判です。 また、地下には綺麗なトイレがあるので、散策途中の休憩にピッタリです。

エストニアのお勧めチョコ、カレヴチョコレート(Kalev)が並んでいます。 カフェは利用しなかったのですが、無料でトイレをお借りしたので チョコを数個購入しました。

マイアスモック・カフェは、 Pikk Streetと、 Puhavaimu Streetが合流する角地にあります。 北方向に向かって、ピック通りを歩いていきます。

アールヌーヴォー建築群

ピック通りを少し歩いていくと、通りの両側には 19世紀末から20世紀初頭に建てられたというアールーヌーヴォーの 美しい建物が見られます。

アールヌーヴォー建築群は、リガの アルベルタ通り(Alberta Street)が有名ですが、 タリン旧市街の建物も 何とも言えない美しさです。

のんびりと上を見ながら街散歩をしたい通りです。

ブラックヘッドの会館

更に少し北方向に進むと、右側にあるのがブラックヘッドの会館(House of Blackheads)。 1597年にルネッサンス様式で造られた建物で、 建物の両側には青い旗が掲げられ、美しいカラーのドアは独特の風格があります。

ブラックヘッドの会館は、商人組合の会館として使われたそうです。 中には入れませんが、外観を見るだけでも十分価値があります。

ヴァイム通り - 幽霊通り

そのまま道なりに歩いていくと道が二手に分かれ、ピック通りは左側に伸びています。 少し進むと、華やかなタリンの街に不釣り合いな ちょっと殺風景な寂れた通りがあります。 この通りは、ヴァイム通り(Vaimu Street)。

その昔、ここの通り付近に住んでいたオランダ商人が妻を殺してしまうという事件があったそうで、 それ以来幽霊が出るようになったことから、幽霊通りと呼ばれています。

幽霊通りといういわくつきの通りだけあって、何だか薄暗くて不気味さを感じます。 でも、霊感なんて全く無い私には幽霊は見えず。 通りを歩いて行くと、前には美しい建物が見えてきました。

ピック通り(Pikk Street)からヴァイム通りを通り抜けると、 ライ通り(Lai Street)に出ます。 こちらも、大変美しい街通りです。

ライ通り側からヴァイム通りを見ると、このような風景です。 やはり、ピック通りや、ライ通りと比べると、不気味さを感じます。

三人兄弟の家

さて、ヴァイム通りを通り抜けて、ライ通りをそのまま北方向に進むと、 右側にあるのが、三人兄弟の建物(The Three Brothers building complex)です。 三人兄弟の家はリガ旧市街でも見ましたが、こちらはリガよりずっとシンプルな感じです。

三人兄弟っていうより、隣の建物も合わせて四人兄弟のような感じで寄り添って建っています。

三人兄弟の家のあたりから、ライ通り北方向を見ると、 聖オレフ (オレヴィステ)教会が見えます。 まだまだ見所いっぱいのタリンの旧市街♪

聖オレフから北の観光スポットについては、別ページに詳しく書いています

タリン旧市街観光スポット

聖霊教会から ヴァイム通りや三人兄弟周辺の地図です。 縮小すると、タリン旧市街の各所観光ポイントがわかります。