ツェルマット(Zermatt)は、標高 1620m、 誰もが憧れる名峰マッターホルンの麓に位置します。 アルプスの山々の観光、ハイキング、登山などの拠点として、 ほとんどの人がスイス旅行中に訪れると思います。
メインストリートのバーンホフ通り(Bahnhofstrasse)を中心にたくさんのホテル・別荘やレストランが立ち並び、 観光客であふれています。排気ガスの出る車は乗り入れが禁止され、電動自動車や馬車が人々の間を通っていきます。
ツェルマットは、登山やハイキングの拠点として賑わう美しい町です
ツェルマットの駅構内を出ると、すぐ前にはCoop(スーパー)があります。帰りの買い物に便利です。 駅から右に折れてまっすぐ、賑やかなバーンホフ通りが続きます。
ツェルマット駅前からも、少~しだけ、白く輝くマッターホルンのとんがり頭が見えています! その日の空は見事な青空!気分が高まります!
マッターホルンは、ツェルマット駅周辺ではごく一部しか見えないのですが、 ゴルナーグラート鉄道駅に沿った道を南東方向に少し歩いて行くと、 スネガ展望台行きのケーブルカー乗場への道の途中で見事な姿を見ることができます。
バーンホフ通りを歩くのも楽しいのですが、まずはマッターホルンを堪能したい! 通りの東側を流れるマッターフィスパ川沿いの道をのんびりと南に向かって、 マッターホルンの美しい姿を見ながら歩いて行くのがお勧めです。
川沿いの道のほとりには、ベンチがたくさん置かれています。 途中で、マッターホルンを眺めながら休憩するのも、Good♪
聖マウリシウス・ローマカトリック教会が見えてきました。 展望台で見るマッターホルンは最高だけど、ツェルマットの町から見ても素晴らしいです。
日本人橋
教会が見えてきたら、川沿いの道から上に登る階段があるので登ります。 その上にある橋は、通称「日本人橋」。早朝には、マッターホルンの朝焼けを見るために、 たくさんの日本人が集まってくるビューポイント。私は残念ながら、 ツェルマット泊でなかったので見えませんでしたが。
ちなみに、シュヴァルツゼー展望台に向かう高速ケーブルの駅に行くには、 まだまだ川沿いの道をまっすぐと進みます。
聖マウリシウス・ローマカトリック教会
日本人橋を渡って、教会の方に歩いて行きます。聖マウリシウス・ローマカトリック教会(St. Mauritius Church)は町のシンボル。 細長い塔は、ツェルマット散策中の良い目印になります。教会の内部は白を基調とし、とてもシンプルです。
マーモットの泉
教会の前の広場には、泉(Marmot Fountain)があり、たくさんのマーモットたちが! マーモットは、スイスなど2000mを超えるアルプスなどに生息しているとのこと。 ちなみに、ここの水は冷たくって、とても美味しいらしく、たくさんの人が飲んだり、 ペットボトルに水を入れたりしていました。
マッターホルン博物館
マーモットの泉のすぐ後ろには、ガラス張りの独特の形をした斬新な建物が! これは、マッターホルン博物館(Matterhorn Museum)で、屋根の形は、もちろんマッターホルン。
地上に出ている部分はとても小さいのですが、地下に広がる展示スペースは地上からは想像できないほど広く、 とても見応えがあります。昔のツェルマットの街並みなども再現されています。
ツェルマットでの昔の生活の様子なども、わかりやすく展示されています。
絶対に見逃せないのは、マッターホルンの悲劇の象徴、切れたザイル。
マッターホルンの初登頂に成功した7人のうち4人が、ザイルが切れたため滑落死したのですが、 その時のロープが展示されています。実際に目の前で見ると、 本当に細くって「なぜ、これを使ったの?」と思ってしまいます。
マッターホルン博物館を見た後は、バーンホフ通りを北方向に戻っていきます。 どの窓辺にも花いっぱい! 通り両側に立ち並ぶ土産物店、レストラン、ホテルなどを眺めながら歩くのはとても楽しいです。
ネズミ返しの小屋
少し北方向に歩き、ひと際上品で雰囲気のある、Mont Cervin Palaceホテルが見えてきたら、 その手前の細い道、ヒンタードルフ通りを右に進みます。
マッターフィスパ川沿いに至るまで、その地区一帯は昔ながらの穀物倉庫がたくさん残っており、 保存地区となっています。バーンホフ通りの賑やかな雰囲気とは全く異なり、 タイムスリップしたような感覚に陥る不思議な通りです。
ネズミなどの侵入を防ぐために、床と柱の間に円盤状の石(ネズミ返し)をはさんでいるのが特徴で、 ネズミ返しの小屋 (Mazot)と呼ばれています。
ツェルマット名物 - 羊の行進
朝と夕方、牧草地を行き来する羊の行進を見ることができます。 バーンホフ通りをまっすぐと教会方向に向かって進んで行きます。 赤い服を着た可愛い羊飼いの「ペーター」も、しっかりとお仕事しています!
白と黒のツートンカラーの山羊は、ヴァリサー・シュヴァルツハルスツィーゲという、 スイスアルプスのヴァレー州に生息する珍しい種類だそうです。
夕食は やっぱり チーズフォンデュ
スイスに来たからには、 チーズフォンデュを食べて帰りたい! ただ、チーズフォンデュは基本として2人分からの店が多いと聞いていたので、1人でもOKな店を あらかじめ調べておきました。
ところが、いざ店のあたりに行ってみると、改装中なのか営業していない!・・・で、 添乗員さんが教えてくれていた日本語デスクのあるホテルに行くことにしました。
ホテルは、Schweizerhof Zermatt(シュバイツァーホフ ツェルマット)。 バーンホフ通りのツェルマット駅からCOOP(スーパー)を通り過ぎ、マクドナルドと道路を挟んだ反対側にあります。 夕方16:00~18:30頃まで、日本のスタッフが待機してくれています(2017年7月現在)。
1人でもチーズフォンデュが食べられるお店を 紹介してもらい、夕食のミールクーポンを買うことができました。
チーズフォンデュ、とーーっても美味しかったです!・・・といっても、なかなか1人分とはいえ完食は難しい。。 後半はかなり頑張って一生懸命食べました!最後にデザートのアイスが付いていたのが嬉しかったです♪
こんな感じで、ツェルマットの一日は本当に楽しかったです。 朝9時頃にツェルマットの町に入り、展望台を3か所駆け巡り、そしてツェルマットの町中をぐるりと一回り、 その後も、バーンホフ通りを行ったり来たりと満喫しました。
ツェルマット メインストリート周辺マップ
地図を縮小すると、マッターホルンや周辺の山々・展望台との位置関係がわかります
ツェルマットの町からホテルに帰る前に、最後に見たマッターホルンです。朝と違って、大きな雲が出ていましたが、 美しいマッターホルンの姿を脳裏に焼き付けました。
最後には結構クタクタになりましたが、満足度100%!夜の8時くらいにツェルマットの町を後にしました。
夏のスイスの日の入りは夜の9時過ぎ。夏の一日はとても長いです。 一日あれば本当に盛りだくさんの楽しみ方があります。できれば、またいつか訪れたいなぁ~と思います。