ヴェリコ・タルノヴォ(Veliko Tarnovo)は、 ブルガリア中部の首都ソフィアから東方向 240kmほどのところにあります。
12~14世紀の約200年の間、ヴェリコ・タルノヴォはブルガリアの首都として栄え、 政治や文化の中心地として重要拠点でした。
サモヴォドスカ チャルシャ通り
サモヴォドスカ チャルシャ通り(Samovodska Charshiya)は、 土産物店や職人の店が建ち並ぶ賑やかな通りです。 レストランやカフェも多いので、ゆっくり休憩しながら 石畳の道を散策するだけでも楽しいです。
あちらこちらのベンチには、 のんびり休憩している人や、伝統的な陶器などを持った職人さんたちの姿が見られました。
工房では職人さんたちが実際に作業をしている様子を見ることもできます。 直接交渉して、民芸品やこだわりの品を購入することができるので楽しいです。
ブルガリアの定番みやげ、バラグッズは豊富に売っており安く購入できます。 ロクム(локум)という、寒天のような柔らかいお菓子もお勧め。 ブルガリアっぽい箱も可愛い~
翌日はルーマニアに向けて移動することになっていたので、 サモヴォドスカ チャルシャ通りで ブルガリアの土産物をいろいろ購入しました。
聖サンマリ生誕教会
旧市街のメインストリートを東方向に30分ほど歩いて行くと、 ツァレヴェッツの丘があります。
その途中にある教会は、 聖サン マリ生誕教会(Nativity of Saint Mary Cathedral)です。青緑色の丸い屋根が可愛い~。 通りから外観を眺めただけでしたが、ひと際美しく目立っていました。
ヴェリコ・タルノヴォの街は3つの丘に囲まれているそうで、 その間をヤントラ川(Yantra River)が大きく湾曲しながら流れています。
更に東方向 ツァレヴェッツの丘に向かって歩いて行きました。
ツァレヴェッツの丘
丘の1つ、ツァレヴェッツの丘(Tsarevets Fortress)は、 第二次ブルガリア帝国の王宮があった場所で、 ヴェリコ・タルノヴォの美しい旧市街を眺めることができる観光スポットとして人気です。
ツァレヴェッツの丘に続く道の手前にある広場に着きました。 ヴェリコ・タルノヴォを代表する観光スポットだけあって、多くの観光客が訪れていました。
入口前には、ブルガリアのシンボルであるライオン像が建っています。
ライオン像から奥に入口の門があります。 ここから先は有料となっており、残念ながら私たちのツアーはここからの景観のみとなっていました。
ツァレヴェッツの丘全体に城壁が広がり、中世の雰囲気いっぱいです。 丘の頂上には、大主教区教会(Patriarchal Church of the Ascension)があります。
大主教区教会は、現在 博物館として見学できるそうです。
教会の周囲には、まるで万里の長城のように城壁が連なっています。
山の傾斜面には、赤茶色屋根の家々が建ち並んでいました。
さて、この後私たちは一度現地宿泊ホテルにチェックインしました。 夕食までは時間がたっぷりとあったので、再度日暮れ後に同じルートを歩いてみました。
光のファンタジー・ショー
聖サンマリ生誕教会は昼間眺めた時も美しい~と思ったのですが、 ライトアップされた外観は更に目を惹き何倍も美しかったです。
シルエットが浮かび上がり、幻想的な光景です。
昼間と同じように、ツァレヴェッツの丘に向かってどんどん進みます。 ヤントラ川を眺めたあたりも、ライトアップで輝いていました。
再び入口前に着きました。
実は19時からここで、光のファンタジー・ショーがあると情報を得ていました。
まだかな…少しずつ暗くなっていく中で待っていると…
19時を少し過ぎた頃、突然静寂の中始まりました! 次々と変わりゆくカラフルな色を眺め、感動~♪♪
この光のファンタジー・ショーは毎日行われているわけではなく、 ちょうど開催日であることを現地ガイドさんが教えてくれ、 光の大パノラマを見ることができました。
開始時間もシーズンにより異なるようです。 私が訪れた10月末は、19時から約20分ほど行われました。
ヴェリコ・タルノヴォでは楽しくショッピングし、 美しくライトアップされたツァレヴェッツの丘のファンタジー・ショーも見ることができ、 最高に楽しい1日となりました。
ヴェリコ・タルノヴォ周辺マップ
黄緑ライン:実際に歩いた散策ルートです。