Blogger

【ニース - 世界屈指のリゾート地】地中海の大パノラマと色彩豊かな街並み - フランス旅行記

フランス南部の地中海沿岸に位置するニース(Nice)は、古くから王侯貴族や富裕層に愛され続けた避寒地であり、 現在では夏のバカンスの聖地としても世界的に知られています。

17世紀のイタリア文化の影響を残す旧市街にはパステルカラーの建造物が密集しており、どこまでも続く海岸線と相まって、南フランス特有の絶景を見せてくれます。

ニース - 街歩きで出会った特別な風景

ニースでは自由散策の時間がたっぷりあったので、事前に調べておいたスポットを巡りつつ、街歩きを堪能しました。

開放感抜群の海岸通りから、歴史を感じる旧市街の迷路のような路地、そして活気あふれる新市街まで。

エリアによって、それぞれ異なる表情を見せるニースで出会った風景を、写真とともに紹介します。

高台・展望エリア(城跡公園周辺)

旧市街の東側に位置する高台には、街の防衛の要であったニース城が築かれていたそうです。

城塞は1706年にルイ14世の命によって破壊されましたが、現在は城跡公園として整備され、市民や観光客が多く訪れる人気スポットとなっています。

ニースの絶景を求め、まずは城跡公園の南側に建つベランダ・タワー(Bellanda Tower)と呼ばれる円形の塔に向かいました。

ふもとから頂上へ続く石段は想像以上に長かったものの、上るにつれて視界が広がり、ニースの象徴である風景が目の前に!

美しい海岸線は優雅な弧を描きながら地平線の彼方まで続き、紺碧の地中海との鮮やかなコントラストが見事でした。

旧市街が地中海の青い海と重なるように広がり、赤褐色の屋根が並ぶ光景は、高台から眺めた景色の中でも特に印象に残っています。

海岸線の絶景もさることながら、高台から見下ろす旧市街の街並みも、心に深く刻まれる印象深い眺めでした。

オレンジ色の屋根瓦が幾重にも重なり、パステルカラーの建物が斜面に広がり、ニースらしい華やかな雰囲気が存分に感じられました。

ベランダ・タワーから海岸へと降りていく途中、鮮やかなモニュメントが目に入ったので、近くまで行ってみました。

フランス国旗を想起させる三色カラーで彩られた#I love NICEの文字。 背後に広がる地中海の青い海とモニュメントのコントラストがとても美しく、絶好の撮影ポイントでした。

ビーチ沿いを歩いていくと、思わず写真を撮りたくなるような遊び心あふれるモニュメントがありました。

その奥に広がる海岸線は、高台から眺めた時よりも曲線の美しさが際立って見え、優雅な弧を描きながら遠くまで続いていました。

旧市街エリア

海岸沿いの美しいパノラマを後にし、迷路のように細い路地が入り組む旧市街エリアへと向かいました。

石畳の両脇にはパステルカラーの建物が隙間なく並び、長い歴史を刻んできた雰囲気が感じられます。

サン・シュエール礼拝堂

旧市街の路地へ足を踏み入れたところで見かけたのは、サン・シュエール礼拝堂(Chapelle du Saint-Suaire)です。

聖骸布礼拝堂としても知られるこの礼拝堂は、柔らかなクリームイエローの壁面が青空に映え、歴史ある街並みに自然と溶け込んでいる雰囲気。

教会内には天窓から柔らかな光が差し込み、淡いピンク色の壁面に囲まれた空間には落ち着いた空気が漂っていました。

ジェズ教会(サン・ジャック・ル・マジュール教会)

細い路地を北方向に進み、訪れたいと思っていたジェズ教会(Église Saint-Jacques-le-Majeur de Nice)へ。

17世紀に建てられたバロック様式の教会で、外観は周囲の建物と見事に調和し、控えめで落ち着いた佇まいでした。

一方、教会内へ足を踏み入れると、外観からは想像できないほど華やかな空間が広がっていました。

天井や壁面には精巧なスタッコ装飾やフレスコ画が施されており、その美しさに思わず目を奪われました。

ラスカリス宮

ジェズ教会から北へ少し歩いた場所にあるラスカリス宮(Palais Lascaris)は、旧市街を代表するバロック様式の建物です。

17世紀に建てられた貴族の邸宅で、重厚なファサードからは当時の繁栄ぶりが感じられます。

豪華な内装でも知られる建物ですが、時間外であったため外観のみの見学となりました。

サン・レパラート大聖堂(ニース大聖堂)

旧市街の路地を抜けて、次に向かったのは西方向にあるサン・レパラート大聖堂(Cathédrale Sainte-Réparate)です。

大聖堂が建つロセッティ広場(Place Rossetti)の中央には石造りの噴水があり、その周囲を囲むようにパステルカラーの建物が並んでいます。

赤いテーブルクロスが目を引くカフェのテラス席で、ゆっくりと休憩したい雰囲気でした。

サン・レパラート大聖堂は、17世紀半ばから後半にかけて建設され、ニース大聖堂の名でも親しまれる旧市街を代表する宗教建築です。

上部に突き出た鐘楼は18世紀に増築されたものだそうです。

また、大聖堂の象徴ともいえるのは色鮮やかなタイルで覆われた大きなドームです。 大聖堂前では周囲の建物に隠れて全景が見えませんでしたが、高台から眺めた時は旧市街の屋根群の中でひと際目立つ存在でした。

白を基調としたファサードには繊細な彫刻や装飾が施されており、優雅な雰囲気。

中に入ると、黄金の装飾など華やかなバロック様式の空間が広がっており、祭壇へと続く列柱が美しく連なっていました。

宗教画や精巧な彫刻などをじっくり眺めながら見学し、しばしゆったりとした時間を過ごしました。

クール・サレヤ市場

次に、旧市街の南側を東西に延びるクール・サレヤ市場(Cours Saleya)へ。

市場には色鮮やかな花々や果物、地元の食材が並び、多くの人で賑わっていました。

ルスカ宮殿・裁判所

高台から街を見下ろしたとき、旧市街のオレンジ色の屋根々の間にひときわ愛らしく浮かび上がっていたのが、このピンク色の時計塔。

クール・サレヤ市場を西へ抜け、気になっていた時計塔が面する裁判所広場(Pl. du Palais de Justice)に向かいました。

広場の一角には、淡いピンク色のルスカ宮殿(Palais Rusca)と時計塔がそびえ立っています。

ルスカ宮殿と対面するように建つのは、裁判所(Palais de Justice)です。

裁判所の重厚なファサードと淡いピンク色のルスカ宮殿が向かい合い、独特の趣がありました。

市庁舎・オペラ座

裁判所広場から西方向に進み、街の行政・文化の拠点となるエリアに向かいました。

ニース市庁舎(Mairie de Nice)のエントランスは開放的なガラス張りで、バルコニーにはフランスの国旗が並び、ニースらしい洗練された外観でした。

目に留まったのは、エントランス前に置かれた巨大な親指のオブジェ。これは、「Le Pouce(ル・プス)」と呼ばれる作品だそうです。

歴史ある街並みの中では少し意外性がありましたが、街のあちこちに個性的なアートが点在するニースならではの自由な空気を感じました。

市庁舎から通りを挟み、ひときわ華やかな外観を見せているのがニースオペラ座(Opera de Nice)です。

かつて社交場として栄えたこの建物は、街の芸術と文化の象徴として美しい姿を今に伝えています。

サン・フランソワ・ド・ポール教会

オペラ座の向かいに建つのは、淡いクリーム色の壁面サン・フランソワ・ド・ポール教会(Eglise Saint-François de Paule)です。

正面中央の大きな円窓が特徴的で、バロック建築らしい優雅な趣があります。

教会内は、アーチを描く天井や重厚な柱、壁を彩る宗教画など見どころが多く、厳かな雰囲気でした。

新市街エリア(マセナ広場周辺)

旧市街の散策を終えた後は、マセナ広場を中心とした新市街エリアへ向かいました。

広々とした広場や緑豊かな公園が広がるこのエリアでは、旧市街とは異なる開放感と都会的な雰囲気が感じられます。

マセナ広場・太陽の噴水

旧市街と新市街の境界に位置するマセナ広場(Place Massena)は、市民や観光客が集う街のシンボルといえるスポットです。

足元には特徴的な市松模様の舗装が広がり、周囲を囲む赤褐色の建物が南フランスらしい景観をつくり出しています。

広場の中央にあるのは、太陽の噴水(Fontaine du Soleil)です。 まず、大きなアポロン像の後ろ姿に目がいってしまいました。

噴水の中央にそびえるアポロン像の堂々たる立ち姿はひときわ目を引き、その迫力に惹かれて前面からも眺め入りました。

プロムナード・デュ・パイヨン

マセナ広場から北方向に歩いていく途中、東側に広がる緑豊かな公園が目に入り、立ち寄りました。

プロムナード・デュ・パイヨン(Promenade du Paillon)は、都会のオアシスのような憩いの場となっています。

少しの時間滞在し、数多くのミスト噴水とミラープールの涼やかな景観を楽しみました。

ジャン・メドサン通り

ジャン・メドサン通り(Avenue Jean Medecin)は、ニースの新市街を南北に貫くメインストリートです。

南端はマセナ広場に接し、北へ向かって活気ある通りが続いています。

通り沿いには、大手デパートのギャラリーラファイエット(Galeries Lafayette)をはじめ、カフェ、レストラン、などが軒を連ねており、 常に多くの買い物客や観光客で賑わうエリアです。

私はギャラリーラファイエットで主人へのお土産を購入しました。

また、フランス滞在中は、スーパーモノプリ(MONOPRIX)のエコバッグを買いたいと思っていたので、通り沿いの店舗で購入。

本当はいろいろな柄を選んで職場の方へのお土産にしたかったのですが、1種類しか見当たらなかったため、同じ柄を複数個購入しました。

おしゃれで軽く、価格も手頃なため、お土産にもぴったりだと思います。

ノートルダム大聖堂

ショッピングを楽しみながらジャン・メドサン通りを北へ歩き、次に訪れたのはニースを代表する教会のひとつであるノートルダム大聖堂です。

ネオ・ゴシック様式の二本の尖塔が空へ向かってそびえ立つ姿が見えてきました。

19世紀後半に建てられたこの教会は、ネオ・ゴシック様式を代表する建築として知られ、パリのノートルダム大聖堂を思わせる外観が特徴です。

正面には大きなバラ窓が見られ、賑やかな商業地区の中でもひと際目を引く存在でした。

内部は旧市街で見学したバロック様式の教会とは雰囲気が異なり、高い天井と大きなアーチが印象的な空間となっていました。

奥のステンドグラスから差し込む柔らかな光が堂内を照らし、華やかさよりも建物そのものの美しさが際立って見えました。

海岸・遊歩道エリア

最後に向かったのは、弧を描く海岸線に沿って続く遊歩道エリアのプロムナード・デ・ザングレ(Promenade Des Anglais)です。

プロムナード・デ・ザングレ

左を見ても前を見ても、そして右を見渡しても、どこまでも青く広がる開放感あふれる大パノラマ。

太陽の光をたっぷり浴びた海面はキラキラと反射し、何ともいえない美しさでした。

海辺のシンボルアート

海岸沿いで目を引く巨大な柱は、ニース市創設150周年を記念して設置された9本の斜線のモニュメント(Neuf Lignes Obliques)です。

青い海と空の風景の中に唐突に現れるその姿は強烈で、印象的なモニュメントでした。

そこから少し西方向で見かけたのは、青い椅子のオブジェ(Chaise Bleue de SAB)です。

斜めに傾いた椅子と背景の海は額縁の中のワンシーンのようで、プロムナード・デ・ザングレを代表するフォトスポットらしい魅力を感じました。

ニースを訪れて

旧市街の入り組んだ路地から開放的な海岸線まで歩き、ニースが持つさまざまな表情を肌で感じることができました。

歴史ある教会や古い建物が残る旧市街では、この街の長い歴史を身近に感じ、 一方でマセナ広場やジャン・メドサン通りでは、地元の暮らしや街の活気が感じられました。

プロムナード・デ・ザングレでは、いつまでも留まって眺めていたいような青い地中海に感動しました。

歴史ある街並みと素晴らしい海辺の景色を楽しむことができ、できればぜひ再訪したいと思える街でした。

ニース観光マップ

ピンクライン:実際に歩いた散策ルート