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【ナポリ歴史地区】 プレビシート広場を拠点に散策 - 心に残った街風景 - イタリア旅行記

ナポリ(Napoli)はイタリア南部に位置し、ミラノに次ぐイタリア第三の都市です。 ナポリ湾の美しい景観、旧市街の歴史的な建造物、文化財など数多くの観光スポットが点在しており、訪れる人々を魅了しています。

ナポリ歴史地区 散策

ナポリでは歴史的な建物に囲まれたプレビシート広場を中心に、ムニチピオ広場(市庁舎広場)に向かう通りを自由散策しました。 ナポリならではの魅力にあふれた景観や街並みが印象に残りました。

プレビシート広場

プレビシート広場(Piazza del Plebiscito)はナポリの中心部に位置し、約25000平方メートルの広さを誇ります。 絶え間なく観光客が行き来しており、大規模なイベント・コンサートの開催地としても賑わいを見せるそうです。

サン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂

広場の西方向にあるのはサン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂(Basilica Reale Pontificia San Francesco da Paola)です。

ナポリを代表する建物の一つで、円形の大きなドームと、それを囲む柱廊が特徴的な外観でした。 内部は美しいフレスコ画や精緻な彫刻で飾られ、豪華で荘厳な雰囲気に包まれているそうです。 次に訪れる機会があれば、ぜひ見学してみたい教会の一つです。

サレルノ宮

広場の南方向にあるのはサレルノ宮(Palazzo Salerno)です。

かつては貴族の邸宅として使用されていたそうですが、現在は、イタリア軍の軍事施設になっているようです。 日が暮れ始めると外観の中央はイタリア国旗色の緑・白・赤の三色に綺麗にライトアップされ、とても素敵な雰囲気でした。

ナポリ王宮

広場の東方向にあるのはナポリ王宮(Palazzo Reale di Napoli)です。

ナポリ王国の王族が住居とした歴史ある建物で、現在は博物館や図書館として公開されているそうです。 博物館内では王族の豪華絢爛な美術品や貴重な装飾品などが展示されているそうなので、ここもぜひ見学したかったなと思いました。

外観は赤褐色やベージュの色合いを基調とし、アーチ型のデザインが印象的でした。 入口上部ではブルボン家やナポリ王国の紋章が存在感を放っていました。

ファサードには歴代王の彫像が重々しくずらりっと並んでいました。

このあたりは高台のため、素晴らしい景観を楽しむことができます。

ナポリ王宮から南方向に伸びる道沿いからはナポリ港(ベヴェレッロ港)を遠目に眺めることができ、さらにヴェスヴィオ山の雄大な姿も見渡せました。 (更に300mほど道なりに進むと、遮られることなくナポリ湾の壮大な景色を堪能できます。)

トリエステ・エ・トレント広場

プレビシート広場の北にはトリエステ・エ・トレント広場(Piazza Trieste e Trento)と呼ばれる小さな広場があります。 周囲にはカフェやショップが並び、観光スポットを行き来する観光客が多くみられました。

アーティチョークの噴水

車が行き交う広場はロータリーになっており、中央にアーティチョークの噴水(Fontana del Carciofo)があります。

名前の由来となったアーティチョークがデザインされており、ナポリ王宮を背面に、とても優美な雰囲気の噴水でした。

サン・フェルディナンド教会

噴水の北にはサン・フェルディナンド教会(Chiesa di San Ferdinando)があります。

バロック様式の外観で華やかな装飾が施されており、ファサードは非常に美しく荘厳な雰囲気でした。

内部も豪華な装飾や彫刻が多くあり見所多いようですが、ちょうど結婚式が終わったところだったようで中に入ることはできませんでした。 でも、入口前では参列者や通りかかった観光客など多くの人が祝福の声を上げており、こちらも温かい気持ちになりました。

サン・カルロ劇場

広場に面して東方向にはサン・カルロ劇場(Teatro di San Carlo)があります。

イタリア3大歌劇場のひとつで、1737年に創設された世界最古の現役オペラハウスとして知られています。 優れた音響で定評があり、オペラやバレエなど名演が数多く上演されてきたそうです。

ファサードには列柱が並び、壮麗な印象でした。 内部は金色の装飾や美しい彫刻が施されており、特に天井のフレスコ画は圧巻の美しさだそうです。

ウンベルト1世のガッレリア

サン・カルロ劇場と道を挟んで正面にあるのはウンベルト1世のガッレリア(Galleria Umberto I)です。

19世紀に造られたショッピングアーケード街で、ネオ・ルネッサンス様式で造られた外観はとても豪華でした。

アーケードは十字型で、中央には大きなドームがあります。 ミラノにあるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアを参考に建てられたそうです。

ミラノのガッレリア同様、高級店やカフェなどが並び、床のモザイク画も美しく華やかな雰囲気でした。

ムニチピオ広場(市庁舎広場)

ガッレリアから道なりに北方向に歩き、ムニチピオ広場(Piazza Municipio)に向かいました。 その途中でひと際存在感を放っていたのはヌオーヴォ城です。

ヌオーヴォ城

ムニチピオ広場に面して建つヌオーヴォ城(Castel Nuovo)は13世紀にアンジュー家によって建てられ、 その堅牢な造りから別名アンジュー砦(Castel Nuovo)とも呼ばれるそうです。

5つの円形の塔がそびえ立ち城壁に囲まれたこの城は要塞としての機能を持ちながら、ナポリ王国の政治の中心としても使われたそうです。

正面から見ると、華麗な白い凱旋門が見られました。 この凱旋門は15世紀に行われた改築時に加えられたものだそうです。 繊細な彫刻が施された優美なデザインが美しく、無機質で重厚な城壁と対照的でした。

ネプチューンの噴水

広場にはネプチューンの噴水(Fontana del Nettuno)があり、 中央には、力強く右手でトライデント(三叉の槍)を掲げるネプチューンが立っていました。

サン・ジャコモ宮(ナポリ市庁舎)

ネプチューンの噴水の西方向にはサン・ジャコモ宮(Palazzo San Giacomo)があります。

現在はナポリ市庁舎として利用されているそうです。

歴史的な建造物が数多く残るナポリの街を歩き、ナポリ湾を一望する美しい景色も存分に楽しみました。 賑やかな広場ではナポリならではの活気とエネルギーを肌で感じ、心に残るひとときとなりました。

ナポリ観光マップ