イタリアでは『ナポリを見てから死ね』ということわざがあるそうです。それほどナポリの景色は美しく、人生で一度は訪れる価値がある街だということなんでしょう。
そして、ナポリに来たなら、ぜひ訪れたいのがナポリ湾の南に浮かぶカプリ島の青の洞窟。 幻想的な青い光に包まれる空間は、まさに一生に一度は見たい絶景です。
カプリ島の青の洞窟とナポリ湾の風景
青の洞窟で有名なカプリ島は、ナポリ港(ベヴェレッロ港)から約45分の船旅でアクセスでき、日帰り観光として非常に人気のあるスポットです。
ナポリ港(ベヴェレッロ港)
ベヴェレッロ港(Molo Beverello)はナポリの主要な港のひとつで、カプリ島などへのフェリーや高速船が発着しています。 周辺はカフェなどもあり、多くの観光客で賑わっていました。
海を背にすると、目の前にはヌオーヴォ城がそびえ立っており、その堅牢な城壁に思わず見入ってしまいました。
利用したのはAlilauro社の高速船です。美しい景色を楽しみながら、快適な船旅でした。
マリーナ・グランデ港
穏やかな海の向こうには、カプリ島が少しずつ大きく見えてきました。
船が近づくにつれ、まるで絵画の中のような色とりどりの美しい街並みが海に沿って広がっていました。
青の洞窟
青の洞窟(Grotta Azzurra)はカプリ島の北西部にあり、 マリーナ・グランデ港から小型ボートで向かいました。 港周辺の風景は本当に素敵!ずっと眺めていたくなるほど魅力的な景色が続いていました。
青の洞窟には約15分ほどで到着します。 海の色は次第に深みを増し、陽の光を浴びてキラキラと煌めく水面はまさにカプリ島ならではの美しさでした。
青の洞窟は天候や波の高さによって入場できないことも多く、最も高い確率で入れるのは6月から8月頃で、約80%だそうです。 せっかく訪れても、そのまま引き返さなければならないこともあるため、本当に運次第といえます。
幸い、私が訪れた日は快晴で、海も穏やかで問題ありませんでした!
青の洞窟の入口部分は高さも低く狭いため、小さなボートに乗り換えて中に入っていく必要があります。 係員の指示に従って、入場の順番待ちです。
更に洞窟に入っていく時は体を寝かして低い状態を保つようレクチャーを受けました。
そして、いよいよ感動の洞窟内へ~
狭い入口から中に入ると洞窟内は想像以上に広く、青く輝く幻想的な世界が広がっていました!
太陽の光が水面に反射し、透き通った青い海が輝く風景は今でも鮮明に心に残っています。
ボートを漕ぐ船頭さんはカンツォーネを歌ってくれたりして雰囲気を盛り上げてくれ、本当に素敵なひと時でした。
サンタルチア港
さて、ナポリで勇名な港といえば、イタリア民謡「サンタールーチーア~♪」のメロディーで知られる サンタルチア港(Porto di Santa Lucia)が浮かぶのではないでしょうか。
サンタルチア港はナポリ歴史地区に位置し、周囲にはホテルやお洒落なカフェ・レストランなどが並んでいます。
青の洞窟では晴天に恵まれ最高の風景に出会えたのですが、残念ながら当日は雨模様。 サンタルチア港から見た海は暗く、雲に覆われた空が広がり、まるで違った雰囲気が漂っていました。
それでも、港の周りには独特の魅力があり、雨の中での景色もナポリならではの風情を感じさせてくれました。
近くには小さな公園があり、フォンターナ・デル・ジガンテ(Fontana del Gigante)と呼ばれる噴水がありました。
これはもともとナポリ王宮の近くにあり、巨大な彫像があったことから巨人の噴水と呼ばれているそうです。 三つのアーチがあり、大理石で造られた彫像が優雅な雰囲気でした。
海沿いに佇む城は卵城(Castel dell'Ovo)です。 「卵城」という印象深い名前は、城の基礎に埋め込まれたとされる魔法の卵が割れるようなことがあれば城が破壊されナポリに災いが訪れるという伝説によるものだそうです。
12世紀には最初の城が築かれ、15世紀には現在のような形になったそうです。
要塞や王宮としてだけでなく、監獄としても使用された歴史があるそうですが、 現在では観光名所として知られ、ナポリ湾を望む絶景スポットとしても知られています。
青い海に浮かぶ卵城は見ることができず、あいにくの天候だったのがつくづく残念でした。
ナポリ アメリカン ホテル
ナポリで宿泊したのはナポリ アメリカン ホテル(American Hotel)です。
街の中心地からは遠く、周辺にはこれといって何もない道路沿いのホテルでした。 周遊ツアーで割り当てられそうな、典型的なタイプの宿泊施設といった印象でした。
ロビーも華やかさは感じられず、こじんまりとしていました。
客室もいたってシンプル。でも十分な広さはありました。
ただ、問題は壁の薄さ。
水を流す音や、入浴の後のドライヤーの音も聞こえるし、翌朝は隣の人が起きた気配なんかもわかりました。
シャワーの勢いは問題はありませんでした。 でも、水の出だしはちょっと濁っていて気になりました。
朝食はパン類とちょっとしたハム・チーズ類、そしてジュース、ヨーグルトなど簡単なものでした。
観光の拠点として考えると少し不便に感じましたが、宿泊自体は問題なく過ごせました。 ただ、Wi-Fiは時々つながりにくくなり、イライラしたかな。。
サンタルチア港を訪れた日はあいにくの天候で、ナポリ湾の絶景を楽しむことはできませんでしたが、 カプリ島の青の洞窟では、忘れることのできない最高の景色に出会えました。 幻想的な紺碧の海を眺め、楽しい時間を過ごせました。