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【フィレンツェ】 ミケランジェロ広場から見た絶景とルネサンスの魅力あふれる街散策 - イタリア旅行記

フィレンツェ(Firenze)はイタリア中部トスカーナ州の州都で、中世に文化の中心地として栄えた街です。 現在もその歴史と文化が色濃く残り、歴史地区はユネスコの世界遺産に登録されています。

フィレンツェ - ぜひ訪れたい観光スポット

ルネサンス文化の発祥地として有名なフィレンツェは屋根のない美術館と称され、 どこを切り取ってもうっとりするような美しい街並みが広がっています。

ミケランジェロ広場

旧市街を流れるアルノ川南岸の丘の上にあるミケランジェロ広場(Piazzale Michelangelo)は、 フィレンツェの街を一望できる絶景スポットとして有名です。

ミケランジェロ広場はフィレンツェ出身の偉大な芸術家ミケランジェロを称えて19世紀に造られたそうです。

広場中心にはミケランジェロ作「ダビデ像」のレプリカが置かれています。

ここからの風景は本当にステキ♪

絶対に訪れるべきパノラマビューポイントです。 フィレンツェの旧市街の見所を見渡すことができます。

近くでは見上げる大迫力で写真に収まりきらないフィレンツェ大聖堂も、赤い屋根のクーポラや鐘楼をバッチリ眺めることができます。

アルノ川に架かるヴェッキオ橋も、遮られることなく綺麗に一望できます。

西方向の山の斜面をよく見ると、城壁が残されていました。 中世の時代にフィレンツェが城壁に囲まれていた名残りで、今も歴史が街の風景にとけこんでいます。

サンタ・クローチェ広場

旧市街には観光バスなどが入れない地区があるため、旧市街手前でバスを降り観光スポットに歩いて行きました。

サンタ・クローチェ広場(Piazza di Santa Croce)は旧市街の東に位置し、周囲にはカフェやショップが入った風情のある建物が並んでいます。 どちらかというと地元の人が日常的に集うお店などが多い雰囲気でした。

サンタ・クローチェ聖堂

広場に面して建つのはサンタ・クローチェ聖堂(Basilica di Santa Croce di Firenze)です。

ミケランジェロ広場からも、鐘塔が高く伸びた外観が目に留まりました。

サンタ・クローチェ聖堂はフィレンツェのゴシック建築を代表する建物の一つで、13世紀に着工されました。

フレスコ画やステンドグラスなどが大変美しく、ミケランジェロ、ガリレオ・ガリレイなど偉人の墓碑があることでも有名だそうです。

ファサードは側面とは全く雰囲気が異なり、まばゆいような白い大理石を基調とし、細やかな彫刻や装飾が非常に綺麗でした。

フィレンツェ国立中央図書館

サンタ・クローチェ広場から南方向、アルノ川沿いには重厚な外観の建物がありました。

ここはフィレンツェ国立中央図書館(Biblioteca Nazionale Centrale di Firenze)で、 イタリア最大の規模を誇り、膨大な蔵書を有しているそうです。

シニョリーア広場

サンタ・クローチェ広場から西方向に6分ほど歩くと、シニョリーア広場(Piazza della Signoria)があります。

ここはフィレンツェを代表する広場の一つで、まさに屋根のない美術館と言われる所以と言える場所でしょう。

初めてフィレンツェを訪れた時、この広場の美しさに圧倒されました。 広場には噴水や彫像があり、宮殿や美術館が隣接しており、本当に大好きな場所です。

コジモ1世の騎馬像

シニョリーア広場中央ににあるのはコジモ1世の騎馬像(Statua equestre di Cosimo I de' Medici)です。

コジモ1世は名門メディチ家の出身で、フィレンツェをルネサンスの中心地として発展させた初代トスカーナ大公だそうです。

ネプチューンの噴水

騎馬像のすぐ近くにあるのはネプチューンの噴水(Fontana del Nettuno)です。

海の神様ネプチューン像はかなりの大きさで、「白い巨人」と呼ばれてるとか。力強さを感じる彫像でした。

ヴェッキオ宮殿

シニョリーア広場で最も目を引くのはヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)です。

13世紀に着工し政府の中枢機関として機能してきました。現在もフィレンツェ市役所として利用されています。

要塞のような外観のゴシック様式の建物ですが、内部はルネサンス様式の装飾が施され大変豪華だそうです。

宮殿を象徴するアルノルフォの塔は高さ94mで、上ることができます。

ミケランジェロ広場から見た街の眺望も素晴らしかったけど、アルノルフォの塔の上から間近に眺めた旧市街の風景、とっても気になります。 もう一度訪れることができたら、絶対上ってみたい場所です。

ダビデ像、 ヘラクレスとカークスの像

ヴェッキオ宮殿入口左右にはそれぞれ彫像があります。

入口左手にあるのはミケランジェロ作の ダビデ像(Statua del David)です。元々は本物がここに置かれていたのですが、現在はレプリカになっています。

でも、高さ約5mもあるダビデ像を目の前にするとすごい迫力!均整のとれた圧倒的美しさを持つ姿でした。

入口右手にあるのはバンディネッリ作の ヘラクレスとカークスの像(Ercole e Caco)で、オリジナルの作品だそうです。

ヘラクレスが悪の象徴カークスを倒す様子を表現しており、こちらも高さ約5mでダビデ像に引けを取らないものでした。

ロッジア・ディ・ランツィ(ランツィの回廊)

ヴェッキオ宮殿の右手、シニョリーア広場の南方向にあるのは ロッジア・ディ・ランツィ(Loggia dei Lanzi)です。

ランツィの回廊と呼ばれる建物は14世紀頃建設され、元々は市民の集会など行事に利用されていたそうです。

現在は屋外美術館として多くの彫像を展示しています。 何気に通り過ぎてしまうようなさらっとした展示なんですが、よくよく見るとルネサンス時代を代表するような芸術的価値が高い物が置かれています。

ウフィツィ美術館

ランツィの回廊を横目に通り過ぎ奥に進むと ウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)があります。

ルネサンスを代表する絵画など2,500点を超える展示数を誇り、フィレンツェで必見の美術館の一つです。

ヴィーナスの誕生」は私も教科書で見た記憶があり、ぜひ鑑賞したいと楽しみにしていました。

また、ウフィツィ美術館はアルノ川沿いに位置するので、館内見学ルート途中ですぐ近くのヴェッキオ橋(Ponte Vecchio)を眺めることができます。

橋の上に宝飾店や金細工店などの建物が建ち並び、多くの観光客で賑わっているようです。

ウフィツィ美術館を見学後、フィレンツェで絶対に見逃すことができない フィレンツェ大聖堂に向かいました。

北方向に約500mの距離で、その途中の街風景もとっても素敵で楽しい~♪

ちょうど移動の中間地点くらいで左手の通り向こうに見えたのは城門と一体化したような建物。

その手前はレプッブリカ広場(Piazza della Repubblica)で、カフェやレストランが多い人気スポットだそうです。

メリーゴーランドもあったりして、どちらかというと地元の家族連れなどが好んで集まる場所のようでした。

フィレンツェ大聖堂

13世紀末に着工されたフィレンツェ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Fiore)は約140年の歳月をかけて完成し、 ルネサンス建築の代表作としてフィレンツェのシンボル的存在です。

聞きなれないのですが、正式名はサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂と言うそうです。

クーポラと呼ばれるドームの高さは107m、直径は約45mもあるそうで、赤褐色のテラコッタ瓦で造られた外観は本当に印象的です。

並んで建つ鐘楼の高さは約82mでクーポラよりは低いのですが、それでも目の前にそびえ立つ姿はすごい迫力!

ちなみに、クーポラも鐘楼も上ることができ、フィレンツェの美しい街風景を眺めることができます。

建物全体が大理石で豪華に彩られ、繊細な装飾、聖人たちの彫刻など壮麗さに圧倒されました。

大聖堂には3つ扉があり、上部にはそれぞれ聖書の場面が描かれていました。

鐘塔よりの一番右端のドアが大聖堂内部への入口になります。

大聖堂内部に入っての感想は、「あれ?意外にシンプルだな…」って感じです。 外部の豪華さから考えると、想像していたのとはちょっと違う?

でも、その分大聖堂の広さと重々しさを感じました。

見逃せないのはクーポラの内側に描かれた天井画最後の審判です。 煌びやかなフレスコ画は見事でした。

サン・ジョヴァンニ洗礼堂

大聖堂の入口に対面して西方向に建つのは サン・ジョヴァンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)です。

大聖堂の圧倒的な大きさに比べると存在感は小さいのですが、多くの洗礼堂に見られる八角形の外観で、大理石の幾何学模様が美しいです。

目を引くのは東側の黄金の扉です。 10枚のブロンズパネルには聖書の場面が描かれ黄金に輝く美しさから、ミケランジェロは「天国の門」(Porta del Paradiso)と称賛したそうです。

門の上には天使の横に洗礼者ヨハネとキリストの彫像が並んでいました。

この彫像や天国の門は、現在レプリカになっているそうですが、見ごたえあるものでした。

フィレンツェ旧市街では美しい街並みを眺めながら散策を楽しみ、大聖堂をはじめとする素晴らしい建築物にふれ、歴史と芸術を堪能しました。

ニルホテル

宿泊したのはニルホテル(NilHotel)です。 フィレンツェ旧市街中心から北西方向 約6kmほどのところに位置し、フィレンツェ・ペレトラ空港からのアクセスも良い便利な立地となっています。

ロビー
客室

ホテルでは快適に過ごすことができました。

なお、ホテルから歩いて6分ほどのところにスーパー(Coop)があります。 出発日の朝、チェックアウト前にお菓子や食材などをたっぷり購入することができ大変便利でした。

The Mall Firenze

翌日はフィレンツェ近郊のアウトレット ザ・モール(The Mall Firenze)に立ち寄りました。

フィレンツェ中心部からバスでは1時間ほどかかるので観光客が個人で行くにはちょっと不便ですが、 幸い周遊ツアーのルートに入っていました。

グッチ、フェンディなどイタリアブランドのほか、バーバリー、イヴ・サンローランなど憧れの有名ブランドショップが並んでいます。

全く購入予定はなかったのですが、娘の方はもう目が輝いてルンルン! バックの購入は却下したものの、せっかくなので結局私と2人の娘の財布、主人のネクタイを購入しちゃいました!

都市を周遊しながらの歴史地区観光も良いけど、緑豊かなゆったりとした敷地の中で一流ブランドのお店巡りをし、 しっかり収穫もあって娘ともども楽しかったです。

フィレンツェ観光スポットマップ

縮小すると、The Mall Firenzeの場所も確認できます