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【嵐山 - 定番散策ルート】のんびり徒歩で巡る1日観光 - 京都旅行記

嵐山は京都を代表する景勝地として知られ、徒歩での散策が楽しいエリアです。

11月中旬~12月上旬頃の嵐山は紅葉が見頃で、渡月橋や天龍寺、竹林の小径など随所で美しい景色を楽しめました。

嵐山の観光スポットと散策ルート

嵐山では宿泊ホテル嵐山温泉 花伝抄を観光拠点とし、到着後は車を置いた後、嵐山一帯を徒歩で巡りました。

ホテルのすぐ近くには阪急嵐山駅があり、公共交通機関を利用して訪れる場合も非常に便利な立地でした。

ホテルより渡月橋へ

ホテルを出発し、まずは嵐山のシンボルともいえる渡月橋へ。北方向に少し進むと、小さな木造の中ノ島橋が見えました。

この一帯は時代劇の撮影にもよく使われる場所として知られているそうで、風景を眺めるとその理由も納得です。

川の流れを緩やかにせき止める小堰堤があり、手前の水面には色づいた紅葉が美しく映り込んでいました。

そして、小さな滝のように連なって流れ落ちる水の流れもとても素敵でした。

橋の左手は嵐山公園中之島地区が広がり、通りに沿って興味惹かれるお店が並んでいました。

渡月橋

中ノ島橋を渡って少し進むと、桂川に架かる渡月橋が姿を現しました。

何度か目にしたことがありますが、背後の山々や川の流れと調和した風景はとても美しく、改めて心に残る風景だと感じました。

橋の上からの風景も素晴らしい!

所々色づいた山肌が美しく、葛野大堰によってせき止められた水面が穏やかに広がっていました。

渡月橋を渡りきり、今度は桂川の北岸から橋の風景と水の流れをカメラに収めました。

キモノフォレスト

渡月橋を渡った先、嵐山駅前には、はんなり・ほっこりスクエアがあります。

その奥には、美しい京友禅で彩られた600本ものポールが並び、キモノフォレストと呼ばれるフォトスポットになっています。

散策ルートの途中にあったため、ポールに囲まれた小道を少しだけ歩いてみました。 周囲には可愛い雑貨店や飲食店も多く、観光の合間に一息つくのにぴったりなエリアでした。

天龍寺

次に訪れたのは、臨済宗天龍寺派の大本山である天龍寺です。

京都を代表する禅寺の一つで、「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産に登録されています。

庫裏

切妻造の屋根と大きな三角形の壁が印象的な建物は庫裏で、かつては台所兼寺務所として使われていたそうです。

現在は天龍寺の参拝受付として機能しています。

法堂

法堂は住持が仏に代わって説法を行い、禅の教えを言葉として伝える場とされているそうです。

天井には大迫力の雲龍図が描かれています。

ちょうど、秋の特別公開期間でした。

写真撮影は禁止されていますが、下の絵のような龍を見ることができます。 どの位置から天井を見上げても龍と目が合い、睨まれているように感じられることから、「八方睨みの龍」と呼ばれています。

法堂の拝観後は、大方丈へと進みました。

大方丈

大方丈は、かつては住職の住まいだったそうです。天龍寺で最も大きく、見学の中心となる建物です。

建物内は畳敷きの広い空間が広がり、床の間には達磨図が掛けてありました。

襖には雲龍図が描かれているところがあり、こちらはカメラOKでした。 光の反射でうまく撮影できてないのですが、やはり非常に強い眼差しで睨まれました。

曹源池庭園

大方丈の西方向には池泉回遊式の曹源池庭園があります。

庭園の中央には大きな池があり、周囲の庭石などと合わさって、素晴らしい景観を楽しむことができます。

静かな水面にも色づいた木々が映り込み、ひと際美しい風景でした。

小方丈

小方丈は主に来客や法要、行事などに使われるそうです。

障子の奥に見えた曹源池庭園の風景は、まるで絵画のようでした。

大方丈から小方丈へと歩きながら、いろんな角度で庭園を眺めましたが、どの方向から切り取っても本当に美しかったです。

多宝殿

更に廊下を渡って北に進むと、後醍醐天皇を追善供養するために建立された多宝殿があります。

こちらには後醍醐天皇の尊像が祀られています。

天龍寺は、何といっても庭園の美しさが強く印象に残りました。 室内から眺める景色、実際に庭園を歩きながら見る風景それぞれ素晴らしかったです。

また、法堂で拝観した睨みのきいた雲龍図など見所が多く、楽しい時間を過ごすことができました。

竹林の小径

天龍寺を後にし、次に嵐山を代表する景観の一つである竹林の小径へと向かいました。 天龍寺北門を出ると、すぐの距離です。

空へと真っ直ぐに伸びる竹に囲まれた道は、足を踏み入れた瞬間、空気が一変するような感じ。

青々とした竹が両脇に連なり合い、空を覆い隠しそうな勢いで高く伸び上がっていました。

野宮神社

竹林の小径を東方向に進み、突き当りを左に折れると、野宮神社の黒木鳥居が見えます。

黒木鳥居は、樹皮を剥がさず自然のままの丸太で造られ、鳥居の様式として日本最古の歴史を持つものだそうです。

天皇に代わって伊勢神宮に仕える斎宮は、都を発つ前にこの地に籠もり、身と心を清めたそうです。

皇族の方々が参拝された際の立て札も見られました。

境内には、祈りを込めて撫でると願いが叶うと伝えられている神石(亀石)が。

もちろん、願いがいっぱいある私たちも交代で気持ちを込めて。

野宮神社の境内には、本殿のほかにも由緒ある境内社が点在しており、参拝の際にはあわせて拝むことができます。

特に縁結び・子宝安産のご利益があるそうです。

白福稲荷大明神は、子宝・安産など女性の願い事に寄り添う神様として知られています。これは娘のために心を込めて参拝しておこう!

大山弁財天は、財運向上や芸事、交通安全などのご利益があるそうです。

野宮神社は、竹林の小径を歩きながら自然と導かれるエリアにあり、境内社も合わせて参拝することができ良い時間が過ごせました。

嵐山を訪れて感じた魅力

嵐山は、渡月橋や天龍寺、竹林の小径といった名所が徒歩圏内にまとまっており、移動の負担が少なく、ゆったり観光を楽しめるエリアです。

川の流れや山々の景色を眺めながら歩くだけでも心が自然と落ち着き、観光地でありながら穏やかな時間を過ごせました。

特に秋の紅葉シーズンは、山肌や庭園が色づき、素晴らしい景色が広がっていました。季節を変えて再び訪れたいと心から感じた旅行となりました。

嵐山観光マップ

ピンクライン:実際に歩いた散策ルート